No.476-2, May8, 2020,COVID-19 のイリノイ大学への影響 with Tatsuya

イリノイ大学と留学生

先週(HS Podcast No.475-1)に続き、イリノイ大学原子力工学専攻の教員、Tatsuyaさんのお話です。Ryutaさんが「ぶっちゃけた」コメントをしてトークが展開しています。近年、多数の留学生が在籍するイリノイ大学は、COVID-19の影響で留学生が帰国することによる経済的打撃も大きくなりそうです。

Part3, Stay at Home Orderのもとで浮き彫りなる問題、秋学期の見通し

コミュニケーションの難しさ

今週放送したのは、Tatsuyaさんと、これまでのstay-at-homeで見えてきたこと、今後の (大学の秋学期などの) 見通しなどについてトークした部分です。自宅滞在命令が発令され、その期間が長くなってきたことで、(職場などでの) 対面の会話ができないことによるストレス、ビデオチャットのようなテクノロジーに慣れていない人たちが、どう外界とコミュニケーションを取り続けていけばいいか、といった課題が表出してきているようです。

オンライン授業の難しさ、留学生不在で浮き彫りになる問題

イリノイ大学では学期途中にオンラインに切り替わった授業がそろそろ終わる時期ですが、オンライン授業が「うまくいっていない」と感じている学生がかなり多くいる、というアンケート結果なども出てきているとのことです。また、オンライン授業に切り替わったため、米国外からの留学生は、多くが自国に帰国して、そこから授業に参加しており、「大学町」であるUCにおける留学生のプレゼンスが、(いなくなることで) 改めて浮き彫りになった、というのがTatsuyaさんの感想でした。

新入生、留学生減少による大学経営への影響

留学生に関しては、現在、ビザの発給も停止されているので、秋学期に入学する学生数が大幅に減少する可能性もあり (州内・国内の移動もまだ難しいようであれば、国内学生の新入生数も減るかもしれません)、そうすると学費収入が減少するため、大学の経営にも影響が出ることになります。キャンパス内の工事をともなうプロジェクトや新たな職員の採用などは現在凍結されているとのことです。

大学寮と予防接種

さらに、イリノイ大学のようなアメリカの大きな大学では、学部学生の多く (特に学部新入生のほとんど) は、相部屋での寮生活を送ります。そのため、大学 (大学院も) の新入生は、集団生活の中で流行すると困る伝染病 (麻疹、風疹や水痘など) のワクチンを受けていることを証明する必要があります。(日本からの場合、Fビザの取得自体には特に医療系の証明書は必要ありませんが、入学時に大学ごとの基準によって予防接種の証明書などを提出することになります。) 

COVID-19による寮生活の再開のハードル

COVID-19のワクチンはまだ開発中なので、寮生活の再開にはまだ多くのハードルがありそうです。Tatsuyaさんによれば、イリノイ大学では、”blended approach”と名付けて、学期の一定期間の間だけ学生が寮に宿泊して対面授業を受け (残りの期間はオンライン授業を受ける)、学生群を期間ごとに入れ替えることで寮での密集を避ける、というような方策が検討されているとのことでした。(まとめ by Ryuta)

U-Cの暮らしに関わる5/2-5/9のCOVID-19関連の情報by Tatsuya

■Jake Shimabukuro「Dragon」■ちょろゴンず「イシュカン・コミュニケーション

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