No.477-1,May15, 2020, COVID-19と移民問題 with Tom

緊急事態宣言、39県解除

日本では、5月14日に39県を対象に「緊急事態宣言」が解除されました(北海道、埼玉、千葉、東京、神奈川、京都、大阪、兵庫は継続)。地域によっても日々、刻々と状況が変わり、いつ、どのようにして、どんな日常が戻るのか、まだ想像ができません。それでも、季節はあっというまにすすみ、Mugikoが暮らすKyotoでは夏日が続いています。

久しぶりにTomさんがHarukana Showに出演!

イリノイ州では、Stay at Home Orderが継続されています。本日の番組の前半では、とっても久しぶりにTomさん(Harukana Showの機材担当)にお話を聞きました。理髪店も閉店されたままなので、天然パーマの髪の毛が伸びています。

Part1, Tomさんの近況、COVID-19と地域の移民問題(英語)

Part2, Tomさんのトーク(日本語要約)

Stay at Home Orderでさらに多忙に?

Tomさんが勤務するPACA(The Preservation and Conservation Association)の建材のリユースのお店も閉まっています。でも、お客さんが来ない今のうちに、店内を改装中。また、コミュニティラジオやPubic TVで複数の番組を担当していますが、スタジオが使えないため、自宅で録音・録画・編集、これを担当局に送ったり、自分でサイトにアップしたりするのにとても時間がかかります。いつもよりさらに忙しそうです。

CU Immigration Forumも ZOOMで集会

Tomさんは、また、Champaign Urbana Immigration Forum(地域の移民問題について多様な個人、組織、団体が情報交換、協働をめざす)の代表もしています。今は、対面的な集会を開くことはできません。ZOOM会議をしていますが、高齢者の中にはスマホやPCを使い慣れてない人もいます。一人ひとりにリモートで説明して会議に参加できるようにセットアップするまでに時間を要します。

Champaign Countyでは、先週からRantoulで豚肉加工工場で集団感染について報道されています。ここは、移民の季節労働者が多い地域です(HS Podcast No.434, Part3)。C-U移民フォーラムで、今、どんなことが話し合われているのか、Tomさんに尋ねました。

Health district monitoring pork plant COVID-19 cases“, May7, 2020, WCIA,”COVID-19 UPDATE | Totals reach 83 cases at Rantoul Foods; no new cases Thursday“,May14, 2020, Rantoul  Press

連邦政府レベルの問題、未成年の移民の強制退去

COVID-19 Pandemicによって、移民をめぐる問題も深刻化しています。連邦政府レベルでは、たとえば、メキシコなどの国境をこえて米国に入った未成年者は、不法移民としてではなく、難民として扱われ保護されることになっています。しかし現在は、COVID-19感染拡大防止という名目で強制退去させられ、そこでの人権保護の問題が生じています。Camilo Montoya-Galves, “Citing coronogavirus, the U.S. is swiftly deproting unaccompanied migrant children“, March30, 2020 CBS NEWS,

地域の移民労働者の失業や、働かざるをえず感染の危険

また、地域の移民たちの暮らしも逼迫しています。職を失い収入を断たれ経済的に困窮、あるいは仕事を休みたくても休めない。Stay at Home Orderのもとでも、食料品店やハウスキーピング、配達などの仕事は、移民労働者が担っており、COVID-19の感染を危惧しながらも働かざるをえない。体調が悪くなっても、行政や病院を敬遠してしまう。あるいは、どこにどのように連絡してよいか分からない場合もあります。

言葉の壁

スペイン語などを母語としていて、英語が解しない人も少なくありません。子供たちの方が早く英語を身につけてバイリンガルとなり、親に通訳をしている場合もあります。ボランティが車を出して、銀行や行政的な手続きをサポートすることもありますが、言葉が通じないため、手ぶりでやりとりをしている場合もあります。

ソーシャルディスタンスを保つことができない状況

一方、ソーシャルディスタンスを保つことは、容易ではありません。それぞれ親戚や知り合いなど誰かを頼って、小さな密なつながりのなかで生活をしています。狭い部屋に何人も一緒に寝泊まりしている場合もあります。豚肉加工工場のようなところでも、たくさんのワーカーが距離をあけずに働かざるをえず、感染がたちまち広がりやすい環境です。これはRantoulの工場に限ったことではありません。

一人ひとりの声を聴き実情把握と至急の対応

今、大事なことは、何が起きているかのかについての、現状把握です。新聞やニュースでRantoulのPork Plantについての報道はされているし、会社側の説明も伝えられ、統計上のデータも提示されています。しかし、そこで実際に雇用されている人たちの声、実情は、言葉の壁もあって、なかなか伝わらない。一人ひとりの声(story)に耳を傾け、実情を知り、異なる立場から何が実際に起こり、至急にどのような対応が求められているのか、様々な支援の窓口(食料や医療や法律関係など)の情報を、必要な人たちにどう伝えるのか、今、私たちの周りでできることは何か。CU Immigration Forumでは、そんなことを話し合っています。(日本語のまとめby Mugi)

U-Cの暮らしに関わる5/10-5/17のCOVID-19関連の情報by Tatsuya

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