読者会の仲間とともにZINE作り-Karen
後半は、KarenさんとRyutaさんとMugikoのトークです。Karenさんは、今年の春、甲南大学大学院前期過程を修了しました。修士論文のテーマは「滞在型図書館」。また、読書会をとおして知り合った仲間とZINE『回遊』を作っています。今回は、まず、ZINEの話から。Karenさんに文章も寄せいていただきました。
Part2, ZINEだからこそ自由に、雑多に、デザインにこだわり
Part3, デジタル世代にものとしてのZINEの魅力
ZINE『回遊』、多様なままに
甲南大学のブックカフェで偶然出会った学生たちが集まり、ZINE『回遊』を作っています。『回遊』には、文学や芸術、思想などに関連する特集と、個々人のコラム、小論やエッセイ、書評、小説、詩、写真、絵などを掲載しています。「多様なものを、多様なままに」のキャッチコピーの通り、なんでも載っている雑多なZINEです。
リンクまとめ:lit.link/konanbiblio Instagram:甲南読書会活動や甲南大学ブックカフェでのイベント等の情報、X(Twitter):ZINE『回遊』の情報、甲南読書会のお知らせnote:『回遊』の内容紹介、甲南読書会の議事録など
「活動を文字にして形に残したい」、仲間と議論、協働
2023年2月から始めた甲南読書会に参加する友人が「こういう活動を文字にして形に残しませんか」と言い出したのをきっかけに、「じゃあZINEを作ろう」となり『回遊』が始まりました。平日は編集部員のみんなと夜まで議論し、土日は共有したWordファイルのコメント欄を埋め尽くし、修論執筆の隙間にデザイン作業を進め、そうして出来上がった『回遊』創刊号が目の前に本の形を持って現れた時、なんとも言い難い、とてつもなく嬉しい気分になりました。
みんなで集まって何かを作る楽しさ
私たちはそもそも、読書会を通じて仲良くなったので、みんな当然に「本」という媒体を好んでいます。そして、「みんなで集まってなにかを作る」という行為はやっぱり楽しいです。そしてその出来上がったものを、たくさんの人に手に取ってもらい、そこから人のつながりがみるみるうちに拡がっていくのも面白いと感じます。
『回遊』第二号は執筆、絵、写真等15名が参加しています。甲南大学生協で販売していますので、ぜひ手に取っていただけたら嬉しいです。『回遊』第三号にもご期待ください!-Karen
そこに仲間がいる空気感が伝わるライブな収録
Karenさんとのトーク、Zoomで収録しました。画面には見えなかったけれど、Karenさんの前には、一緒に『回遊』を編集した仲間が話を聞いていました。きっと、頷いたり、笑ったり、今も続く、あの時の時間を思い出したり。すぐ近くにいて、Karenさんを応援しながら、自分も何かを言い出したいような空気が画面のこちらにも伝わってきました。
ZINEにもミニコミにも同人誌にも、流行りの「波」
Ryutaさんのコメントに、ZINEにしてもミニコミにして同人誌にしても、その時代のメディアを活用しながら展開し、自主制作の冊子作りにも流行りの「波」がある、というコメントをされました。その時代や社会の「ZINEなるもの」の形は一様ではないけれど、Karenさんが話していたように、「ニッチ」な内容やつながり方を楽しむことができるのが魅力かなと思います。
協働のプロセスとデザインという「場」
『回遊』の編集も、PCの画面上での試作と議論を重ねてデザインが作られてきた。そうした協働のプロセスがあるから、多様性が共存できる『回遊』という作品に出来上がっているのだろうなあと思います。デザインが「開かれた共有地」みたいで、話を聞いていてワクワクしました。-Mugi
来週のKarenさんとのトークは「滞在型図書館」についてです。お楽しみに。
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