「気づいたらもう初夏ですね」
Alexさんから2日前に、「気づいたらもう初夏ですね。気温も徐々に上がります。韓国は昨日から大雨と雷が鳴りました。日本はどうですか?」というメールをいただきました。Kyotoも今週は気温が30℃の日もあれば、昨夜は雷雨でした。東北地方では、大雨になりました。日本のNigataにお住いのYoshiさんからは、「先週末は保育園の行事でキャンプに行ってきました。登山をしたり、近くの川でサワガニ取りをしたりと楽しんできました」というメールと写真が届きました。
Part 1, 子供の頃、何とりをしたか?UrbanaのFarmers Marketの季節
そこで、今週のお題は、子供の頃、「〜とり」をしましたか?
Kanaさんが大学生2人に尋ねました。意外と自然派な回答をいただきました。Fukui出身のMatsunagaさんは、「つくし(町内の集まりで河原でとったつくしを、つくしご飯にした)、セミ、ザリガニ、毛虫を触りすぎて、ものすごいじんましんになり、そこから毛虫は苦手です」。Gifu出身のMariaさんは、「ワラビ(しょうゆとカツオ)、コシアブラは天ぷらがオススメ」そして、Hiroshima出身のKanaさんは、「何を採ったか思い出せなかったので、”すもう”…..保育園のすもう大会で男の子に勝ちました」、というオチでした。(放送中、Ryutaさんがとっても笑ってくれました。なお、Ryutaさんは、スルメでザリガニを釣っていたそうです。)
■Pizzicato Five「トゥイギー・トゥイギー ~ トゥイギー対ジェームズ・ポンド」トムさんがこの曲を選んでくれました。ネットで偶然見つけたけれど、60 年代と70年代を融合したような、なかなかいい曲だよ、と。
■ELLEGARDEN「Pizza Man」最初にお届けしたPizzicato Five(ピチカ-トファイブ)を、Mugikoは知らず、この文字を最初、「ピザカットファイブ」と読んでいたということを知り、その流れで、Kanaさんが、「Pizza Man」を2曲めに選んでくれました。
U-Cイベント情報
◎Urbana’s Market at the Square@Corner of Illinois and Vine Streets, May5-October 27, 2018:7an-Noon,
後半のトークは、先週の続きで「アメリカのメディアは今!」という大きなテーマです。Ryutaさんからお話を伺いながら、私たちは、メディアについての政策が大きく変化していることを意識しないまま、実際にはその影響を直接に受けているのだなあ、と思いました。Ryutaさんが、トークの内容を文章でも詳しく説明しています。Podcastと合わせてご覧ください。
Part2, FCCとは?オバマ政権下のメディア政策の3本柱、トランプ政権下の動き、「ネットワークの中立性」廃止への動き
Part3, わたしたちが知らないうちに、、、「メディアリテラシー」の重要性
前回、ポッドキャストの文章まとめの最後に、オバマ政権下におけるメディアの公平性・多様性を高めるための施策は、寡占の防止、公共放送の充実、「ネットの中立性」(net neutrality)の維持が三本柱だった、と書きました(HS Podcast No.374)。
連邦通信委員会(FCC)は政府から独立した「委員会」、だけど、、、
このうち、メディア企業(特にテレビ、ラジオ放送局)の寡占防止と「ネットの中立性」に関する法規制をおこなっているのが連邦通信委員会(FCC)です。現在のトランプ政権になったあと、FCCの決定によって大企業による放送局の所有制限が大幅に緩和され、それによる寡占の拡大と放送内容への介入の可能性が危惧されていることは前回の放送で話しました。FCCは政府からは独立した「委員会」ですが、その委員と委員長は5年の任期が終了したら大統領の指名と議会の承認によって任命することができるので、その時々の政権や連邦議会与党の政策を実現しやすい人選になることがほとんどです。(現在の委員長は共和党員で、委員長も含めた5人の委員会の構成は共和党3人、民主党2人となっています。)
テレビ放送、ラジオ放送、インターネット、電話などの通信もFCCの管轄
「通信」委員会と名称にあるように、FCCはテレビ放送(地上波、ケーブル、衛星)だけでなく、ラジオ放送、インターネットや電話などの通信も管轄しています。トランプ政権の成立後、新しく任命されたアジット・パイ委員長のもとで、FCCはオバマ政権時代に成立した「ネットの中立性」を保護する規制も撤廃する決定を下しました。(これに対しては連邦議会から反対意見が出され、つい先週、「撤廃をとりやめる」法案が上院で可決されたので、規制が継続される方向で進展する可能性もあります。)
「ネットワークの中立性」とは?
「ネットの中立性」とは、ネットワークの中を流れるデータ通信を、いかなる理由であっても意図的に優先したり、遅くしたりしてはいけない、という原則です。電話回線は公共財と考えられているため、現在のアメリカでは電話回線の中を流れる音声通話には、この「中立性」が適用されています。つまり、(正当な利用料金を払ってさえいれば)誰が、誰を相手にかけた電話でも、わけへだてなく(技術的に可能なかぎり)同じ速度、同じ品質でつながることが保証されていて、たとえば大企業などが大金をつんでその一部を自社専用の優先回線として占有するようなことは許されていません。
「ネットの中立性」が廃止されると、
インターネットの場合は回線を流れるのは音声ではなくデータですが、同様の公平性を守るべき、という考えかたが「ネットの中立性」です。インターネット接続を提供している企業がこの「中立性」を守らなくてよい、ということになると、オンラインショッピングサイトを経営している企業が自社ショッピングサイトへの通信を優先的に接続してもらったり、映画のストリーミング配信をおこなっている企業が自社のストリーム「だけ」が速く利用者に届くようにしてもらったり、というようなことが可能になります。
「中立性」が保証されていないネットでは、すでに成功している大企業が、多額の資金を投じて似たようなサービスを提供しようとしているスタートアップ企業を妨害する、というようなことが起こりえます。
なお、インターネットへの接続速度については、消費者側の末端では、ご存知のようにアナログ回線よりもデジタル回線、デジタル回線よりも光回線、モバイルだったら2Gよりも3G、3Gよりも4Gのほうが速くて値段も高い、という違いは存在しますが、これは技術的な側面なので「中立性」の侵害とはされません。プロバイダや回線提供会社が「意図的に」データの内容によって速度を変えた場合に「中立性」が侵害されたことになります。
「ネットの中立性」は、情報アクセス機会への平等を保証するもの
また多くのメディアがインターネットでニュースやコンテンツを提供しているいま、「ネットの中立性」はビジネスのチャンスの均等という以上に、情報へのアクセス機会の平等を保証するものでもあります。ハリウッド映画のスタジオを持ち、多数のケーブルテレビ局も所有しているようなメディア大企業が自社の映画ストリーミングのビジネスのために巨額を投じてインターネットのトラフィックを買い占める。そのようなことが可能になったら、たとえばHarukana Showの放送局であるWRFUのようなコミュニティラジオ局がそれに対抗するようなことは……あまりできそうにありません。そうなると、生放送のストリーム配信が繋げられなくなる。そんな可能性もあります。
このようにさまざまな媒体と局面で巨大企業による寡占が進む可能性がある現在のアメリカのメディア事情の中で、IMC、WRFUのような独立メディア・コミュニティメディアはどのような立場にあり、何ができるのでしょうか。次回はそのあたりをMugikoさんと考えてみたいと思います(大風呂敷!) by Ryuta
というわけで、少々、スパイシーな(刺激的な)トーク、来週に続きます。
Alexさんからのオススメの曲
今週曲は心が落ち着く曲を選びました。アーティストは「プルンハヌル」で曲名は「ウリモドゥヨギエ」です。「プルンハヌル」は韓国語で「青い空」を意味をしますし「ウリモドゥヨギエ」の意味は「私たちみんなここへ」です。いろんなことで忙しい僕が心の余裕が欲しい時にこの曲を聴きます。by Alex
■푸른하늘(プルンハヌル)「우리모두 여기에(ウリモドゥヨギエ)