No.93 January4, 2013 金融業から僧侶へ、新春に縁のあるお話 with Kokai-san

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。

今年のHarukana Showも、小さなスタジオから、まったりゆっくりお届けします。写真@先斗町、Kyoto

今年のHarukana Showも、小さなスタジオから、まったりゆっくりお届けします。写真@先斗町、Kyoto

2013年初ゲストは、新春をおごそかに、僧侶の松下弘海(こうかい)さんです。東京にお住まいですが、Champaignに縁あって、お正月をイリノイで過ごされ、Harukana Showのスタジオにもお立ち寄りいただきました。

クリスマス休暇からイリノイに戻ったTamakiさんの出演です。MugikoとTamakiさんが話し始めると、ついつい、食へ、食へとすすみます。しかし、弘海さんのお話を聞いて、「食」は「こころ」と「からだ」と「ところ」(Mugiko用語ですね)とのつきあい方だなあ、と思いました。

Podcastは2部構成です。

海外年賀とご当地お雑煮:HS Podcast No.93-1 Jan.4, 2012

*「年賀状事始め」年賀状研究所を話題に。海外年賀状が気になります。で

*お雑煮は、Tamakiさんの地元の熊本風はこんな感じ。「昆布とするめのだしに薄口醤油とみりん少々のお吸い物風、具は鶏肉、輪切りの大根・人参・牛蒡、椎茸、京菜、丸い餅、柚子の皮で風味を付けます。」。盛りだくさんの具を、柚子の皮でさわやかに。弘海さんは、横浜出身、丸餅、ではなく、切り餅、だそうです。

HS Podcast No.93-2 Jan.4, 2013:プールでの出会いから得度式へ、金融業界のお仕事をやめて比叡山延暦寺で3ヶ月の修行、僧侶となった 弘海さんのお話です。

この世に生をうけて53年目の年に(2005年)、長い人生で大きな節目とか特別な理由があって僧侶になったわけではありません。偶然の巡り合わせといいましょうか、私と同じようにプールの壁で休憩ばかりしていた怠け者スイマーが、知り合ってみると偶然お寺のお坊さんだった、というのが自分も僧侶になった切っ掛けと言えば切っ掛けですね。また、儀式とかその時につける袈裟の姿、仏像のある本堂で静かに座っているのが好き、というあこがれもありましたかな、ちょっと坊主になる理由としては不謹慎かもしれませんね(笑)。でも何かの縁で今の自分があるのだと思いますし、何かの偉大な力で生かされているのだといつも思います。

人がよく口にする、「縁」、なにかとても大きな言葉だと私は思います。様々な縁を一つずつ大切にしていく事こそ、良い人生を生き抜いていくのではないかといつも感じております。

放送中もちょっと触れましたが、修行で厳しかった日課の一つに食事の時間があります。まさに精進料理そのものですが、とても美味しく感じました。

世俗的なびっくりするような高額の高級料理店でだされるような精進料理ではなく、素材のよさを充分にだした、みかけにこだわることない食事は、食卓にのった食材の一品一品にこころより「あなたの命を戴き、私の命を生かさせて戴きます。」と心より感謝の気持ちを表すことのできるようなお食事でした。また食事中は、話す事も、箸を置く音さえも一切禁止される食事作法は、いまでも鮮明に脳裏に残っており、そういう厳しい修行を受ける事ができたことに今ではとっても感謝しております。真剣に食に向き合うということは真剣に人生と向き合う事に通じると私は思います。味の濃淡、品の多少だけでなく、人生の哲学につながるものだと思います。

比叡山延暦寺での厳しい修行をやり遂げる事ができたのも、毎日の生活で誰もが四六時中している、「自分を他人と比べる」「叱られまい」「褒められたい」「自慢したい」云々、ということをする事がなかったからだと思います。

東京では自坊があるわけではなく、お寺で寝起きし、普通のお寺で日々を過ごしてはおりませんので、坊さん「らしい」生活ではありません。法事や葬式などの「職業的?」なお坊さんの仕事、また仏教の布教活動というよりは、悩める人、心を病んでいる人、その人の持っている人間性ではなく何かの理由で法律的には悪人として烙印を押されてしまう人、誰かと話したいと思っている孤独な人、とにかく様々な人と接し、そういう人をまずはそのまま受け入れることのできる人間になりたいというのが今の私の希望であり修行だと思いますし、これからもずっとそういう気持ちをもって生きていきたいと思っております。

繰り返しになりますが、様々な「縁」というものを大切にし、コミュニケーションの大切さを身体で感じて、大勢の人の前で話をし多くの人を引っ張っていくという形ではなく、けして奢る事なく、上から目線にならず、一人一人と接しながら話を聞き、その人達から多くの事を学んでいきたいと思う毎日です。良寛さん、宮沢賢治(特に彼の残した遺作のメモというか詩というか、「雨にも負けず」)、そして長年の大親友である、Mr.Robert Tierney, は私の人生に多大な影響を与えた、そしていまでも支えになっている3人です。by 弘海

*イリノイ大学EALCのTierney先生のご案内で弘海さんはWRFUへ。スタジオにはマイクが3本(弘海さん、Tamakiさん、Mugiko)しかなく、Tierney先生はソファーに座って我々のトークを眺めつつ、マイクなしでコメント(声援)を送っていただきました。放送中、遠くからかすかに入っていた声がTierney先生です。番組の途中で、Tierney先生いわく、「あれ、これ、生放送ですか」。はい。

矢野顕子&小田和正「中央線」■ つじあやの「しあわせなエブリデー」「新しい日々」■ M4 Kiroro「冬のうた

 

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