N.358, Jan.26, 2018,「強い寒波、インフル流行」、「DACAとは?」

寒い毎日です

U-CやSt.Louisは少し寒さが緩んだようですが、日本では全国、寒さが続いています。インフルエンザも大流行。韓国のAlexさんからは、とても寒いけれど温かいメールが届きました。

寒いけれど快晴@Kyoto, Jan.25,2018

Part1, Alexさんの曲紹介、この曲の名は、、

店長が古い曲をかけるコンビニ

今週は僕が偶然見つけた曲です。昔から知っている曲ですけどタイトルを知らなくて、毎回この曲が流れても曲名を探す機会がありませんでした。でも今週、学校の同期とコンビニで昼ご飯を食べるときちょうどこの曲が流れました。ちなみにこのコンビニの店長は年配のおじさんで、毎回コンビニで古い曲をかけます。僕は必死にこの曲の歌詞を聴いて書きとめネットで検索してやっと見つかりました。曲名は「Beyond the Blue Horizon」で歌手はLou Christieです。昔韓国のドラマでこの曲が出たこともありますし、アメリカ映画「Rain Man」にも出たそうです。by  Akex(Rain Man, 懐かしい!というリスナーからのメールをいただきました)

■Lou Christie「Beyond the Blue Horizon」■竹原ピストル「Forever Young

もうすぐ出番@Kyoto, Jan.27, 2017

Part2, 日米でインフルが猛威、しかし、アメリカでは、、、

日本では、インフルエンザ患者数が過去最多、多くの患者が病院を訪れています。アメリカでは、大人でも日本よりずっと安くフルショット(Flu shot, インフルエンザの予防接種)を受けることができます。ただ、インフル患者は、感染を避けるために、病院に来ないように言われることもあるようです。「インフルエンザ患者数 統計開始以降最多に 前週比112万人増」NHK NEWS WEB1月26日 17時26分

Part3, DACAとは?どのように問題になっているのか

日本でも、最近、アメリカに関するニュースのなかでDACA(ダカ)という言葉をよく見ます。しかし、その時々で、注目される側面が異なり、DACAとは何か、どのように問題になっているのか、理解しにくい(そもそもがとても複雑な問題なのですが)。後半のトークは、アメリカ在住のRyutaさんからDACAについてお話を伺いました。

DACA(Deferred Action for Childhood Arrival)とは?

今日の放送で話題にしたDACAは、Deferred Action for Childhood Arrivalの略称です。略されていないほうの名称は若干、説明的にはなっていますが、現在のアメリカの移民をとりまく状況がバックグラウンドになっているので、もう少し解説が必要かもしれません。”Childhood arrival”は「子ども時代の(未成年時の)到着」という意味ですが、これは、未成年者として(DACAでは16歳以下と定義されています)、親に連れられて、正式な移民ビザを持たずにアメリカに入国した子どもたちを指します。”Deferred action”は「措置の先送り」で、ここでいう「措置」とは、「不法」滞在者としての本国送還、あるいはアメリカの市民権、永住権などの付与のことです。

オバマ大統領時代、幼少期に親と米国へ移住した若者への一時的な方策

幼少時に親の事情でアメリカに移り住んできた子どもたち(現在はもう成人していることもありますが)は、アメリカで義務教育を受け、英語以外の言語を知らないケースや、「本国」に家族や親戚がいないケースも多く、「不法」滞在者対策の常套手段である強制送還は、そのような状況にある人々の将来を奪うことにつながります。それを防ぎ、教育機会、キャリア形成の機会を得られるようにするための一時的な方策がDACAです。(あくまでも「先送り」されている処遇が決定するまでのもので、現在の政策では2年ごとの更新が必要です。) 

The Facts on DACA” by Lori Robertson, FACT CHECK.ORG, Jan.22, 2018

雪うさぎ@Kyoto,Jan.26,2018

トランプ大統領時代によるDACA停止指示、連邦議会での審議、取引

DACAはオバマ政権下の2012年に、大統領の指示によって出されたメモランダム(政策指針)によって開始されました。2017年にトランプ大統領が就任すると、(かねてからの公約通り)DACAの終了の発表と、連邦議会による議論が指示されましたが、共和、民主の両党、また大統領自身も、DACA関連の法案を、より大きな移民改革法案やその他の法案とセットで議決させようとしているため、議論が進展しているとはいいがたい状況です。(特に大統領陣営からの要求が変わったりするので……) 最近では連邦政府の一部閉鎖を回避するための短期予算案とセットにして議決をおこなうことを民主党が提案しましたが、これは期限内にまとめることができず、連邦政府が3日間閉鎖されたあと、「継続審議の約束」で妥協がはかられました。

北カルフォルニアの連邦地裁の「DACA停止」の一時差し止め命令

また、DACAの廃止によって対象者が人権的な損害を受ける可能性もあるため、トランプ大統領の指示に対しての訴訟もおこなわれています。今年の1月9日には北カリフォルニア地区の連邦地裁が「DACA停止」の一時差し止めを命じ、現在、対象者は、ふたたび更新の手続きをとることができるようになっています。(これは地裁の命令なので、上級審での決定によってまだ変わる可能性があります。) 

不法移民救済措置の撤廃、連邦地裁が差し止め命令」CNN.co.jp,2018.01.10 Wed posted at 17:21 JST

人権としての問題

現在、DACAによってアメリカでの生活を守られている「子どもたち」の多くは、大学生だったり、大学を出て社会人としてのキャリアを積みはじめたところです。(大学入学、就職という時点になると市民権かビザがほぼ必須になる、というのは留学などの経験のある方にはとてもよくわかると思います。) 今後の議会や大統領による決定に、彼ら彼女らの人生がかかっている、と言っても過言ではありません。by Ryuta

出身は違うが気が合う2人(Sendaiの骨董市、St.Louisの雑貨屋から)@Kyoto, Jan.20, 2018

Neil Young & Promise of the Realの”Already Great”の強いメッセージ

ところで、今日の3曲目は、この話題にも関連してKanaさん選曲のNeil Young & Promise of the Realの”Already Great”でした。強いメッセージのある歌なのですが、”I’m Canadian by the way”という歌い出しを聴いたところで、『「ワシ、カナダ人やねんけどな」と言っているニール・ヤング』をなぜか想像してしまい……。(歌のメッセージ的には「ワシ、カナダ人やけどな、アメリカ好きやねん。せやからな……」みたいな感じで間違っていないような気もします。ニール・ヤングは関西弁で喋ったりしないと思いますが。)(先週の大阪弁についてのトーク[Podcast No.357]の続きですねby Mugi)

■Neil Young & Promise of the Real「Already Great」■中島みゆき「ファイト

赤鬼とお多福も仲が良い(?)@Kyoto, Jan.27, 2018

 

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