No.107 April12, 2013 ゴジラ がChampaignにやってくる

地震

今朝は、ラジオの日だから、起きなければ〜、でも眠い、と葛藤しているときにケータイがなり、手にとると「緊急」というお知らせ、寝ぼけ眼で何のことが分からず、その時、ゆらりと大きく揺れました。これって地震? とベッドから起き上がり、机の下にもぐりました。

13日午前5時33分ごろ、兵庫県の淡路島で震度6弱を記録するなど、近畿、中四国を中心に広範囲で地震があり、気象庁によると、5府県で計22人が重軽傷を負った。気象庁によると、震源地は淡路島付近で震源の深さは約15キロ。地震の規模はマグニチュード6.3と推定され、津波はなかった」(京都新聞、2013 年4月13日夕刊)

朝日新聞Digital(4月13日午前11時47分)に淡路市の主婦が地震発生時の様子を、「棚から食器が落ちて割れ、テレビも台から飛んだ、”ゴジラが家をつかんで揺さぶったみたい”」、と表現していました。

今日のHarukana Showは、後半の話題は、偶然ですが、「ゴジラ」です。WRFUのスタジオは、Ryutaさん、Tomさんの男子組、Podcastは2部構成です。

HS Podcast No.107-1 April12, 2013:地震、U-Cイベント情報

HS Podcast No.107-2 April12, 2013:『ゴジラ』(1954)がシャンペーンにやってくる

イベント情報は花盛り

U-Cは、週の始まりは暖かでしたが、大雨が降ったり、この数日は気温が下がり、まだ自転車に乗るには寒そうです。Japan Houseの桜も、まだ蕾から咲き始めですが、U-Cのイベント情報は花盛り、です。

◎ Books to Prisoners Spring Book Sale:4月11日9am-5pm, 12日9am-9pm, 13日7am-6pm, 14日12am-7pm @UC-IMC

◎ Midwest Zine Fest:4月13日(土)11am-11:30pm @UC-IMC

日本館、春のオープンハウス:4月13日(土)10am-4pm

◎ JNET Matsuri:10am-4pm @Anniversary Plaza (Quad), UI

◎ The China-Japan Border Dispute over the Diaoyu / Senkaku Islands Symposium: Law, Economics, Nationalism, Politics, and Peace:4月19日 9am-5pm イリノイ大学Levis Faculty Center 2階 (919 W Illinois St, Urbana, IL)

◎ Gojira(Godzilla) @ArtTheater:4月19日(金)〜 25日(木)Late show

ゴジラと原水爆

後半のトーク、日本からの音声が途切れました。お聞き苦しくなり申し訳ありません。話の内容は、映画ゴジラ(製作東宝、97分、監督本多猪史郎、特撮円谷英二、観客動員数961万人)が製作された1954年の時代背景について、好井裕明『ゴジラ・モスラ・原水爆〜特撮映画の社会学』から一部(pp.31-40)を紹介しました。

1952年10月には、イギリスが初の原爆実験を行い、アメリカ、ソ連に加え、第3番目の原爆保有国となる。同年11月、アメリカで水爆実験が行われ、翌53年8月にはソ連が水爆実験に成功する。同年10月、イギリスが2回目の原爆実験を行い、54年3月、アメリカはマーシャル群島で水爆実験を行う。そして、第5福竜丸はこの実験により死の灰を浴びたのです。」p.32

「第5福竜丸事件。これは日本にとって、広島、長崎に続く被爆の事件であり、当時大きな社会問題となった。水爆実験をしたアメリカは、最初第5福竜丸をスパイ船扱いし、すぐに起こったできごとの責任をけっしてとろうとはしなかった。船員たちの治療や補償の問題も含め、大きな外国的な話題となった。・・・第5福竜丸事件がきっかけとなり、人びとの日常のなかへと浸透していった原水爆への恐怖が、具体的にゴジラという存在を登場させることになる。」pp.32-33

志村喬が演ずる古生物学者の山根博士は、映画のなかで国会議事堂の会議室で、ゴジラという名前や、この生き物が、水爆実験で生活環境を奪われた被害者として説明しています。これにたいしてある男性議員のなかからは、そんな重大のことを発表すると国際関係に悪い影響を及ぼし国民を恐怖に陥れる、公表を控えるように、と申し立てます。この発言にたいして、菅井きん演じる女性議員が「何を言うか、重大からこそ公表すべきだ」と叫びます。

こうしたやりとりが、50年以上たった現在において、笑い話にならないのは、恐ろしいことです。今週は、福島第一原発の相次ぐ放射能汚染水漏れ、についての報道のなかでの、今日の地震。災害がいつでも起きうる場所に原子力発電所とともに暮らしているということを、考えないようにして生きていることに、改めて気付きます。

アメリカのGODZILLA

シャンペーン・パブリック・ライブラリーにも、アーバナ・フリー・ライブラリーにも、日本のアニメだけでなく、怪獣映画のDVDがたくさんあります。Godzillaや怪獣映画は、アメリカではどんなふうに受け止められているのでしょうか。Tomさんに、聞いてみました。

「1954年の『ゴジラ』は、1956年『怪獣王ゴジラ (GODZILLA KING OF THE MONSTERS)』としてアメリカでリメークされ公開されています。その後は、日本で製作されたゴジラや怪獣映画が、英語で吹き替えされアメリカで公開されてきました。しかし、リメーク版は、日本のゴジラよりもコミカルに製作され、その他の英語の吹き替えも、セリフをけっこう飛ばしていたり、必ずしも元のとおりに翻訳されていません。全般には、娯楽性がより強調され、子供向けのオモシロ・オカシナ映画となり、ゴジラがもつ本質的な問題設定は薄れているという印象を受けます。」by Tom(英語からの意訳)

Ryutaさんのお話では、アメリカのfilm studies(映画の文学・社会科学・歴史学的な研究をする分野)では、昭和大怪獣映画(Showa Daikaiju Eiga)という用語が使われることもあるそうです。アメリカで普及したGodzillaだけでなく、日本のゴジラや怪獣映画にマニアックに関心をもつ人々もいます。

■ いきものがかり「花は桜、君は美し」■ シティ・オブ・プラハ_ハーモニック・オーケストラ「ゴジラ組曲」(ゴジラsingle 2010) ■ザ・ピーナッツ「モスラの歌

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