No.391, Sept.14,2018, HCMこの夏の試み:災害時に必要な情報にアクセスできるとは?with Tsujino-san

「敬老の日」の連休、ハリケーンフローレンス

日本では、9月の第3月曜日は「敬老の日」の祝日。土日を合わせると3連休ですが、MugikoがいるKyotoでは、雨が降り続いています。少しずつお天気も回復しますように。WRFUのスタジオからはTomさん、日本に滞在中のRyutaさんはSizuokaから、MugikoはKyotoからの出演です。

アメリカのフロリダ在住のTamakiさんからは昨日、「現在、東海岸の一部ではハリケーンフローレンス大暴れ中、明日から今週末にかけてニュースから眼が離せません。」というメールをいただきました。大丈夫かなあ。日本もこの夏は災害が続きましたが、後半では、Tsujinoさんから「災害時の情報へのアクセス」というテーマでお話を伺いました。

台風21号で落ちそうな南瓜、毎月15日の知恩寺手作り市も被害で中止@Kyoto, Sept.15, 2018

Part.1, 季節の話題、C-Uイベント情報

Parade Information@Champaign, Sept.15, 2018

C-U Pridefest 2018: 9/14 (金) – 16 (日) LGBTQの祭典Pridefestは、Champaign-Urbanaでは今年で9回目の開催です。9/15 (土) 5pmから、downtown Champaign (Neil StreetのChesterとWashingtonの間) でパレードがあります。

◎オバマ前大統領が、U-Cで立ち寄ったのは、、“Surprise visit has patrons at Urbana Caffe Paraiso in, well, paradiseTheNews Gazette, Sept.8, 2018

災害時に必要な情報にアクセスできるとは?

with Tsujino-san

関西でもこの3ヶ月、地震、大雨、猛暑、台風と自然災害が続きました。コミュニティメディアは、「その地域」に役立つ情報をどのようにして届けることができるのだろうか。Tsujinoさんが参加している「ひがしなだコミュニティメディア」では、この夏、こんな取り組みをしました。

Part.2, ひがしなだコミュニティメディア、この夏の試みwith Tsujino

HCMとMEDIA ROCCOについて

HCM:特定非営利活動法人ひがしなだコミュニティメディアの略称。兵庫県神戸市東灘区に活動拠点をおく、コミュニティメディア(ウェブサイトはこちら)。HCMは、東灘に関わる人びとが、東灘地区で働き、学び、暮らす人びとに必要な、きめの細かい情報を自分たちで情報発信することと、この地域メディア活動を通して人と人とのつながりをつくり、交流を広げていくことを目的としています。MEDIA ROCCO(メディアろっこう)は、HCMが運営するインターネット放送局です。毎週土曜日11:00-12:00 インターネットサイトを活用し、ライブで動画番組を配信しています。

HCMこの夏の試み① 複数地点をつないで番組をライブ配信する

2018年7月初旬、大雨が数日続き、大雨洪水警報が発表され、交通機関が運休し始めました。「明日の番組配信をいつも通りスタジオで行うかどうか、スタッフの安全をどのように確保するか」、ライブ配信日前日の午後、スタッフの間で話し合いました。その結果、今後も起こりうるかもしれない自然災害時の番組配信のことも考えた上での新たな試み、「複数地点をつないでのライブ配信番組」を行うことを決めました。さっそく、次のような配信方法が可能かを試してみました。参加スタッフは4人。東灘と東灘以外の3地点にいるスタッフをSkypeでつなぎ、東灘にいるスタッフがトークをするメンバーの映像を、パソコンとliveshellを使いライブ配信できることを確認しました。そして、明日の番組特集は、「緊急特集:東灘・土砂災害に備える」に変更することに決めました。

MEDIA ROCCO Website, Kobe, Sept.15, 2018

 

HCMこの夏の試み② 災害時にウェブサイトで多言語災害情報を発信する

「緊急特集:東灘・土砂災害に備える」で伝える情報の1つとして、東灘エリアの「土砂災害(どしゃさいがい)・水害対策(すいがいたいさく)に役立つ参考サイト」を取りあげました。このサイト情報は、これまでのMEDIA ROCCOの放送局活動を通して蓄積してきた防災減災に関する情報を活用して、ライブ配信前日に作成したもので、HCMのウェブサイトで閲覧できるようにしました。

東灘に特化した情報を多言語で伝える

サイト作成作業を進めながら、必要な情報に実際にアクセスできるか、そのための工夫を何度も試行錯誤しながら作っていきました。作成するときに留意した点は2つ。1つは東灘に特化した情報をアップする。もう1つはひらかなと多言語で情報を提供する、ことです。例えば、東灘には外国人住民も暮らしており、それぞれの人たちが自分の母語で情報にアクセスできるようにするためには、どんなふうにリンクを貼ればいいだろうか?

神戸市河川モニタリングカメラシステム

東灘には神戸の他の街のように、いくつかの川が流れています。それらの川の水位の状況をオンタイムな動画で知ることができるサイト、「神戸市河川モニタリングカメラシステム」があり、100以上の言語で情報を閲覧することができます。大雨が続くなか、こうしたサイトが存在することを知らせると同時に、その人の母語でこのサイトにアクセスできるようにするにはどうすればいいのだろうか?在住外国人支援活動を展開している地元のNPOや当事者に作成したサイトを閲覧してもらい、意見をいただくことで新たな気づきもありました。実際に情報にアクセスできるということはどういうことなのか?課題はたくさんあり、これからも工夫と改善を重ねていきたいと思います。by Tsujino

Part3, コメント、顔が見える関係の中で多様な立場、言語の人々をつなぐ

Ryutaさんが日本に滞在している間も、例えば、防災を話題としたラジオ番組を耳にするなど、普段の暮らしの中で多様な情報に触れる機会はあります。しかし、その多くは日本語で発信されています。仮にWebsiteに多言語に翻訳される機能があるとしても、そのサイトのページにたどり着くまでが容易ではありません。

HCMは、東灘エリアにおける毎週の定期配信(300回を超えました!)を通して、地域の人々と情報をつなぎ顔が見える関係を作ってきました。だからこそ、地域に既にあるものを活用しながら、「当事者が情報にアクセスすることができる仕組み」作りを、様々な立場の人々と協同して考えることができるのだろう、と思います。Mugi

秋の花@Kyoto, Sept.15, 2018

Rod Stewart「It’s Not the SpotlightMaki Asakawa「それはスポット・ライトではない鈴木祥子「優しい雨」from Rain songs

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