ひさしぶりにUCIMCとWRFUについて, June11, 2016

UCIMCやWRFUって何?

毎週、UCIMCのWRFUからHarukana Showをお届けしていますが、そのUCIMCやWRFUって何?というご質問をいただきました。歴史も含めて、ご説明します。

UCIMC:イリノイ州Urbanaにあるメディア&アート・センター(NPO)

UCIMC(Urbana-Champaign Independent Media Center)は、1999年にシアトル世界貿易機関WTO 閣僚会議開催中に、オルタナティブな報道機関として設立されたIndependent Media Centerをモデルにしています。1999年にアーバナ・シャンペーンからシアトルへの抗議運動に参加した人々が中心となり、UCのいくつかの市民団体が連携して、2000年にUCIMC(NPO)を設立しました。シアトルのIMCのモデルは全米内や海外にも普及し、それぞれ地域に根ざした活動を展開しながら、websiteを開設してつながりIndymediaネットワークを形成しています。

UCIMC、建物内一部は郵便局支局@Urbana,March13, 2015

UCIMC、建物内一部は郵便局支局@Urbana,March13, 2015

Urbanaのダウンタウンの中心地に拠点

UCIMCは、市民から寄付を募り、2005年にUrbanaの中心部にある旧郵便局の建物を買い取りました(202 S Broadway Ave、Urbana, IL 61801)。その後、UCIMCが建物を所有し、郵便局支局に一部を貸し出しています。現UCIMCプロジェクトやこの建物を拠点にして行われているメディア、アート、テクノの活動は多岐に及びますが(詳しくはこちら)、その1つがコミュニティラジオ局WRFUです。

Independent Media Center建物案内@UCIMC, Urbana, March18, 2016

Independent Media Center建物案内@UCIMC, Urbana, March18, 2016

コミュニティラジオ局WRFU-LP104.5FM

連邦通信委員会(FCC)は、2000年に、それまでのフルパワーのコミュニティラジオ局だけでなく、100Wまでの低出力ラジオ局の設置を、人口密度が高くない地域に限定して認めました。そこで、Urbana-Champaign Socialist Forum(UCSF)がLPFM局開設の申請を行い、2003年に認可を得ました。その後、UCIMCとUCSFが協議をして、2005年にWRFUをUCIMCのプロジェクトの1つとして運営していくことになりました。UCIMC建物内に関係者、住民が機材や建材を持ち寄りラジオ局スタジオを作り、65フィートのアンテナをたて、11月にはWRFUの放送が始まりました。(WRFUの設立経緯:Harukana Show Podcast No.73, August17, 2012 WRFU and ‘Community’ Radio in US with Danielle)

WRFU Studio@UCIMC, Urbana, March13, 2015

WRFU Studio@UCIMC, Urbana, March13, 2015

Harukana Showは、WRFUの初めての日本語番組

Harukana Showは、2011年4月に始まりました。WRFUでは初めての日本語番組です。毎週、金曜日6pm-7pm、機材担当のTomさんがスタジオに来て、アメリカ、日本在住の番組スタッフをインターネットでつなぎ、今日まで生放送の番組を続けています。Harukana Showを開始してから5年間でも、UCIMCのもとでWRFUは少しずつ進化していきました。

100フィートのタワー、そしてストリーム配信

UCIMCは、2012年には、市民からの寄付が集まったところで、念願の100フィートのタワーを設置しました。Urbanaのダウンタウンから半径10キロメートルほどまで電波が届くようになりました。この写真のタワーも関係者が自分たちで組み立てました。

WRFUには専従のスタッフはいません。全ての番組は一般の住民がボランティアで参加、制作しています。そして2016年1月には、WRFUは認可をえてストリーミングを開始、コミュニティラジオの生放送が同時に、wrfu.netからインターネットで配信されることになりました。

WRFU 100feet Tower@UCIMC, Urbana,March16, 2016

WRFU 100feet Tower@UCIMC, Urbana,March16, 2016

進化しながらも、ハプニングは続く

しかしながら、古い機材はしょっちゅう故障(made in Japanの日本語説明書の解説を求められたことも、、、さっぱりわかりませんでしたが)、そのうえ番組担当者はそれぞれ素人、スタジオに来てみると、いつもと機材の接続が全く違う!といったこともしばしば生じます。技術が進化しても、それを使い、運営していくのは人です。WRFUやIMCのメンバーは、個々人が仕事や生活の合間になんとか時間を作って、スタジオやサイトの運営、メンテナンスに関わっています。そのおかげで遠く離れた場所からも、WRFUのスタジオとインターネットで接続し、こうしてHarukana Showを続けることができます。(Blog: Harukana Showの5年とストリーミングとWRFU, March27, 2016) by Mugi

UCIMC地下壁の案内@Urbana, March23, 2016

UCIMC地下壁の案内@Urbana, March23, 2016

*Harukana Showを聴くには

WRFUは2016年1月からストリーム配信を始めました。いまだ試行段階ですが、Harukana Showの生放送を地域外でも聴くことができます。

ラジオの生放送:WRFU-LP104.5FM, Urbanaから金曜日6pm-7pm, 半径10キロメートルほど◉wrfu.netから生放送のストリーム配信:イリノイのサマータイムは日本の土曜日午前8-9時、冬は午前9時から10時◉wrfu.netのHarukana Show番組アーカイブ:ストリーム配信を収録(音楽を含む)、生放送から数日(時には数週間後)にアップロード。◉Harukana Show番組サイトPodcast:番組終了後トークを編集し、文章と写真を添えて掲載

*Harukana Showに参加するには

出演希望、番組へのメッセージ、U-Cの情報、おすすめの曲、リクエストは、いつでもメールをください。harukanashow@gmail.com、あるいはHarukana Showのサイトのコメント機能、Harukana ShowのFacebooktwitterをご利用ください。番組へはいろいろなかたちの出演が可能です。(Ryutaが出演している日には放送中もFacebook、twitterをチェックしています。番組中のコメントも歓迎です。)

◉生放送:UCIMCのWRFUのスタジオへ(202 S Broadway Ave、Urbana, IL 61801◉生放送:hangoutを利用 ◉収録:番組スタッフがインタビュー ◉収録:skpyeでインタビューを収録

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