No.515, Feb.5, 2021, MTBのグローカルなネットワーク(2) 安心・安全、コミュニティと森林保全、夢は続くwith Noma-chan & Wataru-san

無事に配信、Hurray!

今週は、WRFUから無事に番組を配信できました!ラジオ局スタッフからも”Hurray!”と歓声メールが届きました(Transmitterは故障中、WRFU104.5FMからの放送は停止しています)。PodcastのPart1&Part4は、2月3日(水)に収録しました。MugikoはKyotoから、RyutaさんがShizuokaからの出演です。

日本は節分、立春。U-Cは極寒

日本では、2月2日が節分、3日が立春。U-Cは、今週末から本格的に寒くなります(来週は、最低気温がマイナス20度以下になりそうです)。

Part1, 先週のハプニング、緊急事態宣言下の節分, Mugi&Ryuta

MTBのグローカルなネットワーク(2)

with Noma-chan and Wataru-san

Noma-chanは、マウンテンバイク(MTB)のフリースタイルライダーです。2019年より長野県白馬村でMTBトレイルビルダーとして働いています。今年の冬は、京都の森林総合研究所関西支部に研究員として3月まで働いています。前回(No.513)は、Noma-chanが、Loose Riders Japanを立ち上げたというお話でした。Loose Ridersはベルギーに本部があり、世界のMTBライダーたちのグローバルなネットワークです。この日本支部を白馬から始め、地元の高校生ライダーたちと出会い、世界とのつながりも広がりました。Noma-chan, Wataruさん、RyutaさんとMugikoと4人で、話が白馬から世界へと展開していきます。下記の文章と写真は、WataruさんとNoma-chanにまとめていただきました。

Part2,白馬の高校生ライダー、Extreme Sportと安全と医療 with Noma-chan

Part3, 街づくりと自転車、環境・コミュニティ・遊び with Noma-chan

高校生を連れてカナダに

1月22日のHSでLoose Riders を活用した国際交流の話をしましたが(HS No.513)、そこで登場した高校生のうち2人とは、実際にMTBフリースタイルの本場、カナダへも実地見学に行きました。それは、彼らにとっての修学旅行の代わりで、高校と親御さんからの許可も得ての旅行でした。そこまで興味を持ってくれて嬉しい限りです。

エクストリームスポーツゆえに考えさせられる安心・安全

MTBフリースタイルは、見よう見まねでアクロバティックな技を習得していく危険なスポーツでもあり、ケガがつきものです。そのため、なかなか他人には勧めづらかったりします。日本には国民皆保険制度があるので、ある意味安心して誘うことが出来ます。カナダやアメリカには、その制度はなく治療費が高くつきがちで、Noma-chan自身、海外で骨折した時に困ったことがありました。一方、ニュージーランドには、ACC (The Accident Compensation Corporation) と呼ばれる健康/損害保険制度があり、旅行中の外国人でも医療費が全額無料になり、日本よりも手厚いサービスがあります。MTBフリースタイルを通じて、各国の医療体制や社会保障制度も知れるのは意外な発見でした。

自転車マニアと都市地理マニアの交差点、ポートランド(アメリカ)

安心安全な環境で自転車に乗るのは、自動車中心社会で交通事故が絶えないアメリカでは平地の街中でも難しいかもしれません。そんなアメリカでも、珍しくBike Townと呼ばれる都市があります。オレゴン州のポートランドです。全米随一の市内自転車道の長さ(約500km)、自転車通勤率(約7%)を誇り、大きな自転車イベントもよく開催されます。自転車好きの人だけでなく、Wataruさんのように人文地理・都市計画を学ぶ人の間でも、健康・環境にやさしい Walkable City(自家用車に頼らず、徒歩や自転車、公共交通機関のみで暮らせるまち及びまちづくり)として注目される都市です。社会的弱者に自転車利用の金銭的支援をしたり、自転車の乗り方講習会を街の自転車屋さんが定期的に開いたりと、地域コミュニティの形成にも自転車が大きく関わっています。

MTBと森林保全、コミュニティを結びつける研究がしたい!

MTBスポーツも、環境問題や地域社会とどう関わるかという点で、近年研究対象として注目されています。Noma-chanも、MTBライダー、トレイルビルダー、環境社会学の研究者と3つの顔をバランスよく持った人になるのが目標です。目標達成に向け、今年の冬は、京都にある森林総合研究所関西支所で臨時職員として、MTBスポーツと森林利用に関する文献調査のお手伝いをしています。成果は春以降に白書として出版される予定です。その詳しい話はまたの機会に、乞うご期待!-M.Wataru & Noma-chan

Part4, 自転車のある暮らしは多彩、ママチャリのカオス with Ryuta & Mugi

The Bike Project @ U-C、自転車をコミュニケーションツールにする

U-Cも、自転車への関心が比較的高い街です。WRFUがあるUrbana-Champaign Independent Media Centerの地下1階に、The Bike Project(TBP)のショップがあります。これは、自転車を使い捨てしないで、その部品までを大切にリユースできるように、知識と技術を共有していくためのNPOです。2006年に設立されました。Bikeをツールにして、多様な人々と街と環境をつないでいく運動でもあります。大学生の自転車の需要も高く、2010年には、UIUC内に、Campus Bike Centerも開設されました。

UCIMC内にあるBike Projectについては、第3回のHSで話題として取り上げ(「No.3-1, Apri15,  2011, The Bike Project〜自転車と人の輪」)、2011年4月14日のブログ(「The Bike Project〜ママチャリ仕様のマウンテンバイクに」)に詳しくレポートしています。その時、Mugikoが中古のMTBを購入しママチャリ風にカスタマイズした自転車が下の写真です。

どんな自転車をどこでどんなふうに乗るかは様々だけど、「ペダルを漕いで」全身をさらして前に進む、大げさに言うと人生そのものだなあ。Noma-chanの地域に拠点をおいたグローバルな活動の展開、楽しみです。Mugi

環境問題への関心の高まり、自転車利用の促進

環境問題への関心の高まりなども受けて、bike lane (自転車走行レーン) の拡張のような日常の移動における自転車利用の促進は、近年、アメリカの多くの都市が取り組もうとしていることだと思います。(Ryutaが以前住んでいたSt. Louisでも少しずつ進んでいました。) また、都市にかかわらず、公共交通機関 (バスや市内の電車・地下鉄) に自転車を乗せて移動できるところも多いですね。

自転車は、移動手段として、スポーツとして、さまざまな理由から興味を持ち、触れる機会の多いものだと思います。それぞれの目的に合わせて自転車そのものは細かく違いますが (ママチャリ、ロードバイク、マウンテンバイク、などなど)、それぞれのバイクコミュニティに共通する関心 (環境保護、安全、DIY精神など?) がありそうなのも興味深いところです。– Ryuta 

UIUC JPN COVID-19 Town Hall, Feb.5, 2021

2021年2月4日(木)6:45-7:30PM(Zoom リアルタイム)でTHが開催されました。次回、2月18日(木)もリアルタイムのZoomで開催予定です。日々の情報はTH Twitterへ。COVID-19だけでなく、気象情報をはじめU-Cの暮らしの情報がタイムリーに掲載されています。

「今度の日曜 (2/7) はSuperbowlです。今年はCBS系列(C-Uのテレビ局だとWCIA)で生中継されます。観戦に際しては、IDPH,C-U当局(10人以上の集会禁止),UIUC(全学生は”Most Essential Activities”以外の外出を自粛)のルールに従い、感染対策を万全に行ってください。」TH Twitter 2月4日by Tatsuya

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■Neil Young「Old Man」「Don’t Let It Bring You Down 」■吉田拓郎「今日までそして明日から

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