No.129 Sept.13, 2013 海外から気づく、伝える日本文化 with Yoriko-san

U-Cは真夏からすとんと秋へ

シャンペーンは、今週はじめは、最高気温が30度をこす異常な暑さ、ところが、昨日から急に涼しくなり、体温調整が難しい気候です。日本は敬老の日の連休の前に、新聞には、こんな記事が掲載されていました。「百歳以上、5万4千人超に 長寿社会映し43年連続増 9割が女性」(産経ニュース:2013.9.13 12:18

鈴虫トーク

京都も日中はまだまだ蒸し暑いですが(今日も、最高気温32度の予想です)、夜は虫の声でいっぱいです。秋も始まり、というわけで、甲南大学の学生さんたち(「ギャルみこし」の話をしてくれたチームです → PodcastNo.122)が、今回は、「鈴虫トーク」を届けてくれました。秋の虫といわれる鈴虫(“bell-ringing” cricket)の意外と知らない生態を、楽しくおしゃべりしています。子供の頃を思い出し、気持ちほぐれます。トークのバックに聞こえる虫の声は、Mugikoが一昨日夜中、Kyotoで収録しました。

今日のUrbanaのスタジオは、Ryutaさん、Mikeさん、Tomさん、そしてイリノイ大学Center for East Asian and Pacific Studies (CEAPS)のHasui Yorikoさん(Japan Outreach Coordinator)をゲストにお迎えしました。Yorikoさんにイベント情報(落語公演)を分かりやすく伝えていただき、 また「JOI (ジョイ: Japan Outreach Intiative/日米草の根交流コーディネーター派遣)プログラム」のことなどお話を伺いました。軽快なトークに、時間を忘れそうになりました。

Podcastは3部構成です

HS Podcast No.129-1 Sept.13, 2013:「100歳以上が……ニュース」& 鈴虫トーク

HS Podcast No.129-2 Sept.13, 2013:イベント情報、「お月見」と「落語」

HS Podcast No.129-3 Sept.13, 2013:YorikoさんのJapan Outreach Coordinatorの活動、ランドセルはとってもクール、日本のビジネスマナーを伝えるのは難しい etc.

U-Cイベント情報

◎ 月見の会 @Japan Houseの庭:2013年9月19日(木) 6:00pmから。この日限定で先着順にミニおやつ。(5:00pm以降はJapan House周辺のパーキングは無料になります。) 日本庭園から中秋の名月を堪能し、レクチャーも。雨天中止 (Japan House Facebookページ:moon viewing)。

◎ 落語家桂三輝(サンシャイン)公演(英語):9月20日(金) 7:00pm〜 (6:30pm開場) @Spurlock Museum Knight Auditorium, 600 S. Gregory St. Urbana, IL 六代桂文枝さんのお弟子さんでもあり、日本で唯一の外国人落語家としてご活躍。桂三輝プロフィール → North American Tour,「英語落語って?

YorikoさんのJapan Outreach Coordinatorの仕事

今回のゲストのYorikoさんは、冒頭にも書いたように、イリノイ大学のCenter for East Asian and Pacific Studies (CEAPS)でJapan Outreach Coordinatorをしている方です。去年の8月から2年間の予定で、Japan Outreach Initiativeというプログラムで派遣されているそうです。

Outreachという言葉は、日本ではなじみが薄いかもしれませんが(最近はそうでもないかもしれないですが)、アメリカでは「大学などの高等教育・研究機関が地域の小・中・高校や地域コミュニティと連携して教育・生涯教育活動に協力する」といったような意味で、多くの大学で盛んに行われています。前回、お話を聞いたJasonさんの仕事でも、outreachが重要な位置を占めていました。(「出張授業」、「地域連携」という呼びかただったら、日本でも浸透しているかもしれないですね。)

日本の大学で日本語教師になるための勉強をしていたYorikoさんは、卒業後、「これからの時代は英語だ」と思い立ち、シンガポールへ留学・就職。日本への帰国後、次にやることを探していたときにJapan Outreach Initiativeのことを知り、応募したということでした。このプログラムでは、より多くの人に日本のことを知ってもらうために、Champaign-Urbanaのような非都市圏にある機関にoutreach coordinatorを派遣する活動をしているそうです。

Outreach coordinatorの主な活動は、やはりoutreachということで、地域の学校や老人ホームのような場所に行って日本文化の紹介や出張授業をすることのようです。Champaign-Urbanaだけでなく、イリノイ州や隣のインディアナ州も行けるところまではカバーするため、車を3時間運転して授業をしにいったこともあるとか。学校へ行くときは、先生と相談して生徒の希望を聞いて内容を決めるのですが、一番人気は、日本の学校生活について、なのだそうです。日本の小学生が使うランドセルを見せると「カッコイイ!」と興奮して、「背負い体験」をやると希望者が殺到するとのこと。日本で暮らしているとランドセルは日常的に見るものですが、アメリカの学校ではまったくない光景なので、新鮮にうつるのでしょうね。ちなみに、Mikeさんも中学生時代、学校に似たような出張授業の人が来たことがある、と言っていました。身近なところで他の国の文化を学ぶ機会が、アメリカの学校では多く用意されているのかもしれないですね。(ただ、そのときにはランドセルはなかったようです。)

このほかにも、いろいろな講座・講演をしたり、今回の落語講演会の企画や宣伝をしたり、とさまざまな仕事があるようです。ポッドキャストの最後のほうでは、ビジネスマナーの講座をしたときのお話も聞いています。Harukana Showも、「日本文化の紹介」を標榜している番組なのですが、日本のビジネスマナーとは縁遠いhostとco-hostで放送しているので (特に、今回のメンバーだと)…… ぜひまた出演していただいて、日本文化のいろいろな側面についてもうかがってみたいと思いました。by Ryuta

Ryutaさんの説明にあったように、日本の大学では、アウトリーチよりも「地域連携」という言葉をよく使います。それぞれの大学の特徴や存在意義を打ち出すうえでも欠かせない活動となっています。Harukana Showへは、これまで、イリノイ大学のJasonさん(Podcast No.128)やYorikoさん、そして、Asian American Cultural CenterのMayさん(Podcast No.5-1)に出演していただき、地域での活動についてお話していただきました。3人のトークが共通しているのは、コミュニティとの関わりがなぜ大切なのか、どんな活動やイベントをどのように実践、実施したいのかについて、大学や組織の任務としてだけでなく、その人の姿勢や想い、夢が伝わってくることです。日本の大学でのさまざまな地域連携の取り組みについてもトークする機会があればいいですね。地域や大学、あるいはアメリカと日本の違いも見えてきそう。by Mugiko

Yorikoさん、ご出演ありがとうございました!

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