No.560-2, Dec.17, 2021, コロナ禍の部活とアルバイト、「お互いに生き延びような!」with SKU2021

新型コロナウイルス感染症の影響で大学2回生から生活激変

SKU(Students of Konan University)2021のAoiさん、Mitsukiさん、Tokiさんの出演です。3人は甲南大学文学部社会学科3回生です。今日のトークでは、コロナ禍の大学生活について、部活とアルバイトを中心に話しています。Mitsukiさんは吹奏楽部、Tokiさんは演劇部(各部活の詳細はNo.556-1)で活動し、Aoiさんは、ファストフード店でアルバイトをしてきました。

Part1, コロナは「ヤバい」と感じた転機、クラブ活動は大打撃

Part2, 部活の場所確保の争奪戦、地元完結型の暮らしとアルバイト

Part3, 感想 by Ryuta & Mugi

2020年1月〜4月、新型コロナウイルスの深刻さを実感

1月、演劇部の春の公演中止

私たち3人は、2019年に大学に入学し、1回生のあいだは、「普通」の大学生活を送っていました。ところが、2回生からはコロナ禍の影響を受け、大学生活が一変しました。日本国内では、2020年1月中旬にCOVID-19の感染が確認されました。演劇部では、1月時点すでに春の公演中止を決定しました。COVID-19がそれほど深刻な問題なのだと、Tokiさんはこの時点で考えるようになりました。

甲南学園の新型コロナウイルス感染症対策」『KONAN TODAY』No.58,2020年10月19日発行「甲南学園の新型コロナウイルス感染症対策」(2020年9月以降)『KONAN TODAY』No.59,2021 年3月19日発行

2月、イギリス短期留学、マスクは異様

Mitsukiさんは、3月7日までイギリスに2週間短期留学していました。日本でCOVID-19感染が拡大している様子を友人たちからのSNSで知り、帰国することが不安でした。イギリスではこの頃、マスクをしていると感染を疑われて嫌がられました。

3月、志村けんさん死去にショック、4月、突然オンライン授業

コメディアンの志村けんさんが、COVID-19感染症によって2020年3月29日に亡くなりました。このニュースを聞いて、AoiさんもMitsukiさんも、一気に不安や焦りを感じるようになりました。関西でも緊急事態宣言が発令され、甲南大学では授業の開始時期が例年より遅くなり、またオンライン授業となりました。

クラブ活動は大打撃―公演中止、再開後も様々な制約

吹奏楽部、お客さんの前で生演奏できない

MituskiさんもTokiさんも、先日、それぞれの部活動から引退しましたが、この20ヶ月あまり、ずっとコロナの影響を受けてきました。Mitsukiさんは、2019年は、毎週、学外で演奏会を開いていましたが、2020年は一度もお客さんの前で演奏することができませんでした。2021年は、演奏会は可能となりましたが、多数で合奏することはできず、さまざまな制約がありました。

厳しい感染症対策と場所確保の難しさ

演劇部では、2020年は公演を1回しかできませんでした。2021年には、Tokiさんが部長を務めました。この年は公演は3回できましたが、大学内での練習場所を確保することが難しく苦労しました。感染症対策のため教室の収容人数が制限され、授業のため多くの教室が夕方まで使われました。放課後の部活動の教室利用は、事前に大学に申し込みます。しかし、教室の数は限られているので争奪戦になります。また、各教室の収容人数に制限があるので、1つの部活で(例えば吹奏楽部部員全員が練習しようとすれば)たくさんの教室を確保する必要があります。

活動内容も細かく記して申請

さらには、感染症対策を徹底するために、活動内容についても、書類を細かく記して大学に申請しなければなりませんでした。申請したメニューに記載していない活動は認められないので、全てのプロセスを逐一記します。例えば、ある日の演劇部のメニューは、1)準備体操/筋力トレーニング/柔軟、2)顔の体操/呼吸法、3)腹式呼吸/S音/Z音/ハミング・ロングトーン/発生法、4) 演技トレーニング・・・・9) 上演準備、10) 上演、11) 終演後片付け。さらに、各工程の内容も具体的に説明しなければなりません(例えば、「顔の体操」では、表情筋を動かす、口、目を大きく開ける・すぼめるを繰り返す・・・・)。

アルバイトにも様々な影響

コロナ禍でアルバイト解雇、都心では飲食店は経営困難

MitsukiさんとTokiさんも、コロナ禍の打撃を部活に最も多く受けましたが、アルバイトも直接の影響がありました。都市部では、特に緊急事態宣言が出されているあいだは、人流が減り、飲食店は経営が厳しくなりました。Mistukiさんは、個人経営のレストランでのアルバイトをしていましたが、コロナ禍で解雇されました。Tokiさんは、カフェで働いていましたが、客数が激減しました。

ファストフード店のテイクアウトやデリバリーは多忙、地元完結型の暮らし

Aoiさんは、都市の中心部から少し離れた場所のファストフード店でアルバイトをしていましたが、緊急事態宣言が発出されている時の方が忙しくなりました。リモートワークやオンライン授業のため、通勤、通学せずに自宅で過ごす時間が多くなりました。3食、自炊するのは面倒ですが、地方でも多くの飲食店が休業していました。テイクアウトやデリバリーを頼むことができるファストフード店を利用する人が多くなりました。感染症対策のための消毒などの作業も増えました。

追い詰められているのに会えない、「お互いに生き延びような!」

Aoiさんが、コロナ禍で一番辛かったのは友達と会えないことでした。大学がオンライン授業のみの間、2.3ヶ月は、家族とアルバイト関係者以外は、友人と会うことができませんでした。友達がポストにチラシを投函するアルバイトをしていて、「Aoiさんの家の郵便受けの前にいるよ」とLINEメッセージが届きました。Aoiさんが自宅の2階の窓を開けて、久しぶりに友人の顔を見て話すことができました。本当に嬉しかったです。まるで、『ロミオとジュリエット』の構図です。「お互いに生き延びような!」と約束しました。-SKU 2021トーク、来週に続きます。

コロナ禍で地元再発見、May 2020 by Mugi

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