No.504, Nov.20, 2020,コロナ禍の米国に留学生・大学院生として過ごすwith Koji

イリノイ州は11月20日よりTier3へ規制強化

イリノイ州では、2020年11月20日零時1分より、Restore Illinois Mitigation PlanのTier 3へ移行し、COVID-19感染拡大防止のための規制がさらに厳しくなりました。これまで隔週で開催されていたU-C JPN COVID-19U-C JPN COVID-19 Town Hallも、今週から毎週開催されています。本日11月20日のTHでの情報は、Podcastの最後のまとめて掲載します。

日本でも、COVID-19感染陽性者数の総数が、毎日最高を更新されています。(都道府県別のデータは、こちらへ)。今週は、「勤労感謝の日」の3連休です。非常事態宣言が出されていた半年前とは対照的に、「Go To キャンペーン」が継続されており、秋を楽しむ人出も増えそうです。

GIS Dayイベントのポスターコンペで第2位 from Wataru

うれしいニュースも届きました。先週、お伝えしたイリノイ大学によるGIS Dayイベント(オンライン)の、ポスターコンペでM. Wataruさんたちのチームが第2位に選ばれました。おめでとうございます。大きなポスター1枚で、テーマと方法とデータと分析、結論を正確に、かつ興味深く伝える方法、次回WataruさんがHarukana Showに出演していただく時に、伝授していただこうと思います。

Part1, IL州がTier3, Public Library, GIS Dayポスターコンペ

今週のトークは、イリノイ大学歴史学部大学院の博士課程のKojiさんのお話の後半です。2020年3月以降は、コロナ禍で生活も研究も仕事も環境が激変、なんとか春学期を乗り切りました(HS Podcast No.503)。夏休みが明け、秋学期はイリノイ大学はオンライン授業と対面授業を組み合わせたハイブリッド型にするという方針でした。このため、多数の学生がキャンパスに戻ってきました。そこで感染が爆発的に拡大、大学がとった方針とは、、、というお話から今週のトークは始まります。今週もKojiさんにまとめの文章を書いていただきました。ありがとうございます。

Part2, イリノイ大学の感染拡大防止対策、大学側からの強い要請

Part3,大学院生、教職員からの要望、Kojiさんの目標、大統領選挙

秋学期の新型コロナウイルス検査をめぐる状況

8月後半に秋学期が始まり、授業はハイブリッド型(対面とオンラインを組み合わせた形式)でおこなわれることになっていたので、大学側は徹底的にコロナの検査をおこなうことで安全に大学を再開しようとしました。新学期が始まってすぐの頃は検査を受けるだけで数十分かかるという状況でしたが、その後大学側の柔軟な対応もあってすぐにほとんど待つことなく検査を受けられるようになりました。ただ最近は検査を受けに行っても私一人しかいないこともよくあるので、検査を受けていない学生や教職員も少なからずいるのではないかと思います。誰がどの程度検査対象になるのかに関する大学側の説明が分かりにくいことや大学のコロナ対策が状況に応じてよく変わるのも理由にあると思います。

大学に対する学生・教職員からの要望

コロナの感染拡大初期に当たる4月から5月にかけて特に経済的な不安を持っていた学生が多かったと思います。イリノイ大学のような州立大学は州政府からの予算配分で成り立っているところがあるので、コロナ禍で州政府の歳入が減ってしまった場合にこれまで通りTA・RAのポジションや奨学金や史料調査のための助成金を得ることができるのかといった心配です。大学側や歴史学部はそのような不安に真摯に対応してくれたと思いますが、歴史学部はコロナによる経済的影響を考慮して来年受け入れる院生の数を非常に少なくしたり卒業間近の院生にできる限り早めに卒業するよう促したりして対応しているのも事実です。

留学生としての不安定な立場、今後のKojiさんの目標

コロナ禍で当たり前のことが当たり前ではなくなり、私は将来的にアメリカで就職して生活していこうと思う気持ちが減っていきました。コロナの感染拡大以降、留学生の入国・滞在をこれまで以上に制限しようとするアメリカ政府の方針を見てきて、ビザで保障された外国人としての法的地位が非常に不安定なものであることを再発見しました。現在の状況では長期的な展望を持ってアメリカで生活し続けることを考えるのが難しいので、今はイリノイ大学で早めに学位を取得して日本で就職することを目標にしています。

大統領選挙をめぐって

コロナ禍では学生の声を直接聞く機会はありませんでしたが、キャンパス周辺に住んでいるとやはり民主党支持の雰囲気を強く感じました。私の携帯にも民主党候補への投票を呼びかけるショート・メッセージが頻繁に届き、2016年の大統領選挙では見られなかった意識の違い―特に危機意識―を感じました。今回の大統領選挙がかつてないほど注目され投票された選挙だったのも納得できます。コロナ対策は大統領選挙でも最大の争点になりましたが、アメリカではマスク一枚を身につけることが非常に激烈な政治的対立を生むことがマスク文化のある日本人として驚かされることでした。まとめ by Koji

COVID-19の検査所が混まなくなったのは、9月下旬から減ったのは、院生と職員が週1でよくなったからと思われます。イリノイ大学のCOVID-19検査数全体は大きくは減少していません。(詳細はこちら)by Wataru

■JUDY AND MARY「ラッキープール」■GLAY「pure soul」

第25回UIUC JPN COVID-19 Town Hall「イリノイ州全体がTier3へ以降」

2020年11月20日より、イリノイ州では全地域が一斉にTier3へ移行しました。Thanksgivingのホリデーによる人の移動、集まりによるさらなる感染拡大を防止する意図もあるようです。詳細は、Tier3 Resurgence Mitigationへ。

イリノイ大学のキャンパスタウンでの感染は一定程度に拡大を抑えられていますが、むしろコミュニティでの感染が増えています。イリノイ大学は感謝祭のホリデーの後、オンライン授業のみとなります。多くの学生が出身地に戻ります。

Selected COVID-19 News: IL & C-U (11/14-11/20)by Tatusya

  • (11/19) UI: Failure not an option under new plan
    • The University of Illinois is planning to allow students who fail a course this semester to receive a “No Record COVID” designation that doesn’t affect their GPA.
    • Students who receive a D-, D or D+ would also have the option of converting that into a “No Record COVID” designation.
    • Students would also have until the end of exams to drop a class.

Selected COVID-19 News: IL & C-U(11/14-11/20) by Tatsuya

Important Resources: State & Region

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