U-CもKyotoも最高気温が3o℃こえ、地ビールが美味しい
UrbanaにいるTamakiさんから爽やかな初夏のメールをいただきました。
最高気温が30℃をこえ真夏な毎日になりました。夕方7時過ぎには地ビールバー(tap roomと言います)の屋外のテーブルで程よく冷えた地産ビールを楽しめる季節ですよ(基本的にビールしか置いてないのでおつまみ持ち込みOKで、ピザ、チップス、枝豆、冷奴などをよく持って行ったり、メキシカンフードトラックでタコス買ったり)。キャンパスから大学生がほぼいなくなり、大学周辺では高校生の屋外スポーツクラブ活動をよく見かけます。By Tamaki
Part1, 初夏に地産ビール、Bebymetalでショック療法
Ryutaさんが、首を痛めているMugikoへのショック療法として、この曲を選んでくれました。BABYMETALが、(というよりメタル全般が)首によくなさそう、というのは「ヘッドバンギング」という風習(?)のせいでもあるかもしれないですね。メタルのライブでは、演奏者だけでなく、オーディエンスもリズムに合わせて激しく頭を振るイメージがあります。(メタルのライブ公演は行ったことがないので、あくまでも印象ですが。)というわけで1曲めは■BABYMETAL「Headbangeeeeerrrrr!!!!! (Live)」です。by Ryuta
Part2, UCイベント情報、日本はこんなに種類が多いKit Kat
U-Cイベント情報
今週末はMemorial Day Weekendで3連休になります。(月曜日がMemorial Day) 小中高校も、このあたりではこの前後から夏休みに入るところが多いのではないでしょうか。
◎Hessel Park Concerts: 6/2 (土) 2pm-5pm @ Hessel Park (1400 Valley Rd, Champaign; Neal & Kirby/Floridaの交差点を西に入ったところ) 公園での無料音楽イベントです。夏のあいだ、7/7、8/3、8/27にも開催されるようです。(7月以降は3pm開始)
Kit Katはイギリス生まれ
Harukana Showに来週出演してくれるKyokoさんからクェートへ行ったお土産にとKit Katをいただきました(写真中央)。Kit Katは、1935年8月29日、イギリスのロントリ―社が、ウェハースをチョコレートで包んだ「チョコレート クリスプ」を発売したのが始まり、1988年に世界食品大手ネスレ(スイス)が引き継ぎました 。日本では、今年は「キットカット」が販売されて45周年、イギリスに次いでKit Katを多く消費しています(KitKat Historyより。
アメリカでは「普通」のKit Kat、日本ではなんと359種類以上の味を開発
アメリカでも、スーパーでもガソリンスタンドにあるお店など身近に販売されています。あまり多くの種類はありませんが、darkやwhite、サイズもminiやkingsizeがあります。日本では、これまでなんと350 種類以上の味が開発されたそうです。(キットカット45周年世界総選挙)Kyotoで売られている抹茶味のキットカットも何種類もあります。Hirosima出身のKanaさんによると、「広島のご当地キットカットはもみぢ饅頭味です。食べた人によれば味の再現率が高く、しかもちゃんとおいしいらしいので、今度実家に帰ったときに買ってみようと思います。」
Kit Katだけでなく、日本では、他の会社のチョコレートでもお菓子でもパンでも味の種類が多くあります。国の面積は小さいけれど、だからこそ、ご当地味や季節の味を工夫して新しい味を生み出し、以前の商品や他の会社の商品と差異化をはかり、常に消費者に新しさをアピールしているのかなあ。Mugi
■つじあやの「チョコレート」
Part3, 米国のメディアは今、非営利の公共メディア、独立メディア、アクセス権
先週までの2回ではアメリカの商業メディアにおける寡占とそれにまつわる問題をとりあげましたが、今回は非営利の公共メディア、独立メディアについて話しました。今週もRyutaさんが、分かりやすく説明しています。
アメリカの公共メディア:PBS, NPR
まず公共メディアとしては、アメリカにはPublic Broadcasting Service (PBS)というテレビ局とNational Public Radio (NPR)というラジオ局があります。どちらもイギリスのBBCや日本のNHKのような「国営」放送ではなく、Cooporation for Public Broadcastingという非営利団体を介して連邦政府などからの資金援助を受けているほか、企業、大学、個人からの寄付によって運営されています。また、同一の組織ではなく、PBSが教育的な番組を放送するのに対して、NPRは独自の番組(ニュースだけでなく、トーク番組、音楽番組なども)を制作して系列局に配信しています。(Illinois Public Mediaについては、HS Podcast No.232, Sept.4, 2015へ)
パブリック・アクセス・テレビジョン
これらの公共放送とは別に、ケーブルテレビにはパブリック・アクセス・テレビジョン(public-access television)というものが存在します。これは、ケーブルテレビ会社がある地域のフランチャイズ(独占営業権のようなものです)を得るのと引き換えに地元市町村に支払う権利料の一部を充当することで、地域住民があるていど自由に利用することができるチャンネルをケーブル網上に設けるものです。
この場合の「利用」とは、視聴ではなく、番組制作のためのスタジオの利用と、そのチャンネルを使った情報発信を意味します。なお、どのようなチャンネルを設置するか(あるいは一切設置しないか)は自治体に一任されていますが、設置する場合はこのようなパブリック・アクセスか、議会中継などの自治体独自政策の番組を流すガバメント・アクセス、教育番組を流すエデュケーション・アクセスのいずれかである必要があります。このような選択肢がある中からパブリック・アクセス局を選んで設置している場合は、地元住民の強い要望によるケースも多いようです。(Urbana Pulic TVについては、HS Podcast No.127, Aug.30, BlogSept.2,2013)
第3のメディア:インディペンデント・メディア(独立メディア)
商業・公共に対する第三のメディアとして存在するのが、Harukana Showを放送しているWRFUの本拠でもあるUC-IMCのようなインディペンデント・メディア(独立メディア)です。独立メディアは多くが非営利団体として運営されていて、社会運動的なルーツを持っていることも少なくありません。さまざまな規模があり、新聞やzineのような紙媒体のメディアを発行していることもあれば、WRFUのように免許を取得してラジオ放送をしていることも、また最近はポッドキャスト、ストリーミングのようなオンライン媒体のみで活動していることもあるのではないでしょうか。
権利としてのメディアアクセス
ケーブルテレビのパブリック・アクセス局やコミュニティラジオ局、さらには先週とりあげた「ネットの中立性」にも見えることですが、アメリカのメディア活動家は、ケーブル網やラジオ網、通信網といった公共性の高いインフラストラクチャーがある場合、そこに、商業メディアだけでなく自分たちも情報発信のためにアクセスできてしかるべき、という信念が強いと感じます。(そしてそれは市民として正当に主張できる権利だと思います。)
商業主義と表現の自由の微妙なバランス、メディア活動家による長年の努力
また、ケーブルテレビの普及によるチャンネル数の増加や「公正原則」の廃止といったアメリカに独特な展開は、大規模商業メディアに市場を独占する機会を与えるとともに、個人や独立系のメディア(強い政治的な主張を持っていることも多い)が、より公共性の高い媒体でも放送できる理由にもなっています。アメリカの地域コミュニティにおける独立メディアや草の根メディアは、この商業主義と表現の自由の微妙なバランスと、メディア活動家による長年の努力の上で成り立っている、と言うこともできそうです。by Ryuta
「米国のメディアは今!何が?」3回シリーズをお届けしました。RyutaさんとMugikoのトーク、少々大風呂敷を広げましたが、アメリカでも日本でも(放送法第4条をめぐる問題など)、メディアをめぐる政策も環境も大きく変わりつつあるのではないかと思います。情報をどのように読み取りメディアを利用するか(情報を得る媒体としても、多様な個人がパブリックに発信するツールとしても)、一人ひとりが意識して考えてゆかないと、知らないうちに大きなものに呑み込まれてしまうような気がしました。Mugi
西川麦子2013「運動としてのコミュニティメディア:アメリカ、イリノイ州WRFU-LPとグローカルなネットワーク」2014「地域の多様性をつなぐメディア実践:アメリカ、イリノイ州、アーバナ・シャンペーンのメディア表現者たち」参照
■Smokey & Miho「Summer Rain」