No.447, October18, 2019, Historical Fiction Film,The Orange Story, 歴史を伝える、議論を開くプラットホーム作りwith Jason Matsumoto

台風19号の上陸から1週間

本日は、WRFUのスタジオのTomさん、ShizuokaからRyutaさん、KyotoからMugikoの3人で番組をお届けしました。台風19号は、広域に渡り大きな被害をもたらしました。今日、また雨が強く降っています。被災地や、さらなる影響がとても心配です。

Jason Matsumotoさんトーク後半、The Orange Story

Part1では、日本の台風とU-Cのイベント情報、2曲を挟んで(Part2)Part3でJason Matsumotoさんのインタビュー後半を届けしました(前半:HS Podcast No.446)。Jason さんは、シカゴを拠点するHo Etsu Taiko のDirectorであり、また、映画制作(FULL SPECTRUM FEATURES)にも携わっています。今日のトークは、2016年に制作された短編フィルム「The Orange Story」についてです。

The Orange Story websiteより作成

Par1, 台風19号、U-Cイベント情報14m25s

台風が過ぎてからも増水 

NigataのYoshiさんからメールをいただきました。「台風一過で一息ついたところに、今日から雨の予報ですね。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。新潟市では一部停電があったようですが、警戒警報が出ていた阿賀野川下流でもかなり増水したものの、幸いにも決壊しませんでした。ただ、阿賀野川上流や中流では決壊した地域がありました。大きな川ほど水が集まるので、被害が起きやすいし、台風が過ぎてからも増水するということは、教訓として覚えておくべきだと思います。我が家は何事もなく無事でした。関東地方にいる親族も無事だったようです。皆様のご無事を祈っております。」by Yoshi 

U-Cイベント情報

Homecoming Parade, 10/18(金)6:00pm New Parade Route

Football Game@ Memorial Stadium,11/19(土)11:00am-, $35.00-$535.00

Japan House Fall Open House: 10/19(土)11am-5am Tea Ceremonies :11:15am, 12:00pm, 2:15pm, 3:00pm, 3:45pm and 4.30pm

Part2, WWⅡの日系人強制収容の歴史を現在に伝えるアーティストたち、Mike Shinoda, Kishi Bashi 15m51s

日系人強制収容について知ったきっかけ:Kanaさんの場合、ヒップホップから

Mike Shinoda “Kenji”

私にとって、ヒップホップを聴くようになったきっかけの一つがFort Minorです。Mike Shinodaが2005年に結成したヒップホップ・プロジェクトです。2005年リリースのアルバム『The Rising Tied』に収録されている’Kenji’を聴いて、当時の日系アメリカ人のことについて、 日系人の収容所について初めて「知った」ように思います。(当事者ではないことに「知る」という言葉はあまり使いたくないのですが、うまく言えないです。「思いをはせるきっかけとなった」というニュアンスです。)去年(2018)のサマーソニック大阪でマイクのライブを見ました。 Mike Shinodaが、’Kenji’を歌った後に’Put PEACE sign in the air’と言ってピースサインをしたのが忘れられないです。by Kana

■Fort Minor「Kenji

Kishi Bashiの最新アルバム、Omoiyari

今年リリースされたKishi Bashiの最新アルバムのタイトルは、Omoiyari(おもいやり)です。日系4世のアーティストが、日系人強制収容の歴史をとおして、アメリカの現在とこれからに向けて、美しい音色で問いかけます。これは、誰にでも起こりうる政治的な出来事だと。Jason Matsumotoさんが、このアルバムについて教えてくれました。2人は、友人で、OmoiyariのPVにも、法悦太鼓とJasonさんが登場します。

■Kishi Bashi「Theme From Jerome(Forgotten Words)」「A Song for You

Part3, The Orange Story, Historical Fiction, 開かれた議論のプラットフォーム作り(English) &要約(Japanese)21m08s

Jason Matsumotoさんは、シカゴを拠点するHo Etsu Taiko のDirectorであり、また、映画制作(FULL SPECTRUM FEATURES)にも携わっています。インタビュー後半では、2016 年に制作されたOrange Storyについて伺いました。Jasonさんのトークは英語ですが、内容を日本語で短くまとめます(by Mugiko)

1942 年2月19日大統領令9066 

第2次世界大戦の真珠湾攻撃の後、1942年2月19日に、ルーズベルト(Franklin Delano Roosevelt)大統領がExecutive Order(大統領令)9066を発令し、12万人の日本人、日系人が「敵性外国人」として、キャンプに強制収容されました。この映画の主人公、Kojiは、Portland(OR)で食料品店を運営していましたが、1942年4月、限られた荷物だけを持ってキャンプへ収容されます。

今とこれからのための歴史、多様な議論ができるプラットフォーム

こうした人種差別を繰り返さないためにも、日系人とは限らず、多くのアメリカ人にこうした歴史を知ってほしい。対象を変えて人種差別は繰り返されうることを、今こそ、歴史から学ぶことが必要だと思います。学校の授業でも利用しやすいように、現場の教員の意見を事前に聞いて、2時間の映画ではなく、20分未満の短編にしました。学校の先生方からは好評です。映画を観た人の意見は多様です。オープンに議論できるプラットフォームになればと考えています。

The Orange Story websiteには、映像+様々な関連資料へのリンク。サイトより作成

Websiteに多数の資料、多数の学校で利用

映像は、Websiteに公開されていて誰でも見ることができます。また、サイトからは、映像だけでなく、各章と関連する写真やドキュメント、日系アメリカ人の声など、さまざまなど資料を見ることができます(Ch.1, 2, 3, 4補足資料 :General, Ch. 1, 2, 3, 4)。実際に各州の多くの学校でも、教材として利用されています( For Educators)。

記憶を語ることができないトラウマ

身近な人たちにも、The Orange Storyを観てもらいました。祖父母たちは特に喜んでいました。多くの日系人たちが、自分たちの記憶を語ることができないトラウマがありました。でも、こうした映像が、自分の経験を話し始めるきっかけにもなります。そんな映画ができたことを誇りに思っています。

強制収容所を出てから、その後を描く続編

The Orange Storyに続く、第2、第3の映画も制作する予定です。第2次世界大戦後、強制収容所を出てから、家財を全て失った日系人たちが、どのように生活、仕事を再開していくのか。日本語のサブタイトルはまだついてませんが、日本の学校でも歴史を知る教材として、ぜひ利用してほしいと思います。(以上、Jasonさんのトークのまとめ by Mugi)

歴史の資料が将来の創作がつながる

Ryutaさんからのコメント、「The Orange Storyは、感情移入してみることができると同時に、資料に裏付けられた考証もしっかりされている映画だと思います。また、Mike ShinodaやKishi Bashiの音楽もそうですが、日系3世、4世たちが、キャンプ跡や歴史的な資料をとおして、自分のアイデンティを見つめ直し、それを創作に取り込んでいく、歴史の資料が将来の創作へとつながることが興味深かったです。」

歴史と政治とアートが切り離されずに存在し得る

「多くの人が記憶を語ることできないトラウマ」があるというJason Matsumotoさんの言葉が、Mugikoには印象に残りました。「一世」や「二世」は、第2次世界大戦後、アメリカ社会で生きていくために、身近な人たちにも、過去を語らなかった、語れなかった。その記憶と記録に、後の世代の人たちが、なぜ、あえて今、向き合い、学び、さまざまに表現しようしているのだろう。歴史と政治とアートが切り離されずに存在し得るということを、日本という場所から、考えてみたいと思いました。(まとめby Mugi)

The Orange Storyの感想や質問など、ぜひ、お寄せください。harukanashow@gmail.com

 

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