No.448, October25, アメリカでのTaikoの広がり

今週も、関東、東北で記録的大雨

U-CのWRFUのスタジオからはTomさん、日本のShizuokaからRyutaさん、KyotoからMugikoの3人で季節の話題や北米のTaikoについて話しました。今週も日本では低気圧の影響で、関東や東北で大雨が降り、被害がでています。Kyotoは、今日はくもりですが、番組中に少し日がさしてきました。

Part1, Kyotoの「時代祭」2019、ハロウィーンに異変?15m35s

時代祭、2019年は10月26日に変更!その理由とは…」京都新聞2019年10月15日。「京のハロウィーン商戦異変?コスチューム激減 売り場菓子類主体」京都新聞2019.10.25(夕刊)

Part2, U-C Folk& Root Festival, Archives Bazaar, 映画『タリナイ』国内外へ19m13s

U-Cイベント情報

The 11th Annual C-U Folk & Roots Festival:10/24(木)〜26(土)

Archives Bazaar@Urbana Free Library, 10/26(土)10am-4pm:Come see all the diverse resources and history Champaign County has to offer, Featuring: Champaign County Genealogical Society; Champaign County Historical Archives; Champaign County History Museum; History Harvest at the University of Illinois; Independent Media Center Zine Library and Archives; Kent Tucker, Lincoln Collector; Museum of the Grand Prairie; Rantoul Historical Society; and University of Illinois Student Life & Culture Archives

映画『タリナイ』監督大川史織さんからのお便り

おかげさまで、この夏は念願のマーシャル上映会を実現できました。来月11月17日、映画『タリナイ』公開1周年記念イベント(11/17[日] 13:00~ 16:40@中野, Tokyo)にて、マーシャル上映会の報告会とウクレレミニライブを開催します。また、来月ようやく元町映画館での上映が実現します。11月9日(土)・10(日)2日間限定上映会ですが、淡路島、神戸出身の藤岡プロデューサーと一緒に、両日上映後に舞台挨拶&サイン会をします。

先週はクローズドでベトナム・ハワイで小さな上映会を行い、来週は韓国・済州島の済州大学国際シンポジウムで上映があります。デンバーにはじまり、少しずつ、海を越え、マーシャルが見える機会を作ることができること、心からうれしく思います。by Shiori

*Harukana Showでの大川史織さんとのトークや『タリナイ』については、HS No.393No.407,No.411, No/419へ。

伊勢真一監督『えんとこの歌 寝たきり歌人・遠藤滋』元町映画館上映

11/2(土)-11/8(金)元町映画館10:30、11/2(土)上映会終了後 伊勢真一督舞台挨拶*「伊勢真一監督、渾身の記録映画『えんとこの唄」経済新聞 2019/7/7

Part3, アメリカでのTaikoの広がり16m21s

10月は2回にわたり、Jason Matsumotoさんのインタビューをお届けしました。(No.446, October11, 2019, 伝統を多様性に開くHo Etsu Taiko (法悦太鼓)No.447, October18, 2019, Historical Fiction Film,The Orange Story, 歴史を伝える、議論を開くプラットホーム作り)。本日の番組では、日本の和太鼓が北米ではいつ頃、どのように広まったのかについて、寺田吉孝「タイコに見る伝統の創造ー日系アメリカ人の新しい音楽」(ハルミ・ベフ『日系アメリカ人の歩み現在』人文書院、2002, pp.206-228)を紹介しました。この論文の内容を抜粋します。

北米におけるタイコ音楽の独自の発展

北米のタイコ音楽は、日本の和太鼓を出発点としながらも、独自に発展し、演目や演奏方法、演奏の動機や目的にも相違が見られます。1967年に東京からサンフランシスコへわたった田中誠一さんが、日系人の祭りを見て、太鼓の音がないのを残念に思い、1968年に「サンフランシスコ太鼓道場」を結成しました。1970年代に田中さんの教えを受けた日系3世たちが、各地でタイコ・グループを決してゆきました。また、日本の和太鼓の新世代を代表する鬼太鼓座や鼓童の北米公演ツアーも、タイコ・グループに影響を与えました。(pp.207-209)

1960年の時代のうねり、3世の自己表現としてのタイコ

日系2世たちは、第2次世界大戦中に強制収容された苦い経験があり、戦後も「日本らしさ」を抑えてアメリカ社会を生き延びてきました。「子供たちにも日本語を学ぶことを奨めなかった場合が多く、3世世代以降で日本語を話せるのはごく一部」(p.211)です。しかし、1960年代の公民権運動の嵐の中で、黒人たちが白人中心的な価値観に異議を申し立てる動きなどに触発され、日系・中国系が中心となって「アジア系アメリカ運動」が推し進められました。「このような時代のうねりの中で、自分たちの独自の文化的かつ政治的表現を模索していた3世たちが出会ったのがタイコ」(p.212)でした。日系に対する否定的なイメージを払拭し、自己を卑下したり否定したりする傾向から解放するために有効な手段になりました。(pp.211-213)

北米のタイコと女性奏者

北米のタイコ奏者には女性が多くいます。アジア系の女性たちにとっても、タイコ演奏をとおして、公的な空間で力強く創造的にふるまうことが、「物静かで受動的」「従順で神秘的」といったステレオライプを打ち破ることになりました。また日系やアジア系社会の中における「あるべき女性像」への抵抗もありました(pp.213-215)。「タイコへの参加によって、子供時代からの性による行動の仕分けという抑圧から解放された感じを持つ女性タイコ奏者は多い」(p.215)

多様化するタイコ音楽1980s〜

1980年代にタイコ・グループの数は増え続け、1990年代には飛躍的に増加し、多様化していきます。例えば、①子供だけのタイコ・グループ、②大学グループ、③日系社会につながりを持たないグループが出現し、④タイコ奏者と他のジャンルとのコラボレーションの増加、⑤タイコ音楽の主流文化へ進出していきます(pp.219-223)。

アメリカの「ルーツ音楽」

今日のイベント情報でお伝えしたFolk & Roots Festivalにおいても、「ルーツ音楽」と表現したときに、アメリカでは、ヨーロッパにルーツをもつアメリカの移民が広げた音楽をさす場合が多く、タイコ音楽は、一般的にはこれに含まれないことも、アメリカの社会の一面だ、というRyutaさんのコメントが印象に残りました。

1990年代までに北米のタイコ音楽の流れを知ると、日系4世のJason Matsumotoさんが関わる、Ho Etsu Taikoの活動と、第2次世界大戦中の日系人強制収容を描いたThe Orange Storyの制作が、これまでの日系アメリカ人たちの活動の流れの中にあり、かつ現代のアメリカにおける日系人の社会との関わり方、表現の一面を示しているのかなと思いました。まとめby Mugi

■きのこ帝国「金木犀の夜」■ LINKIN PARK “Numb“■Ho Etsu Taiko, “Odaiko”

 

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