財布の具合に合わせて小さな楽しみ
Urbana-Champaignは、8月も中旬になるとキャンパスに人が戻ってきます。新年度の始まりです。旧年度にキャンパスを去った人たちが置いていったのか、住宅街では、あちこちでYard Sale, Garage Sale, Tent Saleと称して、中古の家具、電気製品、衣服、靴、雑貨が売られています。
先日のFarmers’ Marketの帰りも、背中のリュックと自転車のカゴに野菜と果物を詰め込んでヨタヨタと走りながらも、ついつい、こうしたセールに立ち寄ってしまいます。
このYard Saleでは、ジーンズやドレスが$2、シャツや靴は$1です。古着探しに慣れてきたので、瞬時で、腰回りはぴったり(にちがいない)、ジーンズが2本、目に入りました。ポーチでゆったりしゃがんでいるお兄さんとお姉さんに4ドル渡そうとすると、「3ドルでいいよ、2着だからまけとくね」と。
少々、丈が長かったのですが、折り曲げてはけば良し、そのうえさらに安く、なんだか嬉しくなりました。こちらのセカンドハンドショップや個人のセールに立ち寄ると、こんなガラクタをどうしてわざわざ売っているのだろう、誰か買うのだろうか?としばしば思います。しかし、商品の善し悪しというよりも、実用性+自分の財布の具合にあった掘り出しものを見つけ+モノをとおした小さなコミュニケーションを楽しむ、ことができると、ふわっと幸せな気分になれます。
田舎だからアンティークショップ
先日のHarukana Showで、私が、「田舎の小さな街にもアンティークショップがあってびっくり」というと、RyutaさんやTamakiさんが、「田舎だからあるんじゃないかなあ、他に観光もないしなあ」と。あとからTomさんにも聴いてみると、「そうだね、本当のアンティークショップというより、セカンドハンドの何でも屋ってという感じかな、田舎だと、カフェや機械の修理に必要なものや最低限のお店があって、あともう1軒、まわりの人たちが立ち寄って何気に楽しんだり、意外に探しモノが見つかったりするお店じゃないかなあ」と。なるほど。
巨大なガラクタ市@Bloomington
8月18日の第3日曜日は、そうした地方のアンティークショップが集まった巨大なガラクタ市へ行ってきました。400以上が出店する3rd Sunday Market@Bloomington、冷房がきいた屋内には、アンティークもありますが、屋外には、道端に商品が並んだような売り場もあれば、屋根はあって埃という点ではほとんど屋外のマーケット状態。入場は$6。
たとえば、こんなラジオを買う人がいるのかなあ。アンティークとも言えないし、同じくらいの値段で新しいラジオを買ったほうが、よいと思うけれど、といったものが山ほどあります。
でも、だから、一見ガラクタの山としか見えないものから、自分のひそかな、小さなお目宛てのものを見つけ出す、それがこのマーケットの楽しみ方かもしれません。私が何を見つけたかは、また次のブログで。
それにしても、このマーケットにこれだけ大勢の人が集まっても、そのほとんどが白人です。黒人やアジア系の人は数えるほどです。50歳代以上が大半を占め、お年寄りが多い。さらに、体格が大きな人が多く、自分の体重を支えにくそうだったりします。先週のHraukana Showのアメリカの「肥満」は、大学街では分かりにくいですが、こうした場所に集まる人を見ていると、なるほど、深刻な問題だなあ、と思いました。
小さなモノをとおしたゆったりコミュニケーション
このマーケットから出たところで、Group Saleという表示があり、気になって、たどってゆくと、周囲のコーン畑のなかのぽつぽつとある住宅のガレージでSaleをしていました。といっても、衣料品や子供のおもちゃ、Lifeなどの古雑誌、不要になった日用品をテーブルに少し並べただけのものでした。近所のお年寄りが、集まって自分たちで楽しそうにおしゃべりをしています。モノを売るより、ここもまた、日曜日の小さな寄り合いの場、といった印象です。
買うものがなくて申し訳なく引き上げるときに、「コーンはいかが?」と「今朝、採ってきたばかりだよ」と、5本で$1で分けてくれました。生でも食べれそうに実が柔らかく新鮮で、さっと塩ゆでしていただきました。