No. 792, May 29, 2026, Okayamaの「風の谷」で「食」も「衣」も自給自足、DIYな暮らし、生き方 with Shiho-san (1)

夏休みのイベントたち

春学期が終わり数週間、キャンパスの人口もだいぶ少なくなりました。ChampaignのTomさんからのメッセージでは、「今週はPACAのWarehouseの訪問者は少なく、皆さん休暇に入ったかな」と記されていました。こういう時期にも(だからこそ)、今週もU-Cで夏のイベントがいろいろと開催されます。Part1では、そんな季節の話題から始まります。そして、今回のHSでは、日本のOkayama(岡山県)から、草木染めなどの作品を制作されているShihoさんをゲストにお迎えしました。

今週の番組の最終収録は5月27日(水)午後2時半頃、RyutaさんはTokyoから、MugikoはKyotoから参加しました。

Part1, 木曜日の夜はキャンパスでIU Board Free Summer Films

夜風にふかれてQuadで映画を楽しむ木曜日

毎週木曜日夜にUIUCのQuadでIU Board Free Summer Films(May 21-August 13, 2026)が、日没後の9時から行われています。雨天の場合は、the Illini Union I-Roomsで開催。6月は、「Hoppers」(6/4)、「Jurassic Park」(6/11)..、8月の最後の2回は「Project Hail Mary」(8/6)、「Mandalorian and Grogu」(8/13)と新旧の娯楽映画が上映されます。サイトには”Quad Shop will be open before each movie for you to enjoy your favorite movie candy, popcorn, drinks, and much more!”と記されていました。どんなお菓子があるんだろう?

Champaign のダウンタウンもにぎやかな週末

先週のHS(No. 791)でお伝えしたようにダウンタウン Champaignでは、5月29日から8月にかけて「Friday Night Live」が金曜日に行われます(6pm-9pm)。また、今週末5月30日(土)には、Champaign Center Partnership主催の6th Annual Downtown Champaign Wine Walk(12pm-5pm)がダウンタウンの11ヶ所(ラジオ局WEFTやPACAなどを含む)で開催。その後、Tomさんから写真が届きました。PACAでもイベント参加者の長蛇の列でなが〜い午後だった、と(写真奥のHistory Cornerでワインテースト)。

Part2, 岡山の「風の谷」で自給自足と手作りの暮らし with Shiho

KyotoでShihoさんと作品に出会う、DIYな暮らしのお話

Mugikoは、ShihoさんがKyotoで草木染めなどの作品の展示・販売をされている時に初めてお会いしました。さまざまな作品とともに、ShihoさんのOkayamaでのDIYな暮らしについてのお話に引き込まれ、HSへの出演をお願いしました。収録は、2026年5月25日午後、ShihoさんはOkayama、RyutaさんはOsaka、MugikoはKyotoから参加しました。2時間を超えるトークを、3回に分けてお届けします。初回は、Okayamaでの自給自足の暮らしとDIYな人生について、第2回は東日本大震災後・原発事故と移住について、第3回は草木染めなどのアート制作についてです。今回のお話の内容は、Mugikoが文章に短くまとめます。

草木染めと自給自足の暮らし

Shihoさんは夫のAkioさん、娘さんの3人家族で、岡山県の低い山に囲まれた「風の谷」、のような地域で暮らしています(「備前焼」の産地の近くです)。草木染めなどのアート作りで収入をえつつ、食の多くは自給自足しています。

ジビエ(狩猟)と命との向き合い方

タンパク源として、鶏(メスのみ)を飼って卵を得ているほか(収録中もヒヨコたちが様子を見にきていました)、Akioさんが箱罠やくくり罠を使ってイノシシやシカを捕獲しています。動物に与える恐怖やストレスを少なくするように目隠しなどをして安らかな状態で絞めると肉が臭くならず美味しくなります。

養蜂と手作りの加工品

隣人(狩猟の師匠でもある)からいただいたニホンミツバチを飼育し、採れた蜜蝋と自家栽培の花(キンセンカ)を使って保湿力の高いカレンデュラクリームを手作りしています。また、土地の境界に植えられたお茶の木の葉を摘んで紅茶を作ったり、無農薬の梅で梅干しや梅ジュース、梅肉エキスを作ったり、味噌を仕込むなど、多種多様な食材を自分で加工しています。以前は自家栽培の小麦と自家製酵母でパンも焼いていましたが、難治性ネフローゼ症候群を患ったため、現在は無理のない範囲で活動しています。

Part 3,  自然エネルギーの活用と独自の経済観念 with Shiho

ソーラーエネルギーとオフグリッドへの挑戦

生活に必要なエネルギーの自給にも取り組んでいます。鶏の餌となる大豆を煮る際には、太陽光を利用するソーラークッカーを活用しています。また、屋根にDIY用の真空管太陽熱温水器を設置し、お風呂のお湯に使っています。これからは染め物やその他の給湯にも使う予定です。さらに、現在の戦争状況を通して危機感やエネルギーへの意識が高まり、電力会社からの供給を断ち完全に電力を自給する「オフグリッド(off-grid)」の生活を実現すべく、太陽光パネルを購入し配線などの準備を進めています。

エネルギーもDIY、「稼がない」自給自足の暮らしと子育てと教育

ガスや水道も使えますが、多くは薪やカセットコンロを利用し、水道に問題が起きた場合でもポンプを修理すれば井戸水も使えます。結婚する前にAkioさんから「これから自分は稼がなくなるけどいいか」と言われた際も、Shihoさんは「面白そう」と受け入れたそうです。様々に工夫したDIYな生活を営む一方で、娘さんは高校は、Shihoさんのお勧めもあり「自由の森学園」(Saitama)へ、下宿生活をしていました。そして大学は学費のかかるTokyoの私立美大に通い経済的には厳しいですが、教育にはしっかりと向き合い充実したつながりも築いています。

Part 4, 無農薬の米作りとAkioさんの哲学 with Shiho

有言実行のAkioさんによる無農薬の米作り

Akioさんは若い頃、インドを旅した経験をきっかけに、24歳の時から農業に関わり始めました。無農薬の米作りはとくに雑草取りが過酷な作業ですが、Akioさんはあえて虫が飛んでいない猛暑の時間帯に作業を行うなど、ストイックに取り組んでいます。「有言実行」がAkioさんの一貫した姿勢です。

先人の教えと日々の失敗から学ぶ知恵

農業はほぼ独学ですが、かつて茨城県(Ibaragi)にあったヒッピーコミューンの先輩からも学びました。「稲は足音を聞いて育つ(頻繁に様子を見に行くことが大事)」「遠くの良田より近くの粗田(手入れが行き届く近くの田んぼが良い)」という言葉を今でも胸に刻んでいます。失敗からも学びます。今年は雨で種が流れてしまい機械用の苗作りに失敗するというトラブルに見舞われましたが、機械を使わず「手植え(1本植え)」で対応します。

用途に合わせた4種類の米栽培

お米は用途に合わせて4種類を栽培しています。高温障害への対策として品種変更予定の「きぬむすめ」、カレーやチャーハンに合うインドのバスマティとの交配種「サリークイーン」、米粉パンもできる「ミズホチカラ」(Shihoさんによるとパン作りが成功しやすい米なんだそうです)、そしてお正月の餅用の「緑米」とバリエーションを持たせています。スーパーで多くの買い物をしませんが、味噌作りをしているため、強い菌を持つ納豆の自作は避け、作るのに手間がかかる豆腐や油揚げなどとともに購入して生活に取り入れています。-まとめ by Mugi

どんな生き方をしたいのかを見据え日々を組み立てる感覚-Mugi

Shihoさんたち自給自足の暮らしのお話に、Mugikoは驚くばかりです。その土地、自然から学び続ける一方で、現在ではDIYな暮らしを支える機材や器具、情報もさまざまにあって、自分たちがどんな生き方をしたいのかを見据え選択しながら日々を組み立てていく感覚も求められるのだろうなあと思いました。Shihoさんたちが、現在の暮らしに至るプロセスについて、来週はさらにお話を伺います。-Mugi

◼️ Himi Summervibez」◼️Himi「きせつ」*曲も含めた番組全体は、こちらから聞くことができます。

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