今、WRFUでは何が起きているのか
今週のHarukana Showは、日本時間の4月29日(木)に収録しました。今年に入ってWRFUの機材が次々に故障しています。今、このコミュニティラジオ局で、何が起きているのか。RyutaさんとMugikoが、深刻な問題を意外とのんびりした感じでトークをしています。(Part3)。
Part1, 4都府県非常事態宣言下、公園での飲食禁止?ピンクムーン
日本は4都府県では緊急事態宣言下ですが、感染者数は高止まりのままです。Kyotoでは、公園で飲酒・飲食禁止のポスターが貼られています(NHK, 関西ニュースWeb,04月27日)。一人でお弁当を食べるのならよいのかなあ。大型連休も家で過ごす時間が多くなり、空を見ることも忘れてしまいそう。今週は満月がきれいでした。「4月27日の満月は『ピンクムーン』。来月は『スーパームーン』で皆既月食!」tenki,jp, 2021年4月26日
Part2, Market at the Square, Farmers Marketの季節
Urbana’s Market at the Square, 土曜日, May1-October30,7am-noon
今週からUrbanaのMarket at the Squareが始まります。ファーマズマーケットの季節、Urbanaでは、5月1日から毎週土曜日、10月いっぱいまでです。マスク着用、マーケット内では飲食できません。
4月29日に開催されたUIUC JPN COVID-19 Town Hallの資料は、このPodcastの最後に掲載します。
Part3, コロナに機材の故障が続くWRFU、それでもDIY Radio
老朽化した機材が次々と故障
昨年3月から、COVID-19の感染拡大によってWRFUのラジオ局スタジオが使えなかったり、2021年に入ってからは老朽化した機材が次々と不具合が発生。1月には、Transmitter(ラジオ放送用の周波数帯の電波を送信する機械)が壊れ、寄付を募り、2月末には新しい機材を購入、設定しました。が、今度は電波塔に問題が発生、なんとか修繕でき、放送ができるようになりました。
Automation Systemが故障、応急措置
ところが、4月23日、WRFUからこんな書き出しのメールが届きました。”Our aging automation computer finally flaked out yesterday. It’ll take a little time to come up with a replacement.”「我々の老いたAutomationがいよいよダメになった。新しいものを入れるには少し時間を要する。WRFUスタッフがとりあえず、応急の措置をとる」。今回も、問題は深刻です。
Automation Systemのおかげで24時間放送が可能
WRFUは、コミュニティラジオ局ですが、1日24時間、365日放送することになっています。ところが、他の商業ラジオ局のような専従スタッフはおらず、それぞれの番組担当者(ボランティア)が制作から放送・配信までを行っています。生放送番組がない時間帯は、PCに事前に設定した音源をAutomation Systemからスタジオのミキサーに送り放送・配信します。Automationに入っているのは、Station ID、 事前収録番組(他のラジオ局制作の番組を含む)、地元のアーティストの音楽などです。
WRFUメンバーが連携して事前収録番組をリモートで放送・配信
コロナ禍でラジオ局スタジオが閉鎖されても、WRFUがラジオ放送を続けることができたのは、Automation Systemの機能とWRFUスタッフのおかげです。WRFUの全ての番組が、それぞれの関係者の自宅で番組を収録し、mp3ファイルを、番組開始24時間前までにスタッフに送ります。これを、スタッフがUI IMCにあるPCにリモートでアクセスし、決められた時間にミキサーに音源を送るようにAutomationに設定します。こうして、WRFUのスタジオが使えない期間も、中断することなくコミュニティラジオ局の活動を継続してきました。
Automationを使わず24時間放送・配信できるか
2021年4月現在、UCIMCもその中のWRFUも、感染防止対策をしたうえでオープンしています。今回の問題に対しては応急措置として、ラジオ局スタッフが、スタジオPCのiTunesプレーリストから音楽をミキサーに送り、スタッフがいないくても放送されるように設定しました。スタジオから番組を生放送をする時には、iTunesを一旦とめて、BUTT(broadcast using this tool)をオンにして番組を放送・配信します。スタジオでの番組が終わったら、BUTTをオフにしてiTunesを再生します。この操作をしないと、放送停止の状態のままになってしまいます。
WRFUからの番組の多くは、Harukana Showを含め、現在もスタジオを使わず事前収録を続けています。これらの番組に関しては、WRFUスタッフがStreaming Serverにアクセスして、受け取った番組mp3ファイルを決まった時間にインターネット配信するように設定します。この方法では、スタジオのミキサーを通さないため104.5FMからは放送されません。
想定外の事態からDIY Radioを学ぶ
Harukana Showは、番組を事前収録するようになって1年以上たちます。毎週、mp3ファイルをスタッフのStuartさんに送ります。今週も、”Thanks, it is ready for tomorrow!”という返信が来ました。ハプニングが起きると、こうしたメールのやりとりが増えます。想定外の事態においては、担当番組以外のWRFUメンバーとも情報交換、協力することになります。コロナ下の事態は、振り返ってみると、マニュアルのないDIY Radioについて学ぶチャンスなのかもしれません。
今週は、TomさんとRyutaさんに何度も質問し、WRFUの3枚のイラスト(コロナ前、コロナ下、Automation故障)を作ってみました(時間がかかってしまいPodcastにアップするのが遅くなりました)。この図の修正も含めて、来週のHSで、コロナ下の番組制作について、Ryutaさんともう少し話をしてみようと思います。Mugi
■ハルカミライ「ピンクムーン」■ Nick Drake「Pink Moon」■忌野清志郎「Oh! RADIO」
UIUC JPN COVID-19 Town Hall
4月29日にUIUC JPN COVID-19 Town HallがZoomで開催され、Mugikoも日本から参加しました。Tatsuyaさん作成の資料の1部を掲載します。4週間前と比べて感染状況には大きな変化は見られません。2021年4月30 日現在のCUPHDのデータによると、Champaign郡では、検査数累計が2,300,012回(日本では考えられない検査回数)、確認された感染者数累計が20,272、現在陽性者数は462人です。
IDPHの統計によると、2021年4月29日現在、Champaignの人口209,983人のうち、33.98%(71, 346人)が2回のワクチン接種をしています。
CDC(Centers for Disease Control and Prevention)のCOVID-19対策ガイダンスも改訂されました。Choosing Safer Activitiesには、2回のワクチン接種をした人と、していない人にわけて、屋内外のどのような状況でマスクを着用すべきか、はずしてもよいか対策を示しています。