No.491-2, August21, 2020, 「自転車を使って地形で遊ぶ」, Noma-chan & M. Wataru-san(1)

M. WataruさんとNoma-chanの幼馴染トーク

今回は、マウンテンバイク(以下、MTB)フリースタイルライダーとして活動中の野間大介さん (以下、Noma-chan)をお迎えして、MTBフリースタイルの魅力をたっぷり伺いました。Noma-chanは、GISシリーズのM.Wataru-sanと小学生以来の幼馴染で、現在は、長野県白馬村でMTBトレイルビルダー(走るコースを作る人)として働いています。現職に就く前は、MTBフリースタイルの盛んな、カナダ、ニュージーランドに留学してライダー生活をするハマりよう。夏の暑さにも負けないクールで刺激的なトークをお楽しみください。トークは、2020年8月16日に収録しました。(まとめ: M.Wataru& Noma-chan)

*本日の番組のPart1は、Podcast No.491-1に掲載してます。

Part2, 幼馴染な2人。Noma-chanはMTBにはまり、本場の海外へ留学

Par3, MTBトレイルや山林地域の持続可能な発展を考える

MTBフリースタイルとは

フリースタイルというだけあって幅が広いのですが、オフロードのトレイルやパーク(山道に作られたコース、施設)をマウンテンバイクで走りながら、コース上のジャンプ台を飛んで、空中で技を決めたり、斜面を急降下したりといったスポーツです。スキーやスノーボードの自転車版という感覚が近いかもしれません。「マウンテンバイクを使って地形で遊ぶ」とも言えます。他人と競うというよりは、基本的には自分のライディングをどう表現するかを追究するスポーツで、イベントも愛好家が集いセッションするようなスタイルが多いです。

アルバイトがきっかけでMTBに出会い「これだ!」と胸が熱くなる

大学入学後、「友達と自転車で長距離旅行をしたい」と思い、自転車の整備方法を知ろうと自転車屋でアルバイトを始めました。結局、旅自体は実現しませんでしたが、処分予定のMTBをチェーン店間で乗りながら輸送した事等から、MTB面白い!と思うように。それ以来すっかりハマり、当時相模湖にあったMTBパークに通い、そこで整備士のバイトもしながらライダーとしての道を深めていました。

Photo by Parbro Orlando @ Queenstown, New Zealand. March 2018

MTBフリースタイルの本場である海外(カナダ&ニュージーランド)へ

大学卒業のタイミングで、日本ではMTBパークの数も少なく、続けるためにどこかに移住するのなら、せっかくなら一番行きたいところに行こうと考え、世界トップクラスで自分の表現したいスタイルに近いパークがあるカナダのカムループスへ向かうことに。果敢な決断でしたが、それくらい熱中していました。カムループスにはおよそ2年滞在し、街の日本食レストランでアルバイトをしながら、空いた時間はパークに足を運んでという生活をしていました。

その後は、1年半ほどニュージーランドのクイーンズタウンへ。そこには、世界最大のジャンプ台があり、自分の中の恐怖心とも戦いながら、乗り続ける日々を送っていました。攻略のためにメンタルと技術を一歩ずつトレーニングしていく過程こそMTBフリースタイルの醍醐味で、充実した日々を送りました。

ライディングの傍らMTBトレイルや山林地域の持続可能な発展を考える

趣味で始めたMTBですが、日本のMTBパークで整備士としてアルバイトをしていた際に、山をいろんな人と共有して使う上で様々な問題が存在することを知りました。また、その当時、大学で、山林地域の持続可能な発展をどう利害調整しながら進めるかという内容の「地域コモンズ論」という面白い授業を履修したことも相まって、MTB関連の持続可能性に興味を持つようになりました。

「うまく続いているフィールドとそうでないフィールドの違いは何か?」「世界中の有名なフィールドはパーク、トレイルを問わずどうやって成り立っているんだろう?」といった問いを胸に、海外留学中もライディングに没頭する傍ら、トレイルの会議に参加したり、フィールド調査研究に同行したりしました。

その結果、国や地域によってMTB・自転車文化も色々で、カナダのカムループスではMTBは青少年の育成に利用されたり、ニュージーランドは湖畔にトレイルを整備して観光しながらツーリングする文化が根付いていたりと面白いです。将来は、世界中のトレイルを乗りながら調査し、森林スポーツや地域の発展に貢献できるような研究者になりたいと考えています。

撮影by 西脇仁哉@白馬岩岳, October, 2019

白馬村で実践?!トレイル作りを通じた地域の新たな魅力創出

日本に帰国し、2019年からは、長野県白馬村にあるMTBパークでトレイルビルダー(MTBフリースタイルのコースを作る職業)として働いています。COVID-19の影響で、今期はパークの営業開始が遅れたりもしましたが、地元の方だけでなくMTB好きの方が全国から集まる人気の施設です。白馬と聞くとスキー等のウィンタースポーツが有名ですが、夏の新たな魅力として地域にMTB文化がここ数年で着々と根付いてきているのを肌で感じていて嬉しい限りです。(まとめ: M.Wataru& Noma-chan)

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