No. 783-2, 英語力とコミュニケーション力、スマホやSNS依存の数理モデル with So-san (前半)

Soさんとコミュニケーション力について考える

Soさんは2018年に渡米し、カリフォルニア大学で理学修士を取得後、2020年にイリノイ大学の博士課程へ入学しました。Part2では、コロナ禍でのイリノイ生活の始まりと、アメリカでの英語力とコミュニケーション力の向上について、Part3では、Soさんのご専門である「ゲーム理論や制御理論などを用いた数学的・理論的な研究」についてお話を伺います。

収録は、イリノイ時間の2026年3月23日(月)夜、SoさんはChampaignから、RyutaさんはOsaka、MugikoはKyotoから参加しました。SoさんとRyutaさんは専門は異なるけれど、どちらも研究対象としてソーシャルメディアを扱っていて、2人のやり取りを通して話が面白く展開していきます。また、トークの内容をSoさんが、わかりやすく文章にまとめてくださいました。なお、今週のHSのPart1は、No. 783-1をご覧ください。

Part2, アメリカ生活とコミュニケーションスキル with So-san

Part3, ソーシャルメディアについて研究 with So-san

パンデミック下での生活の立ち上がり

私は2020年にカリフォルニアからイリノイへ車で引っ越してきました。知り合いがおらず慣れない環境の中、コロナ禍であまり外出できず、今振り返ると最初の一年はストレスフルな時期だったと感じます。コロナ後はたくさんの人間関係に恵まれました。

日米のプレゼンテーション文化の違い

最近は英語での話し方やコミュニケーションスキルを向上させたいと思い試行錯誤中です。日本の学会では用意した原稿を読み上げるだけの発表も多いですが、アメリカでの発表では魅せ方やエンターテインメント性、臨機応変さが求められる傾向が強いと感じます。また、アメリカでは聴衆からの質疑応答が活発であり、双方向的なやり取りをしようとする姿勢が強いです。

コミュニケーション能力を向上するための取り組み

大学が提供している個人向けの無料サービスを利用し、プレゼンテーション練習のフィードバックを受けるなどしてスキル向上に努めています。また、学会などで短い時間で自分の研究やビジネスを的確に相手にアピールするエレベーターピッチの練習や準備も大切だと思います。

バックグラウンドと研究分野

私の専門は、ゲーム理論や制御理論などを用いた数学的・理論的な研究です。渡米前は日本の企業で電力ネットワークの制御に関する研究などに携わっていましたが、現在はそのスキルを応用し、ソーシャルメディアなどの研究を行っています。

スマホやSNS依存の数理モデル

社会的に高い関心が寄せられている問題として、若年層の集団的なソーシャルメディア依存が挙げられます。私の具体的な研究トピックとしては、例えば、スマートフォンの使いすぎやSNS依存が人々の間でどのように広がっていくのかについての数理モデルに取り組んでいます。ユーザーがついSNSを使いすぎてしまうという「習慣形成」「現在バイアス」のような個人の行動モデルと、「他人とのコミュニケーションのために自分も使いたくなる」といったユーザー間の相互作用を組み合わせて、ネットワークで繋がった集団全体でどのような現象が起きるのかを解明しようとしています。

研究のアプローチ

私の研究では、論理と数式に基づいて世の中に新しい視点を提供することを目指しています。実際に取得してきたデータに数式を当てはめる(フィッティングさせる)ことを目標とするアプローチとは対照的に、この研究では、過去の研究で分かっている「個人はこう動くはずだ」という前提に基づいて、その個人が集まった際に全体としてどのような動きになるはずかを理論的に導き出す研究をしてきました。これを用いて、集団的に高い効果が期待できるSNS依存対策方法などについて、理論的観点から議論しています。

現在の環境と今後の展望

現在の研究環境は、周囲に理論研究者も多く、独特な視点でソーシャルメディアの問題に取り組んできました。ソーシャルメディアの研究は非常に学際的であるため、心理学など他分野の専門家とも共同研究を行っています。今後はAI関連の研究所に移る予定なので、さらに異なる分野の人々とのディスカッションを通じて新たな切り口を見つけたいと思っています。-So

フラットな関係の中での双方向的な会話の広がり

今回のトークを通してMugikoは、Soさんがいう「双方向的なやり取り」を実践から教えてもらったような気がします。SoさんはHSのゲストとして、ホストからの問いに答えて説明をされるだけでなく、時にはSoさんからも質問をされることもあります。会話の参加者がフラットな関係の中で、相互の言葉を受けとめ反応するなかで話が深まっていく。それは、Soさんが試行錯誤しているコミュニケーションのあり方の一つなのかもしれません。Soさんの専門についてのお話は、来週へと続きます。「ゲーム理論」とは何か。次回はそんな問いから始まります。お楽しみに。-Mugi

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