『A Grandpa from Brazil』監督、栗原奈名子さんとの出会い〜U-CとKyotoの遠くて近いお話

イリノイ大学、AEMS(Asian Educational Media Service)訪問

2012年8月のU-C滞在でも、イリノイ大学のAEMSを訪問し、Event CoordinatorのJassnさんとお会いしました。AEMSとSpurlock Museum共催のAsiaLENSについてや、Jasonさんの映画談を伺うのを、毎回、楽しみにしています。Asia LENSでも上映された『Wings of Defeat』( Risa Morimoto. 2007)、『ANPO: Art×War』( Linda Hoaglund. 2010)は、私にとっては、日本についてのドキュメンタリー映画と監督のトークに関心をもつきっかけとなりました。それから、石井克人監督『茶の味』2005年も、Jasonさんに教えてもらって好きになった映画です。

『A Grandpa from Brazil』監督のNanako KuriharaさんにKyotoでコンタクト

2012年秋のAsiaLENSシリーズのテーマは、International migration、9月の上映会は、『A Grandpa from Brazil』(Nanako Kurihara,2008)。Jasonから資料をもらい、日本に戻ってインターネットで検索すると、『ブラジルから来たおじいちゃん』というタイトルでDVDが販売され、注文先の住所が京都市内となっていました。

さっそくDVDを申し込むと同時に問い合わせ先にメールを書きました。「イリノイ州のAEMSのJasonさんから監督の映画についてお話を伺いました。9月上映会が開催されるU-CにあるコミュニティFMの、日本語番組に出演していただけませんか」、要約するとそんな内容です。長旅から帰宅直後、移動中の勢いのまま、映像も見ていない段階で、なんと失礼な。それでも、映画のサイトをみているうちに、ぜひお会いしたいと思いました。栗原さんからは、「もちろん!」と返信がきました。

というわけで、今週、栗原奈名子さんと、京都市内の出町柳でお会いしました!

お会いするまでには、栗原奈名子監督『ルッキング・フォー・フミコ(Ripples of Change)』1993年、『ブラジルから来たおじいちゃん(A Grandpa from Brazil)』2008年を見て、同著『ニューヨーク自分さがし物語』WAVE出版、1994年を読みました。2本の映像をみて一気に本を読み、またもや、その勢いのまま栗原さんにお会いし、長いお時間をいただきました。

2つの作品のあいだ

「ルッキング・フォー・フミコ」は、1970年代のウーマン・リブの運動を、その当時中学生で、撮影時には、日本を脱出しNYで映像を学んでいた栗原さんが、過去を現在に探るかたちで関係者たちへ取材をしていきます。栗原さん自身が映画に入り語る、自分発のドキュメンタリーでもあります。

一方、『ブラジルから来たおじいちゃん』は 1931 年にブラジルに移 民した、92 歳の日本人、紺野堅一さんの旅のドキュメンタリー です。映画は紺野さんの物語を追いつつ、作品は日本からブ ラジルへの移民の歴史、そしてブラジルから日本への「逆移民」 の現状をたどります。とStudy Guideに紹介されています。

この映画では、主人公の紺野さんのブラジルでの暮らしと、日本での旅の映像が中心となります。ナレーションに栗原さんの声が登場しますが、フィルムは一貫して、紺野さんがそこにいる風景と、紺野さんのさまざまな表情が映し出されていきます。

『ルッキング・フォー・フミコ』1993年と『ブラジルからきたおじいちゃん』2008年、15年の歳月をへた2つの作品にどのような、つながり、あいだ、だんぜつ(漢字で書くと強すぎるので)があるのなかなあ。そんなことを思いながら、栗原さんとお話しました。

9月14日のHarukana Showにも栗原奈名子監督の日本語でのトーク

9月のU-Cでの上映会の日程については、明日のHarukana Showでもお伝えしますが、下記のとおりです。9月11日のSpurlock Museumの上映会では、インターネットをとおしてNanako Kurihara監督が出演されます。その後、日本時間の9月13日に、京都で、Mugikoがもう一度栗原さんにお会いして、お話を伺い、イリノイ時間9月14日(金)のHarukana Showでトークをお届けします。

栗原監督への質問、メッセージ

などがありましたら、haruwa@me.com、Mugiko宛てにお便りください。9月13日にお会いするときにお伝えします。

Tuesday, September 11, 2012 – 7:00 pmSpurlock Museum, Knight Auditorium, 600 S. Gregory Street, Urbana, IL 

Introduction by Renato F. L. Azevedo, M.S. (Graduate Assistant – Center for East Asian and Pacific Studies, UI).Online post-screening discussion with filmmaker Nanako Kurihara.

Encore Screening:
Thursday, September 20, 2012 – 7:00 pm (encore screening)
Urbana Free Library, 210 W. Green Street, Urbana, IL 

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