No.122 July26, 2013 Ryutaさんの日本話、カルチュラル・タイフーンに「自由ラジオ」が?

ギャルみこし?

今週は、祇園祭と同じく日本三大祭りの1つ、大阪天満宮の天神祭がありました。7月25日が本宮、船渡御(ふなとぎょ)があり、大阪市内の大川に100隻あまりの祭り船がゆきかい、約4千発の花火が上がった、そうです。このお祭りの一千年以上の歴史のなかでは、ほんの最近のことですが、関連イベントのひとつとして、1981年からは天神橋筋商店街では天神祭ギャルみこしが開催されています。番組では、そんなお祭りの話を、甲南大学の学生たちが紹介してくれました。

WRFUのスタジオは、Tamakiさん、Ryutaさん、そして旅から戻ったTomさんと、3人がそろって賑やかです。Urbana-Champaignは、今週は一時期の暑さが少しおさまり、穏やかの夏の夕べに、後半のトークは、Ryutaさんが来日したときに参加したカルチュラル・タイフーンという学会で上映されたイタリア映画「Lavorare Con Lentezza (Radio Alice) (2004) 」や「自由ラジオ」についてです。

Podcastは2部構成

前半は、「天神祭とギャルみこし」(学生たちの「巻き髪」、「化粧ばちばち」といった表現も楽し)とU-Cイベント情報(こちらもお祭りな話題です。コーンドックで競馬? 紅色のファネルケーキ? これらは何でしょう)です。後半は、Ryutaさんの日本滞在のお話です。

HS Podcast No.122-1 July26,2013:「天神祭とギャルみこし」トーク&U-Cイベント情報

HS Podcast No.122-2 July26,2013:Ryutaさんの日本話、Cultural Typhoonと「自由ラジオ」

U-Cイベント情報

Champaign County Fair – Urbana, IL 2013年7月19日-27日@Champaign County Fairgrounds (1302 N Coler Ave., Urbana) Champaign County (郡)のフェア。移動遊園地、食べもの屋台、競馬など。今年は27日(土)夕方で終わりですが、来年も同時期に開催されます。また8月にはSpringfieldでIllinois State Fairがはじまります。

Friday Night Live@Downtown Champaign 毎週金曜日6pm-8pm (Chester&Walnut、Neil&Park、Neil&Churchのそれぞれの交差点あたりでストリートライブをしています。)

Cultural Typhoonと「自由ラジオ」

6月の最後の週から7月の2週目まで、出演をお休みしていた間、Ryutaは日本に行っていました。甲南大学でMugikoさんの授業に潜入して、学生さんたち制作の「ラジオ番組」の発表を見たり(前半で流れた「天神祭とギャルみこし」も、Ryutaが行ったのとは別の回に発表があったものですが、おなじ授業の学生さんが制作したものです)、Harukana Showの日本側スタッフや、以前ゲスト出演してくださった方と再会(や、初対面?)したり、と盛りだくさんの日本滞在だったのですが、「カルチュラル・タイフーン」というカルチュラル・スタディーズの学会に参加する、というのも今回の日本行きの目的のひとつでした。

Cultural Typhoon 2013 @東京経済大学 (むしろ右の看板の講演に行きたい……?)

Cultural Typhoon 2013 @東京経済大学 (むしろ右の看板の講演に行きたい……?)

今年の「カルチュラル・タイフーン」は、7月13日・14日に、東京、国分寺市にある東京経済大学で開催されました。この学会は、一般的な学会のように研究報告やパネルディスカッションなどもあるのですが、学術的な取り組みだけでなく、社会を変えるために「やってみる」(action)、「運動する」(activism)ことに取り組んでいる人たちともつながっていて、そういった取り組みを発表する場として、ブースやワークショップを出展することができます。今回も、プロテストなメッセージが入ったTシャツ販売から、写真展、空き缶リサイクルでスピーカーを作る、などなど、いろいろなブースが出ていました。その中に、Radio Alice (ラジオ・アリーチェ)というブースがありました。

Radio Alice放送中

Radio Alice放送中

オリジナルのRadio Aliceは、1970年代後半にイタリア、ボローニャで活動していた「自由ラジオ」局です。カルチュラルタイフーンのブースでは、その名前を借りて、自作のトランスミッターを使った超低出力の「ラジオ局」を設置して、会場内に放送を流していました。(上の写真は、会場のすぐ外に置いてあったトランジスタ・ラジオです。ここまでは電波が届いていました。) また、おなじスタッフによる『Lavorare con Lentezza (Radio Alice)』という映画の上映会も会場内で開かれました。

日本で「自由ラジオ」といえば、、粉川哲夫編『これが「自由ラジオ」だ』1983晶文社

日本で「自由ラジオ」といえば、、粉川哲夫編『これが「自由ラジオ」だ』1983晶文社

Lavorare con Lentezza (Radio Alice)』(字幕翻訳チームがつけた日本語題は『あくせく働くな』、英語では『Work Slowly』という訳題がつけられています)は、2004年に作られたイタリア映画で、Radio Aliceの日常と、それを取り巻く社会情勢を描いた内容になっています。(ストーリーは「史実を元にしたフィクション」です。) 公共住宅生まれの、仕事にあぶれた若者2人が、ふとしたきっかけからRadio Aliceの存在を知り、放送に参加したり、最後には学生デモに参加(巻きこまれ?)たり……という物語なのですが、それを通して、Radio Aliceの歴史と、どういう雰囲気の放送だったのか(労働運動やフェミニスト運動とも深いつながりのあった放送局でしたが、内容はいろいろな意味で「自由」だったような……)もわかります。

(カルチュラルタイフーンで上映された日本語字幕版の予告編は、ここでみることができます。【予告編】 ラジオアリーチェ:あくせく働くな)

Harukana Showを放送しているWRFU (正式名称はRadio Free Urbana、「ラジオ自由アーバナ」といいます)をはじめとした、アメリカにおける小規模コミュニティラジオ局というのは、そのルーツをたどると公民権運動、ベトナム反戦運動時代の海賊放送あたりにはじまりがあったりもします。そういう意味では、このRadio Aliceも、Harukana Showの系譜につながっているのかもしれないですね。(大おじさん、大おばさんぐらいの「遠い親戚」として、かもしれないですが。) スタジオ、放送を通じて、いろいろな社会階層、年齢層の人々が集まってくるRadio Alice、規模はちがいますが、WRFUや、WRFUが入っているIndependent Media Centerがめざすものとも似ているのかな、と思ったりもしました。 – Ryuta

コネクタテレビ Vol.95 (2008年9月1日〜15日)『Freedom + Media 自由のメディア』– Radio Aliceにもかかわっていたフランコ・ベラルディ氏へのインタビューをみることができます。

■いきものがかり「HANABI」 ■ Judy and Mary「ラッキープール」 ■ Carl Douglas「Kung Fu Fighting」 ■  RC Succession「Imagine

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