▼The guest of Harukana Show No.73 is Danielle Chynoweth -san from UC-IMC
The guest of Harukana Show No.73 is Danielle Chynoweth,She has 20 years if experiences in community media and building grassroots social justice organizations. She co-founded the Urbana-Chamapign Independent Media Center and led its purchase and conversion o the downtown post office building into a Community Media and Art Center, home to Radio Free Urbana 104.5FM. She is also the Director of External Relations of Prometheus Radio Project.
In this Harukana Show we discussed on the WRFU in UC-IMC, the history of community radio as an alternative media in US , the Local Commuity Radio Act, and also the feature and future of low power FM. You can enjoyo the Podcast in English version and the transcription,
HS Podcast No.73, English August17, 2012
PodcastNo.73 Danielle(Transcription), August17, 2012
▼お盆休み
8月16日は、京都五山の送り火、お盆のあいだこの世にしばし戻ってきたご先祖さんたちも、無事にあちらの世界に戻られたことと思います。お盆休みのあいだ、日本からのメールが少なくなりました。仕事からもパソコンからも離れて、家族や友人とゆっくり過ごした、という方も多いと思います。Urbana-Champaignでは、8月16日の雷雨のあと、気温が下がったまま過ごしやすい毎日です。
▼WRFUとオルタナティブメディアとしてのコミュニティラジオ
第73回のハルカなショーは、ゲストにUC-IMCからDanielle Chynowethさんを迎えました。番組では、DanielleさんとMugikoの英語でのトークを、Ryutaさんが随時に日本語に翻訳して英語、日本語のリスナーにお伝えしました。Podcastでは、Dnaielleさんの英語版と、Ryutaさんの通訳(日本語版)の2つのバージョンに録音を編集しました。
Danielleさんトーク英語版: HS Podcast No.73, English August17, 2012
日本語同時通訳版by Ryutaさん:HS Podcast No.73 Translation(Japanese), August17, 2012
▼DanielleさんとUC-IMC、WRFU
Daniellさんは、Urbana-Champaign Independent Media Center(2000年〜)の創設者の一人です。UC-IMCは、その後、元郵便局の建物を買い取り現在のCommunity Media & Art Centerが生まれました。UC-IMCの1つのプロジェクトとして、同建物内に2005年にコミュニティラジオ、WRFU-LPが開局しました。Danielleさんは、こうした一連のUC-IMCの活動や、7月に開催されたGrassroots Radio Conferenceに、中心人物として深く携わってきました。
▼Prometheus Radio Project
また、Philadelphia, Prometheus Radio Projectの Director of External Relationsでもあります。これは、NPOのLPFMの設立をサポートするなど、コミュニティメディアの技術、環境、インフラ整備を手伝い、草の根の声を発信していく仕組みをつくっていこう、という組織です。2005年にWRFUの開局も、このプロメセウス・ラジオ・プロジェクトの支援のもとで手作りのラジオ局が完成し、11月に放送が始まりました。
▼WRFUの電波塔がこの秋、100フィートに!
2005年のWRFUは、Low Power FM局です。アメリカの低出力ラジオは、FCC(Federal Communications Commission:連邦通信委員会)の管理のもと、電波塔の高さは100フィート以下、出力は100ワット以下に定められています。WRFUを設立した当時は、とりあえず65フィートの電波塔を建てました。
その後も寄付を募り、ようやく2012年11月に、100フィートのタワーを建設することになりました。建設作業には、ボランティアとして参加できます。コミュニティラジオがどんな仕組みで放送されるのか、ぜひ体験してください。新しいタワーでできれば、Urbana-Champaign市内のほぼ全域にWRFU104.5FMを受信ができることになります。
▼オルタナティブメディアとしてのコミュニティラジオ
アメリカにラジオが誕生して以来、政府の管理のもとラジオは企業が発信するメディアとして展開してきました。第2次世界大戦以降は、反戦運動や市民権運動、60年代のカウンターカルチャーの動きのなかで、行政やマスメディアからは独立したオルタナティブメディアが求められ、市民からの寄付で運営されるコミュニティラジオ局が開設されました。ChampaignにあるWEFTというコミュニティラジオ局も開局(1981年)しています。こうしたコミュニティラジオは、商業ラジオ局と同じように、フルパワーラジオ局です。
▼地域とともにあるLow Power Community Radio
FCCが、Lowpower FMの開局を認め、申請が始まったのは2001年のことです。WRFUなどのLowpower FMは、地域の限られた範囲にしか電波が届きません。しかし、フルパワー局の10分の1の経費で運営することができ、低予算におさえることで、より広い層のリスナーを獲得する番組作りではなく、マイノリティのコミュニティ、多様な言語、立場の人々が発信、受信することができます。また、自社、自局の利益追求に固執せずに、さまざまなコミュニティラジオが、地域を越えて、連携していくこともできます。
▼インターネットの時代のコミュニティラジオ
コミュニティラジオは、地域の人々がラジオ局の運営、番組作りに携わり、スタジオにやってきて、地域の問題、情報を伝え合う場所やそこでのコミュニケーションが重要となります。人と人が直接に顔を合わさなくても個人が発信していくことができるインターネットとは、違う性格のものです。コミュニティラジオとは、ラジオが手段であり、コミュニティが主役なのです。インターネットの時代であっても、コミュニティラジオが消えゆくわけではなく、インターネットと組み合わせることによって、コミュニティラジオが場所をこえて展開することが可能です。
▼Local Community Radio Act〜都市部にもLow Power ラジオ局
これまでのLow Power Community Radioは、人口が少ない地方のみで、都市部では認可されませんでした。Urbana-Champaingが、これまでの規程範囲ないでは最大規模です。新しいLocal Community Radio Act(2010年12月28日に成立)のもとでは、1回きりの申請ですが、都市部でも低出力ラジオ局の開設が認められます。これによってUSのLow Power FMは倍増するでしょう。今年のGrassroots Radio Conferenceでも、来年の申請に向けての手続きをどうすすめるかなどのワークショップが議論が行われました。コミュニティラジオは、これからは都市部のラジオ局を含め、さまざまな可能性があります。