春の盛りだくさんなおしゃべり
今週の収録は、3月27日(水)RyutaさんはShizuokaから、MugikoはKyotoから参加しました。Part1では季節の話題、北米での皆既日食、学位記授与式のことなど。Part2は、先週の「ホームベーカリー」トークへのコメント、食パンの単位はなぜ1「斤」なのか。そしてPart2&3は、Tateishiさんを囲んで久しぶりにZINEな話題です。
Part1, WRFUのMeetingが流れたわけ、Shigatakuさんから卒業ソング
WRFU 月例会議と皆既日食
毎月第3月曜日はWRFUのオンラインで会議ですが、メンバーの都合がつかず、第4週に。ところが、“i3 broadband internet is down today.” 人が集まらず、話題は4月8日の皆既日食について。イリノイ州ではCarbondaleで観測できるようです。
*STARGAZE Web「2024年4月8日 北アメリカ大陸横断皆既日食」
「学位記授与式」と花束
今週は、Mugikoが勤務する大学の卒業式でした。正式名称は「学位記授与式」。女子は袴、男子はスーツが多かったかな。卒業生から花束をいただきました。この時期、花屋さんは大忙しだろうなあ。アメリカでは、どんな時に花を贈るのだろう?
卒業式といえば、どんな曲をお届けしようかなと考えているところに、ラジオネームShigano Takuya( Shigataku)さんから思い出の曲を教えてもらいました。高校の卒業式で後輩たちが歌ってくれたそうです。森山直太朗「さくら」。3月23日のDCでの「全米桜祭り」の開会式でも、この曲が披露されました。現地では暖冬の影響で、3月17日にすでに桜は満開。日本は、今週から各地で桜が開花しました。
*東京新聞「米首都で日米友好『桜祭り』開会 森山直太朗さん、ヒット曲披露」2024-03-24, 9:33(共同通信)
Part2, 食パンはなぜ、1「斤」なのか
先週の「ホームベーカリー」トーク(HS No. 678)で、食パンについて、1斤という単位をあたりまえのように話していましたが、尺貫法の「斤」という単位をなぜパンに使っているのだろうか。もやもやしたので、話題にしました。「じゃぱん」のこの記事がわかりやすかったです。明治時代にイギリスから日本へ食パンが伝わった時に、英斤(ポンド)をもとにした単位が使われたことから、今でも1斤、2斤という呼び方をするそうです。
Part3 & 4 デジタル世代にZINEが受けている?-with Tateishi
ZINEがデジタル世代の若者の心を掴む?
日本の新聞でZINEに関する記事を時々見かけます。例えば、日本経済新聞「趣味の冊子「ZINE」で個性発行 アナログの熱、若者魅了」024/3/2 11:15の次のように始まります。
「個人や少人数のグループで作る趣味の冊子『ZINE(ジン)』が注目されている。取り扱うテーマや表現方法は多種多様で、紙質など細部にもこだわることで作り手の個性を表現できることが、デジタル世代の若者の心もつかむ。関連イベントや大型書店での取り扱いも増えている。他人の冊子を読んでZINEの魅力に触れたことで、自分でも作り始めるといった『ジン脈』も広がる。」
ZINEについてたくさん話してきたけれど、、、
メインストリームとは一線を画したオルタナティブメディアとしてのZINEについて、Harukana Showではこの2011年4月の番組開始以来、数え切れないほど話題にしてきました。TateishiさんもMugikoも、それぞれにZineを作ってきました。大手の新聞や書店が今(になって)、ZINEの何に注目しているのだろう。Tateishiさんに今回のトークへのコメントを書いていただきました。
*TateishiさんのZINEについてはHOWE*GTRへ, Mugiko & Tom ed. のGrassroots Media Zineもご参照ください。西川麦子 2017「現代のコミュニケーション・ツールとしてのZINE:顔が見える他者を引き寄せるメディア」『甲南大学紀要 文学編』167, pp.51-66, 2017
電子メディアによる読書環境への反動-Tateishi
ZINEについてはメディアにのりやすい時期の波があるのかな、
商業出版との差異化がZINEの特徴のひとつではありますが、
紙媒体との偶然の出会いが得られにくくなる状況
それと同時に、
印刷会社とZINE文化
印刷会社のホームページで「ZINEとは何か」
★「ZINE 印刷」で検索したらでてきた会社のサイト:「冊子印刷ブックホン」「株式会社ウエーブ」「CRAFT ZINE」「プリントモール」
「ZINEと同人誌の違い」
特に最後のプリントモールのサイトでは「
不揃いなZINEたち-Mugi
Mugikoは、UCIMCのZINE LibraryやHSの取材をとおしてZINEを身近に知るようになりました。綴じ方が雑だったり、手書きもあれば、レイアウトもけっして上手ではなく、標準形があるわけではない。真似しようにも、「あなたがやりたいようにやってみたら」とあたたかくつき離される。でも、不揃いなZINEたちを見ていたら、面白そう、自分なら、こうしたいなと考え始めている。
忘れた頃にジ〜ンとくる
思いついたり書いてみたり、人に聞いてみたり調べてみたり、描いて印刷し綴じてみたり、誰かに渡そうとしたり、さまざまな工程があるから、つまづきながら、人に出会い、自分に気づきます。「あなたのZINE、友達に見せてもらって読んだよ!」と、突然に見知らぬ人から熱いメールが届くことがあります。このZINEを作った何年も前の自分に出会いなおすような感じがして、不思議です。
ものとしてのZINE
Ryutaさんが、「インターネットが普及した時に上の世代の人たちはそれがずっと残るような気がしたけれど、実際には、オンライン上に借りた場所に置かれたデジタルな情報は、一瞬にして消えてしまう。かといって物質的なものが永遠ではないけれど、生まれた時からデジタルが当たり前の世代にとって、紙媒体のZINEへの関心が改めて生まれているのは面白いですね」と話されていました。
ZINEなご縁をオンラインでつなぐ
現代では、オンラインで容易に繋がられるからこそ、こんなZINEを作ったよとSNSでつぶやいたり、場所や時間をこえてZINEなご縁をつむぎやすいのかなと思います。若い世代が、なぜ、今、ZINEなのか。続きの話は、また。それにしても、なんだかんだと、13年間、話し続けてもなお終わらない、ZINEって面白いですね。Harukana Show、来週から14年目です。心から、ありがとうございます。-Mugi