No.128 Sept.6, 2013 大学、地域、世代と文化の多様性をつなぐGreat Job, with Jasonさん

黄色いアカトンボ

関西は、この1週間、雨が多かったです。時々、空の池の底が抜けたような豪雨に雷。久しぶりにきれいに、さ〜と晴れた夕方、散歩すると、赤とんぼがたくさん飛んでいました。姿は、赤とんぼにちがいないのですが、なんだか黄色い。雨が降り続いたので、色がおちちゃった、というわけではないし、調べてみると、こんな説明がありました。

アカトンボがどうして赤くなるのかを解明—酸化還元反応による体色変化機構」独立法人産業技術総合研究所2012年7月10日発表 (詳細はサイトをご覧ください)

赤とんぼ(三木露風 作詞、山田耕筰 作曲)のメロディーは、日本人なら誰でも知っている心の歌といってよいだろう。抜けるような青空に映えるアカトンボの群れ飛ぶさまは、私たちに秋の訪れを告げる季節の風物詩としてなじみ深いものである。では、なぜアカトンボは赤いのか? 実は鮮やかな赤色のアカトンボは成熟したオスであり、メスや、羽化したての未成熟のオスは、地味な黄色っぽい色彩をしている。このような雌雄の体色の違いは、配偶者の認識や縄張り行動などにおいて重要な役割を担っている。

 私が見た黄色い赤とんぼの群れは、メスと、まだ青二才のオスだったというわけです。

U-Cは日中は残暑、スタジオは男子組(RMT)

Urbana-Champaignは9月だというのに、最高気温が30度をこす毎日です。例年なら、関西よりずっと涼しいはずですが。WRFUのスタジオは、Ryutaさん、Mikeさん、Tomさんの男子組(RMT)です。

今週は、Ryutaさんがイリノイ大学の Global Arts Performance InitiativesのJasonさんにお会いして、AsianLensの映画上映会や、ワールドミュージックの活動や地域との連携について、お話をたっぷり伺いました。その取材の録音を、Ryutaさんの通訳をまじえてお届けしました。時間を10分延長しての、充実した70分番組となりました。

Podcastは3部構成(英語と日本語通訳)

HS Podcast No.128-1 Sept.9, 2013:アカトンボとU-Cイベント情報

HS Podcast No.128-2(English) Sept.9, 2013:Jasonさんトーク前半、イリノイ大学の秋学期、Jasonさんが関わっているイベント情報。(Ryutaさんによる通訳 → HS Podcast No.128-2(日本語) Sept.9, 2013)

HS Podcast No.128-3(English) Sept.9, 2013:Jasonさんトーク後半、現代アート・パフォーマンスの諸企画をとおして、大学、地域、世代、多様な文化をつなぐチャレンジ。(Ryutaさんによる通訳 → HS Podcast No.128-3(日本語) Sept.9, 2013)

U-Cイベント情報

◎ Tea Ceremony @Japan House:毎週木曜日3:00pm〜 (9月12日の詳細はこちら)、第3土曜日2:00pm〜、3:00pm〜 (9月21日の詳細はこちら)

◎ 落語家桂三輝(サンシャイン)公演(英語):9月20日(金) 7PM〜 (6:30PM開場) @Spurlock Museum Knight Auditorium, 600 S. Gregory St. Urbana, IL  (*桂三輝のNorth American Tour)

Jasonさんによる9月の催し案内

◎ AsiaLENS Fall 2013 Spurlock Museum, 600 S. Gregory Street, Urbana, by AEMS (Asian Educational Media Service):Beijing Besieged By Waste 9月10日(火) 7:00 pm〜、Tokyo Waka: A City Poem
:10月8日(火) 7:00pm〜、A Perfect Soldier
 11月12日(火) 7:00 pm〜

Center for World Music booth@Quad Day, August25,2013

Center for World Music booth@Quad Day, August25,2013

◎ Community Gamelan Classes9月9日から毎週月曜日6:00pm〜8:00pm @School of Music, Room 1199, 1114 W. Nevada Street, Urbana (nearest entrance on Oregon Street) 一般参加可、受講は無料です。The Robert E. Brown Center for World Music 主催、指導I Ketut Gede Asnawa。ガムランは口承で奏法を伝えている楽器なので、楽譜を読めなくても誰でも演奏できます。

Jason-san(写真左)Center for World Music booth@Quad Day, August25,2013

Jason-san(写真左)Center for World Music booth@Quad Day, August25,2013

◎ GLOBAL TRANSFER AFTERGLOW: JOY HARJO AND THE ARROW DYNAMICS BAND:9月21日(土) 9:30pm〜 Stage 5 @KRANNERT Center for Performing Arts

Global Arts Performance InitiativesとJasonさんの仕事

今回、9月のイベントを紹介してくださったJason Finkelmanさんは、イリノイ大学の Global Arts Performance Initiativesのディレクターをしています。ポッドキャストのトークでも話してもらっていますが、この肩書、どんなことをする役職なのかというと、大学内にあるAsian Educational Media Service (AEMS)Krannert Center for Performing ArtsSpurlock MuseumKrannert Art MuseumCenter for World Musicといったユニットで開催されるパフォーマンス系イベントの企画、運営が主な仕事なようです。その中でも、特に、世界の音楽、文化的に多様な音楽、さまざまなバックグラウンドのある音楽・アートをフュージョンさせた活動をしているグループを大学の学生や教員、地域コミュニティに紹介し、コラボレーションの橋渡しをするのがJasonさんが担当している分野のようです。

イリノイ大学やChampaign-Urbanaの地域コミュニティには多様なバックグラウンドを持った学生・住民がいて、音楽活動ひとつをとっても、さまざまな国・地域発のものが演奏されています。しかし、せっかくたくさんの、多様なイベントがあっても、大学でおこなわれている他の活動や催しに埋もれてオーディエンスが集まらなかったり、演奏グループや主催者が広く宣伝をしないので存在に気がついてもらえなかったり、また、メンバーも学生や教員で構成されているので、卒業や異動でグループが自然消滅してしまったり……と、「豊かさ」をキャンパス・地域コミュニティの人々に知ってもらうには、まだまだ努力が必要なようです。パフォーマンスをする人とオーディエンスのあいだ、キャンパス内の異なるユニットのあいだ、学生グループとコミュニティの人々のあいだ、いろいろな音楽を持って次々にやってきては去っていく人たちのあいだ……そんないくつものあいだを繋ぐ場を提供するのが目標だ、とJasonさんは言っていました。

Jasonさん自身も楽器のパフォーマーで、地域でいくつかのワールドミュージック系のバンドに参加していたことがあります。また、Champaignに本拠を置いているコミュニティラジオ局WEFTに番組も持っています。それらの活動を通じて作った人との繋がりも、今の仕事に大いに生きているようでした。

* Global Arts Performance InitiativeはFacebookページがあります。主催・共催・協賛イベントなどの情報が掲載されています。

今回登場してもらったJasonさんは日系4世のJapanese-Americanでもあります。そのJasonさんが、この夏、日本やアメリカで自分のルーツをたどった旅についても、お話をうかがっています。今後、数回に分けて放送しますので、お楽しみに。

■ ケツメイシ『サマーデイズ』 ■ Joy Harjo『The Had-It-Up-to-Here Round Dance』 ■ Puffy『アジアの純真

カテゴリー: Harukana Show-Podcast パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です