京都の町屋をリノベーション、不思議な工房
Mugikoの自宅から徒歩6分、そこは、昔、八百屋さんでした(その向かいは揚げたてのコロッケを売っている肉屋さんでした)。子供の頃から知っている建物の内装を、誰かが少しずつリノベーションしている様子。何ができるのだろう、前を通るたびに楽しみしていました。昨年3月に初めて、工房兼ギャラリーが1週間だけ開きました。白い壁に天井の丸太、長く使っていたようなさまざまな木の家具、そこに、さまざまな作品がわらかい光の中におかれていました。そして、天井から釣り下げられたクジラのランプが泳いでいました。それが、中根嶺(Ren)さんの仕事場でした(HPはこちら)。展示会をしていない時は、カーテンがとじられ、なかからカンカンカンという音がします。Renさんは鍛金の作家さんです。-Mugi
Harukana Showでは、2021年も、もの作りと空間と人とのつながりについて、映画、絵画、うちわ、和紙など、いろいろなジャンルの方にお話を伺ってきました。DIY(Do It Yourself)は、番組を始めた時からのHarukana Showのテーマのひとつです。Renさんとのトークは、1月7日にオンラインで収録しました。KyotoからRenさん、Mugiko、ShizuokaからRyutaさんが参加しました。第1回の本日は、Renさん自身の道つくり、第2回は作品つくり、そして第3回は場所つくり、についてです。本日のPodcastのPart1は、No.564-1に掲載しています。-Mugi
Part2, Renさんの自己紹介、「金工」とは?
Part3, 山育ち、街に出る。美術系高校から東京へ、自分サイズのもの作りの道へ
Renさんにまとめの文章も書いていただきました。
自己紹介:「鍛金」の技法を使って暮らしに寄り添うモノ作り
2014年にRenとして独立、2020年に京都の左京区にDIYで構えた工房に移り主に非鉄貴金属と呼ばれる真鍮や銅、金や銀を使ってカトラリー(食卓用のナイフ、スプーン、フォークなど)や照明器具などの生活道具やオブジェ、装身具など作っています。肩書きとしては「金工」ですが金工と言うのは総称でその中には大きく分けると3つあり、金属を彫って加工する技術は「彫金」、溶かした金属を型に流し込み形成する技法は「鋳金」、金属を叩いて形を変えていくのは「鍛金」と呼ばれており、僕は主に鍛金という技法を使って暮らしに寄り添うようなモノ作りができればと思いながら手を動かしています。
(Renさんの実家の写真、Podcastの一番下も)
山奥育ち、勉強嫌い、街に出たく京都の美術系高校へ進学