No.446, October11, 2019, 伝統を多様性に開くHo Etsu Taiko (法悦太鼓)with Jason Matsumoto

大型の台風19号

日本では、台風19号が猛烈な勢力を保ったまま接近しています。ShizuokaのRyutaさんもKyotoのMugikoもオンラインにWRFUのStudioのTomさんと無事につながり、生放送・配信できました。

U-Cは冷え込み

イリノイは、急に気温が下がり、Champaignは深夜から早朝には、零度近くまで冷え込みそうです。Tomさんが長袖のトレーナーを着ていました。前半は、イベント情報(Part1)、後半は、Chicagoの法悦太鼓を率いるJason Matsumotoさんへのインタビューをお届けしました。(Part2, Part3)

Part1, イベント情報、ハロゥインの季節 17m31s

Shoctober2019 @ Art Theater,   October2019

Curtis Orchard( 3902 S Duncan Rd Champaign, IL 61822)のリンゴ農園でも、パンプキン採りができます。開園は、月−土9am-6pm, 日11am-6pm, Access to the  Pumpkin Patch ends 5.30pm (月-土)、5.00pm(日)

The Great Pumpkin Patch:9/7-10/31, 9am-6pm, 1749 A CR 1900N, Arthur, IL. Two miles south and 1/2 mile west of the village of Arthur.

BZF(Bloomington Zine Fest) 2019:10/19(日)12−6pm@ the I-Fell Gallery (415 W. 4th St. Bloomington, Indiana) from 12 – 6 pm.

Part2, Interview with Jason Matsumoto, Ho Etsu Taiko (English)18m54s

2019年9月8日、イリノイ大学Japan House主催のMatsuriで、法悦太鼓の演者の一人Jason Matsumotoさんに、公園のベンチに座ってお話を伺いました。Jasonさんはシカゴ近郊に育った4世の日系アメリカ人です。両親の影響で幼い頃から太鼓に親しみ、現在は、Ho Etsu Taiko のDirectorであり、また、映画制作(FULL SPECTRUM FEATURES)にも携わっています。。今週お届けしたインタビューの前半は、日系アメリカ人コミュニティとHo Etsu Taikoの活動について、来週放送予定の後半は、氏が制作に携わっている映画『The Orange Story』についてのお話です。インタビューは英語ですが、RyutaさんとMugikoが、Part3で日本語で説明をしています。

Part3, Jasonさんのトークの内容説明(Japanese)15m13s

Chicagoの日系アメリカ人コミュニティと浄土真宗の寺院

Jasonさんのお話によると、第2次世界大戦以前は、シカゴ在住の日系人は200人〜400人の小さなコミュニティでした。当時は、日系人の多くは、西海岸に住んでいました。ところが、戦時中に日系人がキャンプに強制収容されました。戦後、キャンプにいた日系人がシカゴに移り住み、その人口が、多い時には2万人になりました。Jasonさんの祖父母たちもその時にシカゴにやってきました。日系人コミュニティのひとつの拠り所となったのが、シカゴの浄土真宗のお寺でした。

歓びを分かち合う法悦太鼓

この寺院で1970年代に、太鼓グループが生まれ、歓びを分かち合うという意味をこめて、「法悦太鼓」と名付けられました。Jasonさんのご両親も太鼓演奏に関わっていたので、Jasonさんは幼い頃から、否応なしにお寺での太鼓の練習に連れてゆかれました。

多様性に開かれた伝統的な太鼓パフォーマンス

Ho Etsu Taikoは、現在はNPOとして寺院から独立していますが、毎週、お寺で練習をしています。メンバーも、日系人とは限らず、太鼓に関心をもつ様々な人たちが参加しています。日本の太鼓の伝統を大切にしながら、多様性に開かれたアメリカでの太鼓パフォーマンスをどのように展開していくか。時には、葛藤も生まれます。Jasonさんのお話では、例えば、アメリカでは演者一人ひとりは、独立したアーティストとして意識が高く、日本の太鼓にまつわるしきたりや師匠や先輩・後輩の関係などを理解しにくい。多様な文化の間をどのようにつなぎ創造的な折り合いをつけていくか、Chicagoを拠点する法悦太鼓の活動の面白いところでもあります。

日本の太鼓の欧米での普及

Jasonさんは、日本の宮本卯之助商店という老舗の太鼓・神輿・祭礼具製造販売する会社のコンサルタントを務め、海外への太鼓の輸出・普及に関わっています。その活動の1つが、オンラインでTaiko演奏を学ぶことができるkaDONです。北米では、太鼓は、日系人のルーツ音楽として広まった流れがありますが、そうした背景がないヨーロッパでも、近年、Taikoが広く知られつつあります。バイオリンなどの楽器とは違い、Taikoは、初心者であっても、その日から始めることはできます。しかし、太鼓の道場などが多くあるわけではありません。どうやって演奏を学ぶ機会を作り、関心を持つ人々のあいだのつながりを作るのか。Youth Programなどのこれからの展開が楽しみです、とJasonさんは話されていました。(まとめby Mugi)

■Ho Etsu Taiko “Traveler“■Ho Etsu Taiko ft.On Ensemble “Rotation”*ROTATION CONCERT VIDEO

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