No.475-2, May1, 2020,AWAJI 藍 LAND project(2)東日本大震災をきっかけに淡路島へ移住with Negi-san

AWAJI 藍 Land Projectについて、予告編(No.473)、第1回トーク(No.474-2)に続き、3回めとなりました。本日のPodcastは、藍師・染師のNegiさんのトーク後半です。4月14日に、AwajiとKyoto、Shizuokaをオンラインでつなぎ収録しています。本日の番組前半(IL州 Stay at Home Order、5月末まで延期 with Tatsuya)は、Podcast No475-1へ。

Part3, ハワイで藍染めワークショップ、東日本大震災後に淡路へ移住

種を蒔き畑で育てた藍葉を発酵させて染色液ができるまでの過程については、先週詳しくお伝えしました。No.474-2, April24, 2020, AWAJI 藍LAND project(1), 「藍の育て方」with Negi-san

畑で植物としての藍を育て染色液を作る人が藍師で、それで染める人が染師、AWAJI藍LAND projectでは、その2つの工程を一貫して行います。藍にかかわる作業は年中あるけれど、2月から3月の種蒔きを始めるまでは農閑期、淡路島以外の場所でも展示販売会やワークショップなどを開きます。2020年2月には、初めてハワイでワークショップを開催しました。

ハワイで藍染めワークショップ、色落ちしない天然藍の魅力

参加者の半数ほどが日系人の方でした。ハワイには、意外にも、青系に染まる草木がなく、その点でも、藍染めのワークショップは喜ばれました。また、藍染めは、ほとんど色落ちがしません。長持ちすることにも関心を持たれました。現在ジーンズなどに使われる染料は、Pure Indigoとよばれますが、石油などから作られる合成インディゴです。天然の藍は、化学的に作られるインディゴとは違い、色がついたり、色落ちしたりしないので、何10年でも使えます。藍染めの工程は、時間や労力がかかり、採算をとるのはなかなか難しい。「生産性」としては遠回りですが、環境に負荷をかけず、一生使える。そんな藍に魅せられ、藍を育て、染め、いろいろな人と繋がりながら製品にしています。

東日本大震災がきっかけで淡路島へ移住

当時、大阪で仕事をしていました。東日本大震災をきっかけに、生き方を掘り下げて考えるようになりました。土があり、海があり、そして自給率の高い淡路に関心を持ち、そこから何かを始めることができそうな気がしました。その時は見通しがなかったけれど、移住を決め、米や野菜を作り始めました。トムソーヤ的なワクワク感はありました。藍作りを始めた後も、玉ねぎや夏野菜を作り、釣りもでき、食料をある程度や自給しています。近所に、陶芸家、農家、飲食店、ゲストハウスなど、職種は異なるけれど価値観を共有できる人たちがいます。物々交換をしながらお互いの暮らしを豊かにしています。

バトンを次につなぐ、気持ち的にもヘルシー

「自分のところに回ってきたバトンを、そこで終わらせるのではなく、次につなぐことができる、自分が納得して仕事ができて、気持ち的にもヘルシー。それが自分たちが藍作りを始めた理由です」というNegiさんの言葉が印象的でした。Negiさんも話されていたように、COVID-19のさまざまな状況のなかで、東日本大震災の時のように、自分たちの暮らし、生き方を見つめなおす人たちが多くなるかもしれません。まとめby Mugi

「あいしてます」、あなたにとっての「あい」は?

考えはじめ、動きはじめて、そこでNegiさんたちが出会ったのは藍でした。Negiさんのトークの最後に、「あいしてます」という言葉がありました。そこでの藍は、人によっては、さまざまです。私にとっての「あい」は何かなあ、と想像してみることも、はじまりだと思います。Mugi

Negiさんの青色な選曲

■Thelonious Sphere Monk「Blue Monk」■ELVIS PRESLEY「Blue Hawaii」■Billie Holiday「Blue Moon

 

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