Harukana Show Podcast
後半は、日本から久しぶりにTsujinoさんの登場です。2012年1月7日に「ひがしなだコミュニティ・メディア」(神戸市東灘区のNPO)のメンバーたちと、「つなみライン」を歩いてみた、というトークです。
兵庫県津波被害警戒区地図、津波浸水想定区域地図
この「つなみライン」とは、兵庫県が作成、公表(2012年12月21日更新)した「兵庫県津波被害警戒区地図(暫定)阪神間」「兵庫県津波浸水想定区域図(暫定)」をもとにしています。「万が一大規模な津波が発生した場合でも的確かつ迅速な避難行動が可能となるように、日頃から県民の皆様の防災意識の向上を図るとともに、対策を事前に準備するために作成」されました。(詳細は、兵庫県HP、「防災対策」へ)
つなみラインウォーク
「ひがしなだコミュニティ・メディア」のメンバーたちは、この地図にある、津波の被害が想定されるラインを東灘区を東西に横断するかたちで歩いてみました(神戸市は、南が瀬戸内海に面し、北部が六甲山、そのあいだに東西に広がる都市)。震災や津波への対策を考える取組です。
意外と知らない身近な地域
仲間と3時間かけて歩いてTsujinoさんたちが気づいたのは、知らない場所がたくさんあることです。住民とおしゃべりをしながら歩くことで,地域について情報交換する機会になりました。また、マンションはセキュリティ・システムがしっかりしているために、外部の人間が屋内に入ることができません。緊急時に、高い建物に逃げ込みたい場合、どうすればよいのか。といった問題点が具体的に見えてきました。今後は、地域の人々が参加できる「つなみラインウォーク」を実施しようと企画中です。
U-Cでは、竜巻対策は?
U-Cでも、毎月、第1週目の火曜日の午前10時に町にサイレンがなり響きます。これは、竜巻などの緊急時に流される警報が作用するかの確認であると同時に、住民にも心づもりを促す音のはずです。町には、竜巻の際に逃げ込むシェルターとなる建物が指定されています。しかし、実際のところ、どこにその建物があり、緊急時にどうしたらよいのか、知られていません。 といった話をRyutaさんとしながら、有事の事態を、平時に考えることは、難しいなあと感じました。
体験をとおして共に考え関わる
「ひがしなだコミュニティ・メディア」の企画は、だからこそ、地域の住民がともに考える機会をつくり、情報を収集、交換し、その体験をとおして、多様な状況への対策を考え、何よりも、普段の暮らしのなかで人との関わりを育む試みなのだと思います。
番組の中で紹介した記事:「自助に『防災』から『減災』へ」『京都新聞』2012年1月14日13面
♪ふくい舞「Promise you」
2012/01/13
No.42-2 Jan.13, 2012 「つなみラインウォーク」への取組 by 神戸、ひがしなだコミュニティメディア
2012年1月13日放送②
18分40秒(18m40s)