関西では梅雨明け、Champaignは連日の猛暑
今週の番組の収録は2025年6月25日(水)、RyutaさんはTokyoから、MugikoはKyotoから参加しました。関西各地では6月27日に梅雨明けとなりました。Champaignも連日、最高気温が30℃を越え例年より暑い夏です。
Part1ではChampaignのトカゲについての話題、Part2 & 3では、ガンジーのある「名言」をめぐってSKU(Students of Konan University)の皆さんとTateishiさんからのメッセージを紹介しています。
Part1, 猛暑、PACAに突然、Lizardが出現した件について
Tomさんが務めるPACAにLizard(トカゲ)が現れました。家具に合わせて皮膚を茶色に変えているかもしれません。写真をWRFUのStuartさんに見せたら、”I don’t remember ever seeing a lizard like that running wild in Champaign-Urbana.But here is a list of lizards that live in Illinois“という返信が届きました。このリストのどれにあたるのかなあ。ご存知の方、教えてください。-Mugi
Part2, ガンジーの言葉とSKUとTateishiさんの「名コメント」
後半では、ガンジーの名言とされる”Be the change you want to see in the world.”(「あなたが見たい世界の変化に、まずあなた自身がなりなさい」)について話題にしました。Mugikoは、6月4日に甲南大学文学部「メディア文化論」の授業に、ゲスト参加しました。そこでUCIMCやWRFU、そしてHarukana Showについて話し、受講生の皆さんがグループに分かれて模擬ラジオトークをしました。その日の授業課題として、この言葉に関して各自の考えや経験を書いていただきました。同授業に以前参加したことがあるTomさんが、学生の意見を聞いてみたいと提案してくれました。
Ryutaさんの「座右の銘」?
Mugikoにとっては初めて聞く言葉でしたが、アメリカではよく知られているのでしょうか。Ryutaさんはよくご存知でした。というのも、以前勤務されていたWashington大学St. Louis校のLibraryが、旧Diversity and Inclusion Centerの建物を一時的に利用していた時に、Ryutaさんに割り当てられたオフィスの壁に記されていたのが、Mahatma Gandhiのこの言葉(写真)でした。たまたまですが、文字通り「座右の銘」となりました。
一方、日本在住のTateishiさんは、「自己啓発的な本を読んでいて出会ったかと記憶しています。毎日使うオンラインメモ帳にメモしているぐらい、好きな言葉です」とのこと。
SKUの皆さんの真摯なメッセージ、Tateishiさんからの応答
受講生の皆さんからのメッセージは、Harukana Showの関係者にも読んでもらい一部を番組で紹介しますと伝えました。そのうえで120ほどの心のこもったメッセージが届きました。ありがとうございます!今週は、Tateishiさんに読んでいただき、気になった記述をいくつか選んでコメントしていただきました。番組で紹介した学生からのメッセージを下記に掲載します。(下記、青色文字はby Tateishi)
Tateishiさんにとって、思い入れのあるガンジーの言葉
自分にとってもガンジーの言葉は昔から思い入れのある言葉で、このようにたくさんの学生さんと共有できる時間そのものが素敵だなと思いました。それにしても、多くの学生さんが、部活やアルバイトなどの経験をもとに、そうした言葉を文字通り自分の行動力で実践してきたエピソードを書いていることには正直驚きました。自分が大学生当時にこの言葉を知って、そういうエピソードが出せるかというと、まったく自信が無いです(笑)
たしかに無慈悲なんです
そんななか、読んでいて気になった番号についてのみコメントさせていただきますね。
<13>や<39>のコメントについて、言いたいことはすごくよく分かるのです。たしかに無慈悲なんです、「待っているだけ」の状態に陥ると。
Tateishi流、サッカーに例えると
「自分から動くのが先」、というのもまた現実だと思うのです。サッカーで例えると、立ち止まったままだとボールは来ないし、仮に運良くボールが自分の足下にきても、自分が動かなかったら自分の視野で見える風景も変わらず、次のパスコースすら見えてこなくて相手にすぐ囲まれるという状態になります。なので本当に面倒くさくて労力が要るのですが、先に動くべきは自分なんです。
点が入るのは、必ず誰かが「異端」の役割
ここで朗報があります。サッカーで点が入るというのは、必ず誰かが「異端」の役割を試みた結果なのです。失敗したら恥ずかしいし、逆にピンチを招くかもしれない可能性のある不安定な役割が「異端」です。攻守が拮抗して、点なんて入らないように思える強固な壁が立ちはだかっているなかで、異端者が周囲の人の予想や思惑を超える動きをした結果、「ズレ」や「混乱」がシステムのなかで発生して、ゴールが奪えるのです。
ゴールを奪う「異端」でいる勇気、でも、ほどほどに頑張る
なので異端でいようと思う勇気があるのであれば、ぜひいろんな意味での「ゴールを奪う」動きを周囲の人に見せてほしいのです。自分から仕掛けて動き出せば、自然に周りの人も動かされます。そして動いただけ視野が変わり、いろんな世界が見えます。そしてサッカー同様、必ず異端者の動きをジャマする相手がどんどん出てきます。そのときにどういうチカラのかけ具合で対峙するか、そこに備えて日々鍛錬です。私もそうありたいと願っています。でも四六時中「異端」でいるのも疲れるので、ほどほどに頑張っています。-Tateishi
Part3, 「主体的に考える」ための力強い言葉。さすが、ガンジー
続いてTateishiさんが選んだのは次の3つのメッセージです。Tateishiさんからのコメントも添えます。
「流行らせようとする企て」、自身の周囲の世界を再考する視点
<45>の人は「流行りに乗ること」を連想されましたが、そのことと<44>の「ファーストペンギン」の話がたまたまですが、どこかでリンクしている感じがあります。たしかにペンギンが勇気を出して最初の一歩を踏み出したら、それに続くペンギンがでてくることは「流行」のようにも見えますね。でも流行は移ろうものなので「意味のある変化を生み出す」というよりも、むしろ「流行らせようとしている大きな企て」みたいなものが背後にあって、それはどういうものかを問いかけるのが社会学をはじめとする学問の入り口として、そして自分自身をとりまく世界を考えるうえで、面白いところだったりするかもしれません。
学びを通して社会的規範を、「主体的」に考える
<87>の人が感じるように、学びを通して社会規範などを考えていくことが、自分の生き方を見つめ直すきっかけになるということに通じていて、ガンジーの言葉はそうした「主体的に考える」ための、厳しくも力強い言葉だと思います。-Tateishi
もうひとつのガンジーの言葉
ちなみに自分のそのメモの箇所を見返したら、もうひとつ別のガンジーの言葉が書いてありました。
Almost anything you do will be insignificant, but you must do it. We do these things not to change the world, but so that the world will not change us.「我々の行動のほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。それは、世界を変えるためではなく世界によって自分が変えられないようにするためである。」
この言葉も、学生さんに届けたいメッセージですね。僕らは知らず知らずのあいだに、何らかの大きな力の企てで自分が変えられてしまいかねない、そういう社会においていかに自分自身で判断して動き続けられるのか、考えさせられます。
それにしても、ガンジーはさすがですね(笑)―Tateishi
◼️Totalfat「夏のトカゲ」◼️Queen「Don’t Stop Me Now」◼️Queen「I want to Break Free」◼️The Beatles 「Come Together」
*今日の最後に紹介した京都新聞2025年6月19日6:00小野俊介「東條英機、トルーマン、ガンジー… 対立の過去越えて子孫6人が集結 平和訴えあの場所へ」
SKUの皆さん、Tateishiさん、深いメッセージをありがとうございます。さまざまな声が誰かに届き、何かを励ましたり、誰かの心に刺さったりすることもあるかもしれません。そんな経験をとおして、自分がいる世界について、ふっと手触りを感じて、そっと見つめなおして、誰かとのつながりに、はっと気づくこともあればいいなと思います。-Mugi