No.503, Nov.13, 2020, コロナ禍でのUIUCの授業作り、研究、暮らし with Koji

COVID-19感染拡大、第3波に警戒

アメリカでは、COVID-19感染拡大の勢いはとどまらず、日々の陽性者数が増え続け、1日15万人を超えています。11月13日に開催された第24回UIUC JPN UIUC COVID-19 Town Hallの情報は、Podcastの最後に掲載します。UICUのキャンパスタウンでは、夏休み明けのような爆発的な感染拡大は、現在は抑えられているようです。

本日のゲストトークは、イリノイ大学歴史学部博士課程のKojiさんです(Podcast Part2&3)。昨年の11月からちょうど1年ぶりの出演です(HS PodcastNo.449,  No.45o)。11月7日にトークを収録、今週と来週の2回に分けてお届けします。RyutaさんとMugikoの番組収録の最終日は11月12日です。また、U-CからWataruさん、Kojiさん、OsakaのTsujinoさん、ShizuokaのRyutaさんからも、季節の写真を送っていただきました。ありがとうございます。

Part1, 来週のGIS Dayイベント、今週のAsiaLENSレポート

来週、イリノイ大学のオンラインGIS Dayイベント

今年は2020年11月18日(水)にオンラインで開催されます。Wataruさん、お知らせありがとうございます。昨年のGIS Dayの様子は、HS Podacst No.451をご覧ください。

詳しくはこちら

オンラインで開催されたAsiaLENSレポート

UIUCのCEAPS主催、AsiaLENSが11月10日(火)4pm〜よりオンラインで開催されました。Hiroshima Nagasaki Download (2010)の映画監督、Shinpei Takeda(竹田信平)さんとAEMSのJasonさんの1時間にわたるトークがリアルタイムでZoomで公開されました(映画のFB)。この映画は、竹田信平さんが高校時代の同級生とともに、アメリカ在住の被爆者を訪ね話を伺うロードムービです。AsiaLENSのイベントとして期間限定でオンラインで見ることができました。

Shinpei Takeda, Hiroshima Nagasaki Download (2009)

Mugikoは、この映画をAsiaLENSを通して初めて見て胸を突かれました。広島、長崎での被曝者の1945年当時についての記憶の生々しさと、その後、それぞれの事情で渡米し今日に至る話し手の一人ひとりの複雑な心境が交じり合い、これまで多くを語ることができなかった各自の思いが画面に溢れ出していきます。聞き手が受け止めきれないような重さの記憶と気持ちを、当時30歳の2人の若者が戸惑いながら記録し旅を続けます。映画には収まらない言葉と情景とその人が生きてきた時間が、映画を見る人にも迫ってきて圧倒されました。

11月10日のAsiaLENSのライブトークでは、1978年生まれのShinpeiさんが、10年ごとに生きる場所を移動し自分も常にアウトサイダーだったと語られたことが印象的でした。竹田信平さんは、アーティストして、多様な活動を展開されています(詳細は、タケダシンペイSHINPEI TAKED website)。

コロナ禍でU-Cの暮らしも大学の仕事、研究も劇的に変化with Koji

イリノイ大学歴史学部博士課程7年目のKojiさんには、イリノイ大学でのTAのお仕事や授業法、そしてご自身の研究について、毎年、お話を伺ってきました。ところが、COVID-19の感染拡大とその対策によって生活は激変しました。今週のトークでは、2020年3月から夏休みまでのオンライン授業や暮らしの変化について、話しています。下記の文章も、Kojiさんにまとめていただきました。

Part2, 3月中旬、急遽のオンライン授業、コロナ禍のストレスwith Koji

Part3, 当たり前にできたことが当たり前でなくなったwith Kojii

2020年3月中旬以降の急激な変化、春休みに急遽、オンライン授業準備へ

今年の3月中頃からアメリカでも新型コロナウイルスが急速に感染拡大し、私の生活も劇的に変わりました。まず春休み直前に春休み後は授業をすべて対面からオンラインに変更するよう大学から通知がありました。私も一週間という春休み期間中に自分の担当する授業をオンライン仕様に変更しなければならず苦労しました。ただ学生自身もコロナ禍で新しい学習環境や生活様式に適応しなければならず、大変だっただろうと思います。イリノイ大学側の危機対応は早くて助かったものの、授業方針に関しては学部や教員に比較的多くの自由や選択肢が認められていたため、どれが教員と学生にとって最善なのかを決めるのが難しく感じました。

コロナ禍で教えることの難しさ、受講生それぞれの事情、不安やストレス

4月から5月にかけてオンライン授業の大変さを痛感しました。まず学生の中には国境閉鎖の可能性やビザの関係で自分の国に帰った学生もおり、時差や不安定なインターネット環境を考慮すると学生全員が同時に参加する形態の授業をするのは最善ではないと思い、録画や録音による授業をおこないました。その他の工夫として、学生が毎週意見を発信できるようにディスカッションボードという機能を使ったりもしました。ただ学生自身も劇的な環境の変化による不安やストレスを抱えていることが分かったので、それまでよりも課題の量を減らしたり、採点基準を緩くしたり、課題の期限を伸ばしたりして柔軟に対応しました。それでも課題を提出しなくなったりメールで連絡しても返信して来ない学生もいて、コロナ禍で教えることの難しさや大変さを痛感しました。

今まで当たり前だったことが当たり前ではなくなった

4月や5月は私自身も授業以外で大きな不安やストレスを感じる時期でした(現在は不安は減りましたが、ストレスはあまり変わっていません)。当時は新型コロナウイルスの感染拡大の初期にあって、アメリカ各地でもハンドソープや除菌クリーナーなどの物資が店頭から消えたりすることもありました。同時に人種差別に反対して社会的正義を求めるデモも発生し、時にはデモが暴動につながり、U-Cでも、生まれて初めて夜間の外出禁止令を経験することにもなりました。また人と会う機会も一気に減り、食料品やコーヒーを買いに行く以外は自宅で過ごすようになり、研究も余暇もオンラインで済ませる生活に変わりました。今まで当たり前だったことが当たり前ではなくなったことがコロナ禍での一番の変化でした。まとめby Koji

新しい授業法への適応だけでなく、パンデミックの拡大が身に迫る危機感や、人種差別の問題も顕著になり、外国人にとってはさらにビザの問題も浮上し、精神的な不安がのしかかってくる様子が、Kojiさんのトークから伝わってきました。来週は、秋学期開始以降についてトークは続きます。Mugi

第24回UIUC JPN COVID-19 Town Hall「州内の感染第三波、規模さらに拡大」

11月13日に開催されたHTの資料の一部を掲載します。Tatsuyaさん資料収集、まとめ、共有、いつもありがとうございます。イリノイ州では陽性者数、陽性率、死亡者数とも増加を続け、4月~5月の第一波ピークを超えています。今後、規制強化、緊急の措置をとる可能性もあります。Champaign Countyでは、死者数が、10月30日時点28人から11月13日は39人に急増しています。

インフルエンザが今年も流行し始めています。予防注射摂取が呼びかけられています。

Contact Tracerが陽性者への調査をもとにした感染したと考えられる場所についてのデータです。

Selected COVID-19 News: IL & C-U (10/31-11/13)by Tatusya

  • (11/13) Despite pandemic, UI finishes year in black
    • The pandemic cost the University of Illinois System about $180 million in lost revenue and unplanned expenses last fiscal year
    • Another $130 million to $135 million could be spent this fiscal year on COVID-19 testing and mitigations, while another $130 million to $140 million in revenue could be lost
    • Despite the extra costs of the pandemic last fiscal year, the UI System finished up $230 million
  • (11/10) Jones: Virus spreading from community to UI campus, not the other way around
    • Jones said the virus is spreading from the community to the UI, not from the UI to the community. “This is driven by the dramatic increase in the cases in East Central Illinois during this time period. From contact tracing, we can determine that this is not due to classroom or on-the-job transmission,” Jones said. “The spread is likely to be through your household or social contacts.”
  • (11/10) The Shield Surge plan kicked in due to a surge of test positivity among grad students and faculty/staff: MASSMAIL Link
    • Now the faculty and staff group has the highest positivity rate, followed by undergraduate
    • Additional restrictions by campus:
      • Test twice a week (graduate students, faculty and staff) 
      • Work from Home if Possible
      • For the next three weeks, stay home as much as possible, leaving only for essential activities, such as in-person teaching and other work that must be performed on campus, COVID-19 testing, visiting the pharmacy and buying groceries
      • Limit Travel & Gatherings
  • (11/6) Mobile laboratory able to “rapidly deploy” U of I’s saliva-based COVID-19 test; Researchers develop mobile lab that could bring COVID-19 testing to underserved areas
    • This lab has the capacity to process 10,000 tests a day and get results to people within a day. The big question is: How soon could it be used? It depends on a few things, but the main issue is getting FDA approval for saliva testing. The university is still waiting on that.

Selected COVID-19 News: IL & C-U (10/31-11/13) by Tatsuya

■Bon Jovi” Do What  You Can ” “Someday I’l Be Saturday Night

 

カテゴリー: Harukana Show-Podcast パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です