No. 802-1, Aug. 7, 2026, 被災地にも容赦ない酷暑、エコノミークラス症候群対策

西日本の厳しい暑さ、Kumamotoで40℃越え

8月に入っても、特に西日本では酷暑が続いています。7月28日(火)に最大震度7を観測した熊本(Kumamoto)でも、8月3日には最高気温が40℃を超える深刻な暑さが記録されました。断水が続いている地域もあります。

今回のPart1では、被災地での避難所や車中泊における熱中症やエコノミークラス症候群の対策についてRyutaさんとMugikoが話しています。Part2では、KyotoでのWataruさんとの再会とU-Cのイベント情報、データセンターに抗うアート系ワークショップについて(No. 802-2へ)、Part 3では京都精華大学で開催されたZINE TALKイベントについて話題にしています(No. 802-3へ)。

番組の収録は、2026年8月5日(水)午後3時頃からオンラインで行われ、Ryutaさんは大阪(Osaka)から、Mugikoは京都(Kyoto)から参加しました。

Part1, 猛暑続き、車中泊の過酷さ、エコノミークラス症候群対策

8月4日で熊本地震発生から一週間

8月4日(火)で令和8年熊本地震の発生からちょうど一週間が経過しました。被災地では余震が続いており、避難されている方々の疲労はピークに達しています。京都新聞(2026年8月5日付朝刊)の報道によると「避難者数は約7500人で、避難所は140ヶ所開設」「断水が続き、猛暑による健康被害が危惧される中、県は車中泊による熱中症などの関連死を懸念」されています。

「車中泊」の過酷さ、ポータブル電源

避難所でのプライバシー確保などの理由から「車中泊」を選択する方も多いですが、その実態は過酷です。Ryutaさんは、アメリカでの長距離軌道中に車内で仮眠をとった経験を語っています。一般的な乗用車は、運転席と助手席を完全にリクライニングすれば横になれるスペースを作れますが、大人2人までです。また、夏場は日差しによって車内に熱がこもりやすく、エアコンを切った状態の車内は容易に50℃以上に達するため、熱中症の危険が極めて高くなります

しかし、被災地ではガソリンの調達も困難であるため、エアコンを作動させるためにエンジンをかけ続けることも簡単ではありません。最近では、災害用備蓄(スマートフォンの充電やポータブルクーラーの電源用)としてUSB対応の「ポータブル電源」をよく見かけるようになりました。ただ、より大型のポータブル電源や発電機などは、日常的に車中泊やキャンプを趣味にしている人でもない限り、日本ではまだ一般的に広く普及しているとは言えないのが現状です

エコノミークラス症候群と予防

避難所や車中泊などの狭い空間で、体を自由に動かせない状態が長時間続くと、血流障害が起こります。これにより血栓(Blood Clot:血の塊)ができ、それが血流に乗って肺に達して血管を詰まらせてしまう「エコノミークラス症候群(医学的には肺塞栓症:Pulmonary Embolism)」を引き起こし、息苦しさや胸の痛みを伴うようになります。

この症状は、飛行機のエコノミークラスのような狭い座席で長時間同じ姿勢を続けたり、トイレを我慢するために水分の摂取を控えたりすることで多発することから名付けられました。ファーストクラスでも条件が重なれば発症しますが、座席がゆったりしていてリクライニングで横になれるため、リスクは低くなります

日本赤十字社のガイドライン「【令和8年熊本地震】避難生活(車中泊など)で気をつけたい症状と予防のポイント」では、予防として以下の4つのポイントが挙げられています

⚫︎窮屈な空間で長時間過ごさない。⚫︎水分を十分に摂取する。⚫︎定期的にからだを動かす。⚫︎弾性ストッキングを履く。

弾性ストッキングは、足をしっかりと締め付けることで静脈の血流を押し出し、血行を良くする効果があります。

日常生活にも潜むリスクと、想定外への備え

このエコノミークラス症候群は、被災地や飛行機の中だけで起こる特別な病気ではありません。日本各地で猛暑が続く中、外出を控えてクーラーの効いた室内で過ごす際も、パソコン作業などのデスクワークに集中して何時間も同じ姿勢を取り続けたり、喉の渇きを忘れて水分補給を怠ったりすると、同様のリスクが高まります。また、病気での入院時や寝たきりの状態でも発生しやすいため注意が必要です。赤十字社の同サイトには、予防のための足の運動もわかりやすく記されています。

地震、猛暑、断水、余震、その後も台風の影響など、想定もしなかった過酷な困難が一気に重なり合うと、気づかないうちに心身のバランスや体調を崩してしまいます。この厳しい暑さの中で、一歩ずつどのように進んでいくか。被災地から遠く離れた場所でも、普段の自分の暮らしを見直し、小さな準備や予防を心がけておくことが大切だなあと思います。-Mugi

 

 

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