Yutaさん、Sayakaさん、フランスへ戻らず、何が起きたのか!?
第752回Harukana Showの後半です。前半は、HS No. 752-1へ。曲入りの番組全体は、WRFU Show Arichveの2025-08-22-1800.mp3 (55MB)へ。また、先週の女子会2025(1)は、No. 751-2へ。
今年の女子会の一大ニュース、Sayakaさんと息子のYutaさんがフランスに戻らずに、突然、日本に住むことに!何が起きたのか、Podcast Part2 &3をお聞きください。文章もSayakaさんにまとめていただきました。
Part2, Yutaさんの一大決心、日本の高校へ転入、大学受験
Part3, なぜ、フランスではなく、日本を選ぶのか、「因果応報」
日本の高校も経験したい
フランス在住のSayakaさんは仕事をする為に一年の三分の一を日本で過ごし、その時いつも息子のYutaさんを一緒に連れて来るという生活をしてきました。保育園から中学まではSayakaさんの実家がある三重県の公立の学校に通ってきましたが、日本の高校も経験したいということで、義務教育が終わった後、半年程かけてYutaさんを受け入れてくれる高校を神戸で見つけました。
高2の文化祭ではメイドカフェで大活躍
日本の高校一年生を満喫したYutaさん。今年も同じ高校に一学期間お世話になることが決まったものの、来年フランスの高校ではバカロレアの試験があるし、日本も高三となると受験で忙しくなるから、日本の学校に通うのは今年が最後になるかな?という雰囲気の中で新しい学年を開始。みんなが待っていてくれたことを喜び、春にあった文化祭ではメイドカフェをすることになり、歌って踊って大活躍!
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クラスのみんなが力を合わせるイベントが楽しい日本の高校:メイドカフェのポスター, June 13, 2025, photo by Sayaka
Yutaさん「フランスには帰らない」と宣言
そんな春の行事が終わった後、6月の夕食の席で突然Yutaさんが「もうフランスには帰らない。日本の高校にこのまま残って、日本の大学を受験して、日本に住むって決めた」と宣言。それを聞いたSayakaさんと夫のPhilippeさんはびっくり。「え?バカロレアは?」というところから、右往左往。やはり親としてその選択肢で大丈夫なのか心配に。
どうするバカロレア!?
以前と比べるとほとんどの人が合格する為、形骸化していると言われるバカロレアですが、高校卒業資格であると共に大学入学資格を兼ねる国家試験なので、受験しないということは大きな決断になります。京都にあるフランス人学校などにも問い合わせ、日本の高校に行きながらバカロレアを受験する道も模索してみましたが、結果としてフランスの高校は退学し、日本の高校に転入することを決めました。
フランスは16歳、高校一年生までが義務教育となっています。今回調べてみて、20歳になるとバカロレアを日本の大検のように自由に受験できることがわかったので、SayakaさんとPhilippeさんはYutaさんが20歳になったら挑戦すれば良いと思うようになりました。
SayakaさんはYutaさんと日本に、Philippeさんはフランスで諸手続き
フランスに戻るために乗る予定だった飛行機の券をキャンセルし、夏物の服だけを入れて持って来たスーツケース一つで日本に住むことになったSayakaさん。フランスで持っている家財道具を全て片付けてしまうのか、それともとりあえずのところ向うの生活をダウンサイジングするのか。長期滞在のビザを取得していないPhilippeさんは様々な手続きなどを済ませる為にフランスに戻る係に。Sayakaさんは日本に残り賃貸アパートを探し、冷蔵庫に洗濯機、全てを一から揃えて日本の生活を整える係になりました。
「潔いにも程がある!」
Yutaさんはフランスの高校でも楽しく生活していたので、いない間の授業のノートをとってくれたり、9月の新学期にはジャズバンドを組む約束をしていたりする友達がいました。子ども部屋にある小さい頃からのコレクションや思い出の品などどうするの?と尋ねると、「困るなら全部捨てても良いよ」とYutaさん。「潔いにも程がある!」とSayakaさんは呆れ気味。
日本で大学受験の勉強を開始
ただ、親には突然に見えた決断ですが、日本で受験となるともう今がタイムリミットだとYutaさんは考えたようです。あまりにも日々生き生きとしているから(?!)担任の先生に「日本に残らないのか、日本で受験をするっていう気はないのか」と声をかけられ、それが一つのきっかけになったようです。日本に住むと宣言した後は清々しい感じの表情になり、その様子を見て悩んでいたのかも、とSayakaさん。以来受験モードに入り、まだ高校2年生ながら、日本にいなかった分の遅れを取り戻すべく、「数学は日本の方がフランスより2年くらい遅れているんじゃないかな?」と言いながら、毎日毎日、勉強しています。
Yutaさんは、かなり「珍しい」ケース
Mugikoさんからの「Yutaさんのような選択は他の人にとっても可能なのだろうか」という質問にたいして、「かなり珍しいケースだろう」とSayakaさん。まず日本で一学期間受け入れてくれる高校を見つけるのがとても大変。他の日仏ハーフの子の例を見ていても、概して親の母校は良い返事をくれる傾向があるようですが、それも夏休み前の一ヵ月から一ヵ月半程度が限度で、一学期という
信念を持ってすすめば道は開かれる
日本の高校への転入に関してはSayakaさんが校長先生に直談判に行き、Yutaさんの学力があれば可能ですと言ってもらいました。まだ手続きは済んでいないものの、フランスの高校で取得した単位を日本に移行し、日本の高校を卒業できるというような説明を受けたということ。フランスの学校はバカンス中のため、まだ9月から学校に戻らない話はしていませんが、Yutaさんから事情を聞いたお友達はまだ「冗談だろう」と信じてくれないそう。道なき道を行くという感じですが、信念を持ってやれば道は開けるとSayakaさん。
「因果応報」とはこのことか
Yutaさんの選択に驚いたものの、やはり本人がしたいことをさせてあげよう、それこそ親が 阻んだせいで自分がしたいことができなかったとなると、一生そのことを思うだろう。やはりそのような人生は歩ませたくないから親の方が合わせようということになったわけですが、Sayakaさんは自分の人生を振り返ってこれは因果応報(いんがおうほう)なのではないか?と思う面があります。
Sayakaさんも高校生で渡米、決心したら一直線
実は、Sayakaさんも高校生の時にアメリカへ行くと決めて一人日本を飛び出しました。行くと決めたら一直線。コツコツ英語を勉強してアメリカの高校へ入学し、その勢いでアメリカの大学に進学し、卒業しました。自分で「する」と決めたらパワーが沸き、大変でも生き生きとした日々を送ったことを思い出し、同じ年齢の同じ時に同じようなことを決めたYutaさんの気持ちが、Sayakaさんにはどこかわかるそうです。
なぜ日本を選択?フランス独自の暗さ、日本の前向きさ
Yutaさんはどうして日本の方が良いと思ったのか。理由は色々あるようです。例えばフランス人は全体的に懐疑的で批判的。それは独特な発想の暗さにも繋がっていて、日本は特に明るいわけではないにしろ、あのフランス的な暗さがない、とYutaさんは感じています。
バカンス文化に繋がる?フランスの学校スタイル
Sayakaさんから見ても、フランスではミニマムな努力で進む。それは、バカンス文化にも繋がっていく、フランス社会のムードともいえるかもしれません。会社で働くのは休みの為。何でも一長一短なので、日本のようにたくさん働くのが良いかどうかは、考えものですが、とSayakaさん。
日仏の学校文化の違い
他にもフランスでは学校でみんなどれだけ手を抜き、怠けられるかを考え、下へ引っ張り合うという面があるけれど、日本の学校はその反対。みんなで頑張り助け合い、上昇しようとする。Yutaさんにとっては、日本のスタイルの方が合っていると感じています。日本の高校はみんなのムードが良いと感じるのは、フランスの学校は本当に勉強だけするところだということも関係しているかもしれません。フランスの学校には文化祭もなければ運動会も、部活もありません。6週間学校行くと2週間休みが入るので、学校がある時は勉強が中心の生活になっています。
例えば、教員の対応の違い
日本では夏休みも先生がお盆の頃以外は学校にいる為、
もちろん日本でもそれぞれの先生の「教えてあげよう」
Philippeさんは日本の高校の先生がYutaさんの願いに
