No.507, Dec.11, 2020, GISシリーズNo.7、GIS Dayでポスターセッションwith M. Wataru

第7回GISシリーズ「オンラインGIS Dayイベント」with M. Wataru

今週は、U-Cからイリノイ大学地理学部大学院博士課程のM. Wataruさんをお迎えしました。半年ぶりのGISシリーズ、第7回です。「GISとは Geographic Information Science の略で日本語では地理情報科学と呼ばれます。位置に関するデータを系統的に取得、分析、伝達する方法論について追究する学問です。世の中で起こる多くの事柄が位置情報を含んでいることから、適用範囲は幅広く学際的です」(by M. Wataru@HS No.429-2)。前回のテーマは、COVID-19症例マップwith Aiさん(No.483, No.484, No.485)、本日のテーマはGIS DAYです。

収録は、12月9日です。ShizuokaからRyutaさん、KyotoからMugikoが参加しました。選曲もWataruさんです。GISシリーズも7回目、日米の距離を意識させない自然なオンライントークです。トークの内容も、Wataruさんに要点をわかりやすく、まとめていただきました(青色)。トークの後半、イリノイ大学のオンライン授業のふりかえり、は来週お届けします。

Part1, 年末のU-Cの様子 、以下全部with Wataru, Ryuta and Mugiko

Part2, GIS Dayとは、今年はオンラインで開催(UIUC)

Part3, ポスターセッションで2等賞!電話帳データで近所の店舗の関係をGIS

Illinois Virtual GIS Day

イリノイ大学では、例年秋頃に、GISの普及啓発を目的とした「GIS Day」と呼ばれるイベントを地理学部主催で開催しています。これは、GISソフトウェアを販売するESRI社が1999年よりアメリカで仕掛け始め、今では世界に広まっているイベントの一環でもあります。そのGIS Dayも、今年は11月18日にオンラインでの開催となりました(UIUC GIS Day)。初めての試みで教職員・学生ともに準備に苦労しましたが、無事に開催され、基調講演、学生ポスター大会等、盛況のうちに終了しました。

オンラインでポスター発表

学生ポスター大会もオンラインのため、今年は事前にWebサイトでポスター画像を公開、当日は発表者 3,4人ごとに割り当てられたZoomリンク(オンラインビデオ会議システム上)で発表という形式でした。オンラインゆえに不便な点もありましたが、オンラインだからこそ、補足資料を合わせて画面共有する、動画を埋め込んだポスターが作られるなど、新たな工夫も見られました。また、発表者間での議論も出来て、楽しい時間となりました。例年同様、健康・交通・経済・環境ほか、さまざまなテーマの研究ポスターがあり、GISの学際性を再確認しました。私(M. Wataru)は、電話帳のデータを使って、ある種類の店舗の近くに、どんな別の種類の店舗が立地する傾向にあるのか調べた研究のポスターを掲示し、有難いことに二等賞を頂けました。

GIS Day Poster Session bu Team Wataru Nov.18, 2020 (詳しくはこちら

図書館が研究発表をサポート

ポスター1枚に研究成果をまとめるのは意外と大変で、経験者はみんな苦労している事だと思います。そんな中、イリノイ大学では、大学図書館(Scholarly Commons)がまとめ方のコツや推奨デザインテンプレートを配布していて、手厚い支援に驚かされました(詳細)。 アメリカあるいはイリノイ大学ならではの事かもしれません。また、日本ではポスター用紙を縦に使うケースが多いと思いますが、アメリカでは横に使う点も意外でした。まとめby Wataru

ストリートや地域における隣の店舗間の関係と時代と記憶

Wataruさんのポスターセッションについてのお話を聞いて、Ryutaさんが、「日常のなかで無意識に認知していることが、統計や視覚的に再認識される」という内容のコメントをされました。2人のお話を聞いて、Mugikoは、以前住んでいたOsakaの問屋街や、昔調査をしたことがある地方の門前町を思い浮かべました。ある時代までは、通りや地域の店舗や職場が、伝統的産業の分業や住民のニーズに応じて有機的に配置されていました。時代とともに分業もグローバルに広がり、地域内の関係が変わり、ある地域ではモノの流れの核が郊外へ移動していきました。GISのスキルと視座が、地域と時代の変遷と人の記憶をどのように捉えて提示していくのだろう。GISシリーズのトーク、毎回、いろいろなことを想像して、ワクワクします。by Mugi

情報発信を支援する図書館

Ryutaが以前勤務していたワシントン大学セントルイスにはイリノイ大学のScholarly Commonsのような独立した専門部署はありませんでしたが、図書館がポスター印刷用の大判プリンタによるプリントサービスを提供していたこともあり、デザインやソフトウェアの使用方法に関する講習を開催したりはしていました。大学図書館、公共図書館ともに、今の図書館は、情報収集、研究の場であるだけでなく、情報発信を支援する場にもなろうとしているのではないかと思います。(PCやプリンタ、3Dプリンタ、撮影や録音のためのスタジオなど、発信を行うための技術や施設が図書館に導入/統合されつつあるという背景もありますが。)  – Ryuta

選曲もWataruさんです。■松山千春「季節の中で」■浜崎あゆみ「SEASONS」■山崎まさよし「One more time, One more chance」■Doris Day「「Que Sear, Sera…

UIUC JPN COVID-19 Town Hall

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UIUC JPN COVID-19 Town Hall_12_11_2020, スライドNo.18 by Tatsuya リソース

 

 

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