美術館で「ぬいもお泊まりアート」?
後半では、「ぬいもお泊まりアート 美術鑑賞や館内探検 お迎えで子どもも一緒に『ぬい活』ブームも追い風」(朝日新聞2025年12月15日)という記事を紹介しました。ぬいぐるみを美術館に預けて「お泊まり」させるイベントが各地で広がっていて、2024年秋に東京国立近代美術館が開催すると、定員20体に対して3千件近い応募があったそうです。こうした「ぬいぐるみのお泊まり会」の発祥は「米国の公共図書館」、と記されていました。どうしてわざわざ図書館や美術館でぬいぐるみイベントを開催するのだろう?図書館情報学に詳しいRyutaさんにお話を伺いました。-Mugi
Part2, 発祥はアメリカの公共図書館の読書推進活動
「ぬいぐるみお泊まり会」の発祥
Ryutaさんのお話では、「ぬいぐるみお泊まり会」の発祥は、2006年のアメリカ・ペンシルバニア州の公共図書館とされています*。子どもたちが愛用のぬいぐるみを図書館に預けて、ぬいぐるみが本を読んだり館内を楽しむ様子をスタッフが写真を撮って持ち主に返すという取り組みです。
*CA(図書館に関する情報ポータル)2010/09.02 E1088「子どものお気に入りのぬいぐるみが図書館でお泊まり会」(米国)

アメリカの公共図書館での「stuffed animal sleepover」
Ryutaさんのお話では、アメリカではぬいぐるみは子どもたちにとっては身近な存在です。Tomさんも、子どもの頃、クマのぬいぐるみを持っていたと話していました。公共図書館での「stuffed animal sleepover」と呼ばれるイベントでは、職員たちがどの角度からぬいぐるみを撮れば子どもたちに喜んでもらえるかなどを考えながら工夫をしています。
ぬいぐるみを通して読書推進、リテラシー向上
日本では近年、「ぬい活」(「推し」のぬいぐるみを身近に持ち歩き)や「ぬい撮り」(旅先やカフェなどでぬいぐるの写真を撮る)が流行っていますが、米国の「stuffed animal sleepover」は、子どもたちが自分のぬいぐるみが読んでいた本に興味を持つなど読書推進(リテラシー向上)を狙いとして始まりました。

子どもにとって大事なぬいちゃんとライブラリーがリンクしたら、本への親近感もぐっとアップしそうです。また、Ryutaさんのお話では、日本の公共図書館では、図書館宿泊イベントもあるそうです*。-Mugi
*CA1884, No. 330 2016年12月20日 松本和代「公共図書館における『夜の図書館』イベント」
Part3, 子ども時代の「見立て遊び」-Kanaさんの思い出
Part1でアート情報を届けてくださったKanaさんにも、「ぬいぐるみや人形の思い出」を尋ねてみました
トントン相撲の木彫り力士のレスキュー隊
人形的なもので記憶にあるのは、トントン相撲*のおもちゃが祖父母宅にあって、小学校入学前にそのおもちゃの力士たち(木製、親指くらいの大きさ)をレスキュー隊に見立てて、家の中を冒険させていたことです。
クジラに食べられるプランクトンを助けに行く
遊びに付き合ってくれていた叔母の話によれば、毎回「何某かの動物を助ける」ようなミッションがあって(主にクジラに食べられるプランクトンを助けに行っていたらしい)、紙などを細長く切ったあと、テーブルからそれを垂らしてロープに見立てて、力士たちをそのロープで地面に下ろしたりしていたらしいです。クジラとプランクトンの話は、好きだった自然ドキュメンタリー番組で「クジラがプランクトンというものを食べる」と言うのを見て覚えていて、出てきた話なのだと思います。たぶん。結局救出できたんでしょうか。そこは覚えていません。-Kana

自分と同じくらい大きさのキリンのぬいぐるみが大好き
ぬいぐるみそのもので記憶にあるのは、当時の私(5歳くらい)と同程度の大きさのキリンのぬいぐるみが大好きだったことです。その影響かわかりませんが、未だにキリンは好きです。-Kana
KanaさんのメッセージとRyutaさんの思い出(自分と同じ背丈の犬のぬいぐるみとお昼寝)やTaichan(クマのぬいぐるみとアメリカ旅行)のお話を聞いて、極寒の週末にちょっとホッとしました。ありがとうございます!-Mugi
*トントン相撲(Tonton Sumo): 箱などの台の上に紙や木で作った人形(力士)を置き、台の端を指でトントンと叩いて振動させ、相手の人形を倒したり土俵から出したりして勝敗を競う日本の昔ながらの遊びです。
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◼️ Zsasz「ぬいぐるみになりたい」◼️星野源「MAD HOPE」*