No.112 May17, 2013 春の星座のお話 with Saiko-san

夏休みがはじまりました

イリノイ大学は、卒業式が終わり、もう夏休み。今日のHarukana Showは、Tamakiさん、Ryutaさん、Tomさんと、U-Cのメンバーがそろっています。そしてさらに、Saikoさんに、ゆったりと春の星座についてお話を伺いました。

アイリス@Kyoto, May15.Irisは、ギリシア神話のなかでは虹の女神

アイリス@Kyoto, May15 Iris:ギリシア神話では虹の女神

Podcastは3部構成です

HS Podcast No.112-1 May17, 2013:日本語で歌う洋楽アーティスト、U-Cイベント情報

HS Podcast No.112-2 May17, 2013 & HS Podcast No.112-3 May17, 2013:Saikoさんの星トーク

「外国人歌手、邦楽に挑む」

2013年5月14日の朝日新聞(朝刊)の上記の見出し続き、「Jポップに憧れ、営業戦略も」という記事が気になり、番組でも少し読みました。要約すると、日本のCD市場のなかで、日本語で歌う洋楽アーティストが注目されています。たとえば……

「米人気バンド「ウィーザー」のリバース・クオモと米パンクバンド『アリスター』のスコット・マーフィーによる2人組『スコット&リバース』は3月、全編日本語のアルバム『スコットとリバース』を出した。……スコットは、スピッツやTHE BOOMの曲をカバーしたこともある」 「マレーシア出身で米在住の歌手シェネルは、昨夏出した日本語中心のアルバム『ビリーヴ』が30万枚を突破した。」「昨年デビューしたビジュアル系歌手のYOHIOはスウェーデン出身。GACKTや西川貴教を尊敬….『ヨーロッパでは、「Visual Kei」という言葉が浸透している。男性でもメークをして、女性のような格好をできるのがユニークでいいですね』と語る。」(同記事)

この記事の説明では、日本語ブームの背景には、過去10年間のCD生産額、とくに洋楽の激しい落ち込み(邦楽CD約32%減、洋楽CD67%減)があり、洋楽アーティストに日本語で歌わせ、邦楽CDに販路を広げつつ、消費者の関心を洋楽へも向けてほしい、というレコード会社側の思惑もあるようです。

先週出演してくれたHeungsooさんのように、子供の頃から日本のアニメやテレビゲーム、Jポップになじんできた人々が、それぞれの社会においては数は多くなくても、世界中では増えているのなかなあと思いました。by Mugi

U-Cイベント情報

◎ Tea Ceremony @Japan House:5月18日(土) 2pm & 3pm (夏休み期間は、Japan Houseはお休みです。)

◎ Pechakucha Night Vol.12 @Krannert Art Museum:5月18日(土) 8:20pm- (夜、お酒を飲めるサイドバーもでるそうです。大人向けの催しです。)

◎ CU Astronomical Society Family Skywatch:5月18日(土)8pm-(こちらは、家族で参加できる催しです。くもり、雨のときは開催されませんので、判断しにくい天気のときは217-351-2567にお問い合わせください。会場となるobservatoryはChampaign、Urbanaの中心部からは少し離れたところにあります。行きかたはウェブサイトでご確認ください。)

春の大曲線と春の大三角形:Saikoさんの星語り

今回は、先月にひきつづいてSaikoさんに出演していただき、春の星座についてのお話をうかがいました。トークの最初は、Saikoさんが星に興味を持ったきっかけについて。小学生のときに星と神話の本を読んでから、ずっと関心を持ちつづけ、大学院に入って上京してからは渋谷にあった五島プラネタリウム(現在は閉館)に足繁く通って星の世界への造詣を深めていかれたそうです。

そんなSaikoさんの今回のお話は、北斗七星の「ひしゃく」の持ち手の部分をずっと伸ばしていった先にある星や星座を結んでできる線、「春の大曲線」上にある星座についてです。(Saikoさんに北斗七星、おおぐま座、こぐま座などの話をしていただいた第108回はこちら。)

この大曲線上には、うしかい座(一等星はアークトゥールス)、おとめ座(一等星はスピカ)、からす座があり、それぞれにギリシャの神々にちなんだエピソードがあります。また、うしかい座のアークトゥールスとおとめ座のスピカとあわせて「春の第三角形」をつくるレグルスはしし座の一等星で、このしし座の獅子もギリシャ神話の登場人物ヘラクレスに退治された人食い獅子が天に上がったもの とされているそうです。

それから、しし座のそばにあり、おとめ座やしし座と並んで星占いの12星座でも有名なかに座は無数の星が一ヶ所に集まった散開星団というもので、肉眼で見ると「もや」のように見えますが、性能のいい双眼鏡などで見ると100個近くの星を数えることができるとのこと。これをはじめて星団であると確認したのは、望遠鏡を発明したガリレオだったということです。(ちなみに、「もや」のうしろに隠れているので、岩陰に隠れるカニのようだということでかに座なのだとか。中国ではこれが妖気とであるとされ、縁起の悪い星と言われててきたそうですが、逆にインドでは、お釈迦様が生まれたとき、ここに月がかかったということで、縁起のいい星座なのだとも。)

星の神話は、詳しく聞いていると、星座の形だけでなく、その星座の一晩のうちや季節ごとの動きを織り込んだり、四季の移り変わりを織り込んだ物語にもなっていることに気がつきます。そんなお話をお供に夜空を見上げてみると、また新しい発見があって面白いのではないでしょうか。Harukana Showの今回のポッドキャストをスマートフォンや携帯プレイヤーに入れて、それを聴きながら星空観察、というのもお薦めです。

Saikoさん、ご出演ありがとうございました。- Ryuta

■ Scott&Rivers “HOMELY GIRL“(このタイトル、THE BOOMの『みにくいあの娘』を思い出します) ■ シェネ(She’Nelle)”Believe“(映画『BRAVE HEARTS 海猿』の主題歌)■椎名林檎 “スピカ“(スピッツの同名曲のカバー)

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