祇園祭の1100年の歳月への感慨
7月の京都は、日本三大祭りの1つ祇園祭でにぎわっています。このお祭りは、「千百年の伝統を有する八坂神社の祭礼です」、と八坂神社のHPにこんな風に説明されていました。「1100年の伝統」をもつ祇園祭について、京都の長屋のパソコンから、八坂神社のHPの解説をみながら、アメリカのコミュニティラジオで話している、これも長い歳月をへてのことなんだなあ、と感慨にふけっておりました。
機材はRyutaさん、トークはブルーグラスwith Banjoさん
今日は、そんな京都から祭話、ではなく、アイリシュ音楽のミュージシャン、番匠健一さんをお迎えして、アメリカのブルーグラスの音楽のお話を伺いました(ちなみに、番匠さんは、アルファベットではBanjoと書くそうです)。WRFUのスタジオは、TamakiさんとRyutaさんです。トムさんは夏の旅へ、代わって日本への旅から戻ったRyutaさんが機材を担当しました。
Podcastは3部構成です
HS Podcast No.121-1 July19, 2013:U-Cイベント情報など
HS Podcast No.121-2 July19, 2013:70年代、「アメリカ音楽」としての日本のブルーグラス、参加、表現しつながる音楽 with Banjoさん
HS Podcast No.121-3 July19, 2013:アメリカのブルーグラスの始まり、楽器 with Banjo
U-Cイベント情報
◎ Champaign Music Festival@ダウンタウン:2013年6月20日(土)6PM〜Midnight
◎ PECHAKUCHA NIGHT C-U Vol.13 @Krannert Center for the Performing Arts:7月20日(土)7.30PM開場、プレゼンは8.20PM~
◎7月20日から4ヶ月だけオープンのcurtisorchard:リンゴ園です。まだ収穫にはまだ早いけれど、ヤギなどの動物がいて、子供たちとゆくと楽しそう。サイダー(リンゴジュース)、アップルパイ、ドーナツ(サイダーを生地にいれた淡いリンゴの香りのしっとりふんわり系のドーナツ、らしい)。
京都からブルーグラス
Harukana Showのイベント情報で、ブルーグラスのライブを案内することがあります。じゃあ、日本では、ブルーグラスがどんなふうに入っているのだろう、知りたくなりました。
Banjoさんは、京都在住、アイリッシュ音楽が大好きです。市内には、10を越えるアイリシュ・カフェ、パブなどがあり、3軒ほどで生演奏も行っています。Banjoさんもそこで、セッションをすることがあります。担当楽器は、フルートです。ブルーグラスのルーツは、アフリカやアイルランド、スコットランドなどから、アメリカへの移民たちがもたらした音楽の影響を受けています。というわけで、アイリシュ音楽との関連から、「ブルーグラス」入門編のお話をBanjoさんにお願いしました。
「ブルーグラス」というジャンル名は、Bill Monroe & His Bluegrass Boysというバンド名に由来しています。1930年代のラジオ、そしてレコードの普及とともに、この音楽が人々のあいだでひろまり、ジャンルとして確立してゆきました。
自己表現、参加型音楽
マンドリン、ギター、(5弦)バンジョー(丸いボディをたたくとドラムにもなります)、フィドル、ウッドベースなど、弦楽器を使います。演奏者たちのそれぞれのソロの見せ所、聞かせ所があり、即興で演奏するジャムセッションの盛り上がりなど、参加型音楽であることもブルーグラスの魅力です。
Banjoさんのお話では、そんなブルーグラスが、日本では1960年代から70年代に、「アメリカ音楽」として、カントリーやオールドタイムなどとの厳密なジャンルの区別なく日本に入りました。見よう見まねからでも楽器をもって演奏してみる、自分を表現していいんだ、という熱気が若い人たちのあいだでひろまり、人が集まる、演奏する手作りの喫茶店なども作られました。Banjoさんがよく行く京都の『Woodnote』というアイリシュ音楽の喫茶店も、そんな1973年に京都で作られました。
番組でお届けした立石ともやとザナターシャセブンは、フォークのバンドとして有名ですが、ブルーグラスの音楽もたんさん演奏しています(■「黒いちごの花」「陽のあたる道」)
トークの後半はアメリカのブルーグラスの元祖、ということで、■Bill Monroe & His Bluegrass Boys「I’m Going Back to Old Kentucky」とThe Stanley Brothers 「Clinch Mountain Blues」をお届けしました。Tamakiさんが、ブルーグラスを大好きなアメリカ人の友達から話を聞いて、曲やブルーグラスのフェスティバルについて解説してくれました。MINERAL BLUEGRASS FESTIVAL(July18,18&20,2013, MINERAL,VA)
番組の最後には、映画『俺たちに明日はない』(原題:Clinch Mountain Blues、1967)で、銀行強盗であるボニーとクライドたちが、車で逃走するシーンのBGMに流れる、この曲、Lester Flatt and Earl Scruggs「Foggy Mountain Breakdown」をお届けしました。切羽詰まりながらも切り抜けるそのスピード感とともに、Harukana Showは、7時を少し越えて終了。Tomさんにかわって、Ryutaさんの番組運転でした。ありがとうございました。
Banjoさん、暑い京都からブルーグラスのトークをありがとうございました!今度は、アイリシュ音楽についてもぜひ、また。