No.157 March28, 2014そこからスタートできる!with Bob-san& Matsushita-san

新しい季節へ、懐かしい曲

Urbana-Champaignは、この1週間、雪だったり、きれいに晴れたり、雨だったり、強い風がふいたり、季節の変わり目ですね。引っ越しの最中の人や、就職や結婚をして人生の節目にいる方もいらっしゃるかもしれません。

懐かしいこの曲が聴きたくなりました。「卒業写真」、今日は、いきものがかりによるカバーをお届けしました。

Aart Theaterで「風立ちぬ」、偶然の再会

今週の水曜日、Art Theaterで「The Wind Rises」を見てきました。宮崎駿の「風立ちぬ」、英語吹き替えでしたが、最後に、映画の主題歌、荒井由美の「ひこうき雲」が流れ、アメリカの地方の小さな映画館で、日本語の懐かしい風がひゅ〜と吹き抜けていきました。今日の2曲目です。映画上映は、3月28日(金)、29日(土)、4月2日(水)、3日(木)at 10:00pm

Art Theatre@Champaign, March26, 2014

Art Theatre@Champaign, March26, 2014

実は、Mugikoは、Art Theaterに初めてゆきました。そこで、偶然、私が2010年にUC-IMCに加入するときに受け入れの手続きをしてくれたAustinさんに会いました。今は、このArt Theaterのgeneral mangerになっているとのこと、知りませんでした。縁だなあ。いつか、Harukana Showで、日本では珍しいCo-op Theaterについてのお話を伺うことができたらと思います。

お2人のゲストの元気がでるトーク

後半のゲスト出演は、Robert Tierney (Bob)さんとMatsushita(松下弘海)さんです。お2人のそれぞれの、紆余曲折をへた「為せば成る」人生についの前向きなトークのあとの曲は、ケツメイシ「三十路ボンバイエ」。なお、Matsushitaさんは、4月5日(土)のJapan HouseのSpring Open Houseでお話をされる予定です。

Bobさん、40歳代で大学院入学、研究者の道へ

Bobさんは、現在はイリノイ大学の東アジア言語文化学科(EALC)で日本近代文学を教えていますが、20歳代、30歳代は、東京で別の仕事をしていました。40歳で方向転換、アメリカに帰国し、大学院に入学し、50歳代で研究者として職を得ました。

Matushitaさん、53歳で僧侶に

Matushitaさんは、就職して資金を工面してから28歳で渡米、大学入学、しかしお金が底をつき、日本に帰国し再就職、またお金をためて30歳代に再渡米、大学での勉強を再開、卒業し、自分が希望した金融業界での就職。そして53歳で僧侶となり、3年前にサラリーマンとしてのお仕事からは完全に引退しました。

Matsushita-sanとBob-san@ Champaign, March26, 2014

Matsushita-sanとBob-san@ Champaign, March26, 2014

お2人は30年来の友人です。2013年1月にWRFUのスタジオに来ていただいたときには、Matushitaさんが僧侶になった経緯についてお伺いしました。Podcast No.93, Jan.04, 2013「金融業から僧侶へ、新春に縁のあるお話」 今回は、日米を幾度も往復しながら人生の舵を大きく切ってこられたお2人に、両国での暮らしのなかでの気づきや、その時々の人生の選択について、お話を伺いました。

Podcastは3部構成です

HS Podcast No.157 Bob&Matsushita(1)日本は消費社会?アメリカの「ゆるさ」の楽さ

HS Podcast No.157 Bob&Matsushita(2)アメリカでは、年齢に縛られず、再出発できる?

HS Podcast No.157-3, March28, 2014:コメントby Mike、日本のゴミ出し、廃品回収車

粗大ゴミに新しいテレビ〜1980年代の東京で

Bobさんは、1980年代に東京に住んだときは、家具や電気製品は、多くを粗大ゴミから拾ってきました。まだ新しいテレビがぽんと捨てられている。ボブさんの目には、日本は使い捨ての消費社会に見えました。ちなみに、Bobさんがアメリカで運転している車は15年前のものです。

Matsushitaさんから見たアメリカの人々は、意外にも、モノを大事にする。古い家でも、こつこつと修理して、何年もかけて手仕事で家をつくりあげてゆく。少々、ペンキの塗り方が雑でも、あまり気にしない。

 ゆるく、適当に、互いを楽にする

2人にとって日本人は、自分たちで作ったルールや習慣に縛られすぎているように見えます。仕事においても、人付き合いでも、「〜しなければならない」と追い込まれてしまう。アメリカでは、それなりにできていれば、よしとする、その「ゆるさ」や「いい加減さ」に、頭にくることもあるけれど、長い目でみると、人と人とのコミュニケーションを楽にしているところもあるなあ、とMatsushitaさん。

くすっとそこにアート@Champaign, March27, 2014

くすっとそこにアート@Champaign, March27, 2014

年齢にとらわれず、そこから再出発

Bobさんにとっては、日本は治安もいい過ごしやすい場所でした。しかし、東京に滞在していたときは、毎朝の通勤電車の「すし詰め」状態に恐怖をおぼえ、電車に乗れなくなりました。また、1995年のオーム真理教による地下鉄サリン事件に衝撃を受け、日本社会がますます分からなくなりました。もう一度、日本について勉強し直したいと、仕事をやめ、40歳で大学院に入学しました。アメリカでは、年齢にとらわれず、自分が望めば、そこから再出発できる、失敗しても、何度でもやり直せる、それは当たり前のことですが、日本の大学院、あるいは社会では、なかなか難しいことかもしれません。

 Matsushitaさんも、一度就職してから大学に入学しましたが、それができたのは、アメリカだったから、という思いがあります。語学が得意でなくても、完璧でなくても、自分を開いてどんどん吸収していく、周囲もそれを受けとめてくれる、だからこそ、自分がやりたいことをやることができたのではないか、と。

為せば成る、、、かあ

BobさんやMatsushitaさんのお話を聴いていると、何歳になっても、自分がそうしたいと思えば、そこから始めることができるよ!と背中をやわらかく押される気分になります。でも、そもそも、「何がしたいのか」を描くこと自体が難しい。たとえ夢があったとしても、自分のこれまでの生活をうち捨てて新たな道に踏み出すことができるだろうか、「本当に、不安がなかったのですか」と幾度も尋ねるMugikoでした。

日本のちり紙交換、廃品回収のトラック

Mikeさんも日本滞在経験がありますが、「今の日本は、アメリカよりリサイクルのシステムがすすんでいる」という印象をもっています。毎週のゴミの出し方は、生ゴミとリサイクルのゴミは曜日が違い、さらに、細かく分別して出さなければならない。ちり紙交換や廃品回収の業者のトラックが、しばしば街を廻っている、あれも、アメリカでは見たことがないなあ、とMikeさん。そうかあ、確かに。

来週のHarukana Showでは、MatsushitaさんとBobさんのトークの後半をお届けします。お楽しみに。

■U-Cイベント情報

◎『The Wind Rises』(風立ちぬ) by Hayao Miyazaki 上映中@Art Theater(上映スケジュール

Edible Book Contest:2014年4月1日(火)@University YMCA, 1001 South Wright Street, Champaign

◎Japan HouseのSpring Open House:4月5日(土)10am-4pm、2000 S. Lincoln Avenue, Urbana, IL Speaker: Kokai Matsushita (1pm~)

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