No.202, Feb.06, 2015 海外からの短波放送を「つなげる」 with Hirahara-san

関西は雨雪が多い冬、シカゴも週末大雪

関西は雨や雪が多い冬です。日本滞在からアメリカに戻ったRyutaさんは、シカゴでの学会に参加、大雪をくぐりぬけAmtrakでStl Louisに戻り、Harukana Showに久しぶりの生放送出演です。

小さな雪だるまwith 南天の実@Kyoto, Feb.1,2015

小さな雪だるまwith 南天の実@Kyoto, Feb.1,2015

Podcastは4部構成

後半のトークは、日本からHiraharaさんに、短波ラジオ放送について、たっぷりお話を伺いました。

HS Podcast No.202-1, Feb.06, 2015:おすすめ曲with Alex、イベント情報、トーク紹介

HS Podcast No.202-2, Feb.06, 2015:トーク(1)with Hirahara海外短波放送に夢中

HS Podcast No.202-3, Feb.06, 2015:トーク(2)with HiraharaBCLブームとネットワーク

HS Podcast No.202-4, Feb.06, 2015:コメントby Ryuta-san

U-Cイベント情報

Middle Market @Lincoln Square, Urbana, 2月7日 (土) 8am-

AsiaLENS「Embrace」@Spurlock Museum, Knight Auditorium,2月10日(火)7pm~

『日本時間』の著者にお話を伺いたい!

Hirahara-san@Argentine, アルゼンチン海外放送(RAE)日本語放送の植田アナウンサーと共に。2009年11月27日

Hirahara-san@Argentine, アルゼンチン海外放送(RAE)日本語放送の植田アナウンサーと共に。2009年11月27日

今日のゲストは、平原哲也さんです。『日本時間―日系社会向けのラジオ番組』のブラジル編(2010)、中南米諸国編(2012)を自費出版されました。ブラジル、中南米諸国の日系ラジオ番組の歴史を、当時の日系新聞と現地取材をとおした丹念な資料収集をもとにまとめています。(詳しくは、Podcast No.180『日本時間』、ラジオとネットがつなぐ縁)。

Hiraharaさんの自己紹介

Radio:BCLに使用した通信型受信機と最近のポータブルラジオ  (ラジオはWRFU-LPの周波数に合わせました。何も聞こえませんが) by Hirahara-san

Radio:BCLに使用した通信型受信機と最近のポータブルラジオ by Hirahara-san

年齢57歳、大学ではスペイン語を専攻し、現在は海外技術コンサルティング関係の仕事をしています。祖父が船医で、航海に出るたびにラジオを購入して各地からの放送を船のなかで聞いていました。そんな祖父からラジオをもらい影響を受けて、中学生のころには海外からの短波放送を聞くようになりました。 

海外短波放送ファンには二種類ある

BCL関連情報が掲載されていた雑誌および日本短波クラブ会誌

BCL関連情報が掲載されていた雑誌および日本短波クラブ会誌 by Hirahara-san

ひとつは特定の番組内容を楽しむ人、もう一つは聴いたことのない局を求めて受信機のダイヤルをぐるぐる回す人です。Hiraharaさんは後者でした。とくによく聞いたのは、南米からの短波放送です。日本においては受信しやすい時間帯の放送であったこと、国内向けのラジオ番組を短波でも放送していたのでその土地の生活、文化、雰囲気がよく伝わってきたからです。

1970年代のBCLブームと国内外の情報ネットワーク

WRTH:世界中の放送局の情報がまとめられたWRTH(World Radio TV Handbook)とBCLブームのさなかに日本版WRTHとして企画発行されたDX年鑑。ちなみにWRTHはBCL界のバイブルと呼ばれていました。by Hirahara-san

世界中の放送局の情報がまとめられたWRTH(World Radio TV Handbook)とBCLブームのさなかに日本版WRTHとして企画発行されたDX年鑑。WRTHはBCL界のバイブルと呼ばれていました。by Hirahara-san

1970年代から80年代にかけて、日本でも中学・高校生を中心とする多数の若者が、海外短波放送の受信にはまりました。いわゆるBCL(Broadcasting Listening/Listeners)ブームです。日本短波クラブ(1952~)には、多いときには数千人の会員がおり、熱心に情報を交換していました。世界の放送局の住所や周波数一覧表が掲載された本も、毎年発行されていました。海外からの珍しい放送を受信すると、その放送局に報告書を郵送し、受信確認証(QSLカード)を受け取りました。

外国からの初めての受信報告者

Magazine 1:電波技術誌(1974年10月号)の内容。受信結果を投稿して採用されると、その掲載誌が無料で送付されるのも楽しみでした。by Hirahara-san

Magazine 1:電波技術誌(1974年10月号)の内容。受信結果を投稿して採用されると、その掲載誌が無料で送付されるのも楽しみでした。by Hirahara-san

QSLカードには、あなたのレポートは日本から初めてのものですと記されていることもあります。 Hiraharaさんの自慢は、外国から初めての受信報告者となったことです。1982年のフォークランド紛争の時のことです。普段は中波でしか放送していないアル ゼンチンの民放ラジオ局の番組が一時、国営放送局の短波送信機を使用して短波放送を行っていました。ラジオを聞きながら、いつもと様子が違うことに気づき、ひょっとして、とHiraharaさんの推理 が的中し、中波放送局Radio Continentalの短波中継を他の人が気付く前に受信することができました。

つながりの「形」を残す

こんなふうに、すっかり短波ラジオの魅力にとりつかれたHiraharaさんですが、インターネットの時代となり、短波放送もファンも減りました(Hiraharaさん曰く、今や絶滅危惧種である)。しかし、Hiraharaさんの趣味はそこからさらに展開します。国境を越える電波という「形」を残しにくい、あるいは一国史の観点からはとらえにくいラジオの歴史をたどり始めます。お話は、来週のHarukana Showに続きます。

関連リンク:平原哲也「パラナ州の知られざるブラジル局をめぐ る

つながりを「つなぐ」、グローバルな草の根活動

Hiraharaさんのお話を伺って、1961年生まれのMugikoは愕然としました。1970年代に、同世代の男子たちは、そんな高度な趣味にはまっていたなんて、ドッチボールやバレーボールに夢中になっていた私はまったく気づきませんでした。現在30歳代のRyutaさんにとっては、パソコンを使い始めた子供の頃の「パソコン通信」を思い出しました。

Hiraharaさんのお話のなかでとくに興味深かったのは、電波を受信した人々が放送局に報告書を郵送したり仲間と情報を交換し、資料を作成、蓄積しながら、マルチメディアに情報を共有していることです。グローバルな電波によるつながりを、自分たちが「つなげて」ゆく草の根の活動でもあるなあ、と思いました。Mugi

■Alexさんの今週のおすすめ曲

今週は久しぶりにK-popの曲たちを選びました。一つ目は少女時代の「ダシマンナンセゲ(また会った世界)」、二つ目はIUの「ミア(迷子)」です。今週のテーマは「デビュー曲」、だからこの二つの歌手たちのデビュー選びました。少女時代は2007年にデビュー、IUは2009年でデビューしました。二人とも最初はそんなに注目されなかったのですが、今では韓国を代表するK-pop歌手です。by Alex

 

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