UIUCの卒業式、日本各地、早くも真夏日
5月16日(土)のUIUCの卒業式、ChmapaignダウンタウンのPACA Warehouseにも、「大勢の人が立ち寄り大忙しだった」とTomさんが話していました。大学の春学期が終わり、U-Cはどんな様子でしょうか。日本では各地、早くも真夏日(最高気温が30℃超え)となっています。-1024x766.png)
*20世紀初頭の教会の扉の窓。長年倉庫等に使われず置かれていた。先週、PACAに寄贈-Photo by Tom.
今週の番組収録は日本時間の5月13日(水)、RyutaさんはTokyoから、MugikoはKyotoから参加しました。Part1では、U-CのFarmers MarketとSNAP(低所得者層への食糧支援)、Part2はTokyoやKyotoにあるシェア型書店について、Part3は、日本語のラジオの「パーソナリティ」という表現について話題にしています。
Part1, U-CのFarmers MarketでのSNAPの取り組み
5月から10月まで、Urbana’s Market at the Square(土曜日7am-noon)と、Champaign Farmers Market(火曜日3pm-6pm、the downtown plaza at Neil & Main in downtown Champaign)が開催されています。ローカルの新鮮な食品やハンドクラフト、そして情報に触れる場所です。Mugikoは、新鮮な太いアスパラガスが懐かしいです。このファーマーズマーケットで、食糧支援の取り組みも行われています。

Champaign Farmers Market Map, 2026
SNAP:低所得者世帯への栄養支援プログラムとファーマーズマーケット
HSでもTomさんが話題にしたことがありますが(No. 766-2)、アメリカでは低所得者層へのSNAP(Supplemental Nutrition Assistance Program:補助的栄養支援プログラム)が行われています(旧フードスタンプ)。現在ではイリノイ州では、対象世帯にLINKカードを発行しています。これはDebitカードのようなものです。U-Cのファーマーズマーケットでは、LINKカードを使って引き落とし額の2倍額相当の買い物ができます。まず受付で手続きをして、例えばLINKカードで10ドル支払うと、20ドル分のトークンかバウチャーが渡され、これを使ってマーケットで買い物ができます(詳細はこちらへ)。

LINK & W IC, Market at the Square:https://urbanamarket.org/snap/
地域を有機的につなぐ体にやさしい取り組み
これによって、低所得者層が新鮮な食品を購入しやすくなり、売り手にとってもそれだけ多くの人々に自分たちが作った作物を届けることができます。SNAP対象者への支援だけでなく、地域を有機的につなぐ取り組みだという印象を受けます**。
**The Land Connection「MARKET BENEFIT」https://www.thelandconnection.org/marketbenefits/
低所得者層の栄養バランスと健康問題
また、Ryutaさんがコメントされたように、アメリカでは低所得者層にとって栄養バランスは重要な課題となっています。地域に新鮮な食品が入手できる店がなかったり長時間労働によって買い物ができず、冷凍食品などによって栄養が偏り、肥満や健康問題が生じる可能性が高くなります。こうした問題への一つの取り組みとして他の地域、国でも参考になるのではないかと思います。
U-Cのファーマーズマーケットでの食糧支援の活動の対象となるのは、SNAPだけではありません。5月のHSでまた話題にできればと思います。-Mugi
Part2, 日本ではシェア型書店が増えている?

Kandaの書店街に不思議な共同書店
4月にMugikoは、久しぶりにTokyoへゆきました。Kandaの書店街を通り抜けようとして、ふっと目に止まったお店がありました。欧米のおしゃれな路地っぽい雰囲気。入ってみると、一つひとつの棚にはそれぞれのオーナー(有名な執筆家なども)がいて、独自の本を並べています。このPASSAGE by ALL REVIEWSは2022年2月にオープンしTokyoで展開している共同書店です。
Kyotoでもシェア型書店が増えている?
そういえば、Kyotoでも今年の1月に散歩をしていて、やはりふっと目に入った書店がありました。一乗寺BOOK APARTMENT(2024年7月オープン)。こじんまりとした空間に店主のこだわりの選書棚と、貸出の棚たち、そして小さなカウンターでコーヒーなども注文できます。そこでMugikoは、久しぶりにThe BIG ISSUEを手に取り、お店の方にいろいろなお話を伺いました。
本と人と情報とアートが触れ合う「こもれび書店」、ZINEもあり
KyotoとTokyoで偶然にも2つのシェア型書店に出会い、その存在が気になってきました。そこで、収録日の前日に、Kyotoの「こもれび書店」(2023年6月オープン)へ行ってみました。御所の西側、建物の2階にあるので数回通り過ぎ迷いながら辿り着きました。階段を上っていくと、名前のとおり柔らかい日差しのスペースがふわっと広がっていました。60以上の貸棚には古本だけでなく、自費出版の雑誌やハンドクラフトもあり、壁にさまざまな展示も可能です。一人でも落ちついて本を手に取れそうなカフェも併設され、トークイベントも行われているそうです。そして、7月には、「こもれび夏のzine 2026」も開催予定です。

アメリカの独立系書店、棚貸はしていない?
U-Cにもこうしたシェア型書店があるのでしょうか。Tomさんは「知らないなあ」と言っていました。Ryutaさんは番組の中で、アメリカではAmazonなどのオンライン書店の展開により、かつてはショッピングモールなどにチェーンの大型書店が姿を消していきました。その一方で、独自の選書を行う小規模な「インデペンデント書店」(Indie Bookstore)が存続していると話されていました。
「場」としての独立系書店
Champaignにもこうした独立系書店があります。Mugikoは、Grassroots Media Zine シリーズを作った時にU-CやChicago、Londonのいくつかの書店にまわり、GMZを置いてもらいました。その時に、Zineや自主制作本を扱う独立系の書店がそれぞれに独自の雰囲気があり、本屋というスペースは面白いなあと思いました。その時の記憶があって、Mugikoは無意識に、日本の「シェア型書店」に引き寄せられたのかもしれません。紙という媒体や本屋さんというスペース、そしてZineについてもまた話題にしたいと思います。

Part3, ラジオ番組の「パーソナリティ」という表現
MugikoはHarukana Showのパーソナリティ?
Ryutaさんが勤務する共立女子大学がKandaにあり、4月にはMugikoは、メディア専修の学生が参加する研究集会で、草の根メディアの持続性について話をしました。全米のIndyMediaネットワークが衰退するなかで、UCIMCはどのように存続しているのか、草の根メディアの持続性をテーマに、WRFUやHarukana Showについても話題にしました。受講生の皆さんからコメントの多くに、「ラジオ番組のパーソナリティ」と記されていて、日本語ではそう表現されるんだ、と新鮮でした。WRFUでは番組担当者は「ホスト(host )」と言います。パーソナリティとは和製英語でしょうか?
アメリカの「パーソナリティ番組」と日本語のパーソナリティ
Ryutaさん曰く、「アメリカでも『パーソナリティ番組』は存在しますが、出演者の個性を売りにする「番組」を意味し、その登場人物をパーソナリティと表現しているわけではありません。その言葉が日本語では独自に展開してラジオ番組の主要な担当者を『パーソナリティ』と呼ぶ形で定着したのかなと思います」。

WRFUの番組ホストーつなぎ役
WRFUでは番組のホストという時には、その番組の担当者であり、またゲストを迎えるホストという意味も含みます。Mugikoは15年前にHarukana Showを始めた時から番組のホストとは、話す人というよりも、「つなぎ役」だと考えてきました。さまざまな方に出演をお願いして番組を企画・構成し、ゲストのトークをリスナーに届け、放送・配信後はその内容をPodcastとしてアーカイブにまとめ未来につなぐ、そんな役割です。
草の根メディアの醍醐味と難しさ-ボランティアによる協働
WRFUの番組としては、収録、音の調整などの機材担当(Tomさん、Ryutaさん)、それを電波としてラジオ局から放送し、またオンラインで配信するためのプログラミングを行うWRFUのStuartさんらとの協働によって初めて放送・配信できます。どの役割が欠けても番組を制作・発信できず、関わる人々がその時、できることをできる範囲でしていく。こうした協働に草の根のメディアの難しさと面白さがあります。
公共のメディアとしてのラジオ
また、ラジオ局は公共の電波を使うので、NPOであり企業であれアメリカの放送法に基づいてFCCに申請、許可をえて、そこでの規程に沿って放送・配信されます。ただ、HSでは日本語も英語もコミュニケーションツールだと考えています。「正しい日本語や英語表現で話す」ことよりも、話者がリラックスしてその人らしい表現で話してもらうことが、聞く人にとっても音の響きとして自然に耳に入りやすく、もし話の内容がわかりにく場合は、トークの中で質問したり補足し、Podcastの文章で伝え直すこともできます。
というわけで、これからも楽しくおしゃべりを続けていきたいと思います。皆さんからのメッセージをお待ちしております。-Mugi
*西川麦子2026「草の根運動としてのUrbana-Champaign Independent Media Centerー『小さな場』を見出し『ナラティブ』をつなぐ」『甲南大学紀要 文学編』ORD. 176 pp.115-132

◼️UA 「Asparagus」◼️Enya「Book of Days」◼️伊根「パーソナリティ」