U-Cは火曜日に大雨
今日は、RyutaさんがアメリカのSt.Louisから、Mugikoは日本の東北のSendaiから出演し、TomさんがUrbanaのWRFUから2人の声をつないでラジオ放送とストリーム配信をしてくれました。Tomさんの話では、U-Cは、今週の月曜日は春の陽気、火曜日にまた気温が下がり一日中、雨がたくさん降り、自宅の地下室が水浸し、翌朝モーターポンプで水を吸い上げて外に出したそうです。
Part1,季節の話題、イベント情報(録音のイントロだけ英語です)
今週は、Urbana-Champaign Independent Media Centerからの情報をお届けしました。毎日、様々なイベントが開催されていますので、詳細はこちらへ。
◎This Saturday: Hip Hop at IMC!:#NoLoveLost: A Champaign Cypher Event | Saturday, Feb. 24 | 6:30-10pm | IMC
A night of battle raps hosted by Nick G., and presented by The Champaign Cypher Series. Recording by Bryton Carmack & Robert K. Recordings. ShaanKeez vs Desi Baker (Maywood); Teach vs John Dos (Kankakee); Skelly vs GooseStr8; Blackmage vs Prince Sincere Tha God (Harvey); Petty Rosevelt vs Dale Fresco (Chicago); Pion G vs Kali_2fLy. 18+ to Enter / 6:30pm Doors / $5 Entry. All proceeds will be donated to the IMC!
◎GEO Bargaining Team on WRFU’s World Labor Hour | Saturday, Feb. 24 | 11am-1pm
Tune in to WRFU 104.5/wrfu.net to where the bargaining team of the GEO at the University of Illinois Urbana Champaign will be discussing their pending strike due to begin Monday Feb. 26th. A special edition of the World Labor Hour!!
Part2, 後半のトーク、2011年1月2日の「Mugikoの夢」についての説明
2011年1月のMugikoの夢
先週のHarukana Showでは、佐藤知久/甲斐賢治/北野央『コミュニティ・アーカイブをつくろう!:せんだいメディアテーク「3がつ11にちをわすれないためにセンター」奮闘記』晶文社、2018を紹介しました。この本を読んで、Harukana Showも、小さなコミュニティ・アーカイブだなあと思いました。Harukana Showはどのように始まったのか、Mugikoの7年前の「夢」を聞いてみることにしました。
「春になったらラジオ 番組を始めてみたいなあ」
Urbanaのコミュニティラジオ局WRFUの日本語番組、Harukana Showは、2011年4月1日に始まりました。今日お届けした「声」は、その3ヶ月前2011年1月2日に録画したMugikoの一人語りです。イリノイ大学の客員研究員として4ヶ月近くたち、取材用に持ってきた新しいビデオカメラを試しに使ってみました。「春になったらラジオ番組を始めてみたいなあ」と話しています。番組制作の経験もなく、まだ多くの知り合いもいないこの街で、あの時のMugikoは何を考えていたのだろう。
Part3,2011年1月2日の MUGIKOの夢(ラジオ版)
英語の世界に日本語の音を流してみたい
近所にあったUrbana-Champaign Independent Media Centerには、「誰でも表現、発信できる」チャンスやスキルや道具を共有するさまざまな活動が行われています。そこにあるコミュニティラジオ局WRFUの放送を聞いているうちに、英語の世界のなかで、日本語を音として流してみたい、と思うようになりました。メディアというものがどんな可能性があるのか、日本語の声を流すことによって、どんなことが起きるだろうか。
日本に関心がある人が気楽に関われるスペース作り
好奇心からUC-IMCに通ってイベントを見学しているうちに、コミュニティメディアの「コミュニティ」って何だろう?と考えるようになりました。日本語ラジオ番組を始めるなら、日本社会や特定のコミュニティに向けてではなくて、日本語を学ぼうと思っている人や、少し関心があるなあという人も、生の日本語と接する機会になったり、面白かったり、刺激をえたり、自分の関心について話したり、情報交換できる、そういうスペースを作ってみたい。
場所をこえて緩やかに人がつながるメディアスペース
ラジオとインターネットを組み合わせ、生放送の声を、ホームページに残すことができるなら、この地域の人々に限らず、アメリカにいる友人や日本からも、様々な人がそのスペースにやってきて、ゆるやかに人がつながっていく、そういう場作りができたら面白そうだなあ。これが、2011年1月2日、今から7年前のMugiの夢の話です。
遥かな/春香なショー
番組にHarukana (遥かな/春香な)Showと名前をつけました。
「誰でもが始めることができる、参加できる、聞き流せる、いろいろな言語の放送が、普段の暮らしのなかでラジオから流れている」、それがハルカなショーの夢です。ローカルなメディアをとおして、日本とアメリカの遥か離れた場所を身近につなぎながら、季節の香りもお届けしたい、そんな気持ちをこめて、ハルカ(遥か/春香)なショー、という名前をつけました。Podcast No.1-1, April1.2011「Harukana Show宣言」から
Part4, トークへのコメントby Ryuta and Mugi
日米をつなぐコミュニティラジオ番組
2011年3月11日に東日本大震災が発生し、とても悩んだ末に4月1日からHarukana Showを開始しました。他にもWRFUの番組を担当しているベテランのTomさんが、日本語は分からないけれどHarukana Showの機材を担当してくれました。日本からはTsujinoさんとTateishiさんが、Skypeを使って番組に出演してくれました。U-Cに住んでいる日本人やイリノイ大学で日本語を学んでいる学生さんやAlexさんのようにJPOPが好きな、日本文化に関心がある人たちもWRFUのスタジオに来て、楽しそうに日本語で話をしてくれました。
移動しながらその時々の場所から番組に参加
Mugikoが2011年9月に日本へ戻った後は、RyutaさんやTamakiさんが引き続いて番組に参加し、Mugikoも日本からホストを続け、それぞれが住む場所を移動しながら、今日まで番組が続いてます。2016年からWRFUはストリーム配信を始め、wrfu.netにアクセスすれば世界中から生放送・配信を聞くことできるようになりました。いろいろな人を巻き込み、迷惑もたくさんかけながら、夢が形になってゆきました。
話者が自分を再発見する瞬間
ラジオでのトークは、ゲストもホストも、それを聞いているリスナーを意識することで、話をしてる人がいつもとは違う角度から自分を見つめ直し、いろいろな発見をしたりします。出演者の話の様々な瞬間に立ち会えることは、ありがたい経験だなあと思います。毎週1時間の番組制作は、大変だけど私が夢見た以上に面白いです。参加者、リスナーの皆さんに心から感謝しています。
Harukana Showへのメッセージ、リクエスト、出演希望は、harukanashow@gmail.comへお寄せください。Mugiko
Auto-EthnographyとしてのHarukana Show
上でMugikoさんが書いているように、8年めに入って、ささやかながら「コミュニティの記録・記憶」の蓄積の場っぽくなりつつあるHarukana Show。(アーキビスト的な目的を持ってやっているわけではないので網羅的ではないのと、出演者が地理的・属性的にいろいろなところに「散らばって」いるので、じゃあ、Harukana Showの「コミュニティ」って何だろう? ということにはなるのですが。)ただ、ゲストトークやインタビューもありながら、なんだかんだで合算すれば、一番しゃべっているのはco-hostたちも含めたホスト側なのではないでしょうか。
エスノグラフィーという文化人類学などで使われる手法がありますが、そこから派生した、auto-ethnography(訳すとしたら「自エスノグラフィー」)というアプローチがあります。他者についての記録を残すエスノグラフィーに対して、なにかを体験したときの自分の行動や反応、その時々に考えたことなどを記録していくアプローチです。こちらについても意図的にそうしていたわけではないですが、ポッドキャストを作る関係上、「生」の録音が残っているので、我々自身の「記録・記憶」も、けっこう蓄積されているんじゃないかなあ、と思います。(わりと旅先・滞在先などから出演していたりもするので、そういう意味での記録にもなっていますよね。)- Ryuta
■DJみそしるとMCごはん「あの素晴らしい味をもう一度」■忌野清志郎「夢」■ビリー・ジョエル「An Innocent Man」