No.609, Nov.25, 2022, Urbanaの図書館で広い世代とボードゲームを楽しんだ話 with Wataru

U-Cでは、年末のライトアップ本番

今日の放送・配信は、感謝祭の翌日のブラックフライデーの夜。明日11月26日(土)6PMからChampaignのダウンタウンでは、Parade of Lights。早くも年末です。Part1ではそんな季節の話題、Part2ではUrbana Free LibraryのSecond Saturday Board Gamesに参加したWataruさんからのレポート、これをもとに、Part3ではRyutaさんが、アメリカの公共図書館は、日本の公民館的な要素もそなえている?という話をしました。番組の収録は、日本時間の11月24日(木)夜10時から、ShizuokaからRyutaさん、KyotoからMugikoが参加しました。

毎週、Harukana Showを聞いてくださるNagoyaのMichiyoさんからは、ベランダから見る季節の写真届きました。ありがとうございます!

Part1, Thanksgiving DayのDinner、何に感謝?Parade of Lights。

感謝祭のDinnerの前には、テーブルを囲んでご馳走を食べる前に、一言ずつ、今年の感謝のことばを述べることがあるそうです。感謝することがたくさんあって、短くまとめるのが難しいなあ。-Mugi

Part2,  11月23日は〜記念日?Urbanaの図書館でボードゲームby Wataru

11月23日は、ゲームの日?

「勤労感謝の日」の11月23日は、語呂合わせ(いいふみの日)や心身を癒して美味しいものを食べ(牡蠣の日、牡蠣の日、赤飯の日、外食の日、など)など、いろいろな理由で数々の記念日になっているようです。その1つが「ゲームの日」。ゲームを楽しみながらストレスを解消。また11月は、ALA(American Library Association)によるInternational Games Monthです。図書館にゲーム月間があるなんてびっくり。アメリカのライブラリーがゲームをすすめる理由は何なんだろう?今日は、Urbana Free LibraryのSecond Saturday Board Gamesに参加したWataruさんのレポートを紹介しながら、Ryutaさんといろいろ考えてみました。-Mugi

Urbanaの図書館で広い世代とボードゲームを楽しんだ話 with Wataru

Urbana Free Library の Second Saturday Board Games、行ってきましたよ。11月12日は、雪がちらつくほど、とても寒かったせいか、6、7名(図書館員1名を含む)と少人数でしたが、親子連れ他、幅広い世代の方々とボードゲームを楽しむことが出来ました。ゲームは、難しいのから簡単なモノまで様々で、やりたい自前のゲームを持参する人もいました。ゲームをしつつ、気軽におしゃべりしたり、はじめましてな人々と仲良くなれて、楽しかったです。図書館所蔵のボードゲームは貸し出しもおこなっていて、気に入ったら借りて帰れます。-Wataru

Part3, アメリカの公共図書館は、公民館の機能もかねてる?with Ryuta

11月12日は、日本では図書館総合展の企画として、「アメリカの図書館で行われたTRPG企画について、色々お聞きします」というトークイベントが行われました(Youtubeはこちら)。この秋にHarukana Showに出演していただいた( HS No.600, 601-2, 602-2)格闘系司書こと、Takakuraさんがこの企画のホスト、「さいとうちゃんさん」がアメリカ留学中にオレゴン公共図書館でTRPG(Dungeons & Dragons)を楽しんだ経験談を話されました。アメリカの公共図書館は、日本の公民館的な機能もそなえているのではないかと参加者のみなさんがコメントされていました。

またこのサイトに「TRPGがアメリカで生まれたゲームという事もあり、アメリカの図書館では、10代の子たちの安全なコミュニティスペース、経済格差による文化体験のギャップ解消など、様々な目的で行われているようです」として、Timothy Inkelbarger, “Escape for the Isolated“(November 2, 2o2o)が紹介されていました。

そこで、アメリカの大学図書館に勤務した経験があり、日本で図書館情報関連の授業を担当しているRyutaさんに、アメリカの図書館についてお話を伺いました。公共図書館によっては、本やゲームやCD、DVDだけでなく、楽器やディバイスやWifiや映像機器や時にはドローンを貸し出し、その社会に生きる人々がいろいろな世界にふれるチャンスを提供しているそうです。ライブラリーがその地域の特色を映し出していて興味深いです。-Mugi

公的な安全な場所としての公共図書館

たしかに、アメリカには(自治体によってはあるかもしれないですが、全国的には)行政が設置している「公民館」的な施設がないので、コミュニティ内の人が集まって活動することができる、公的で、安全で、無料で利用できる、宗教色のない場所というのが公共図書館に限られることも多く、図書館側も、そのような場になろうと変化してきた経緯があると思います。

「貸出」「延滞」に対する姿勢の違い

また、Mugikoさんのまとめにもあるように、アメリカの公共図書館は本以外のさまざまなアイテムを貸出するようにもなってきていますが、特に本に関しては、延滞の際のペナルティ(貸出停止や弁償)を求めないことも主流になりつつあると思います。日本の図書館では、ボードゲームをイベントに取り入れたり、館内利用できるようにしているところは増えつつあるものの、館外貸出をしていることろはまだ少なく、それを妨げている要因のひとつに延滞や紛失の問題がありそうです。一方、アメリカで、ゲームについても館外貸出も行っている図書館が多いのは、このあたりの貸出に対する姿勢の違いもあるのかもしれません。

都市の構造の違いも関係がある?

さらにアメリカでは、大都市の中心部ではミドルクラスの人口脱出が起きたところが多いので、中核都市のダウンタウンにある最も大きな図書館というのは、最も犯罪率や非行率の高いエリア、最も路上生活者が多いエリアなどに建っていることも多くあります。そのような図書館での「ヤングアダルトサービス」というのは、単に「公共図書館から離れがちな年齢層だから、図書館に来てほしい」という願望だけでなく、図書館でやりがいのあることを見つけ、ギャングや犯罪と縁のない人生を送ってほしい、という動機があることもあります。

(放送では話していないですが、逆に、ミドルクラスが多く住む、いわゆる郊外では Bowling Alone で指摘されたような核家族、個人の孤立が問題であり、そのような人々を「つなぐ」役割が図書館に求められるのかもしれません。)

Takakuraさんの図書館総合展のトークもそうでしたが、日米の図書館の機能の違いや立地環境の特性の違いなど、「図書館でのアナログゲームイベント」を取り上げるだけでもさまざまな違いが見えてくるのは興味深いですね。- Ryuta 

感謝祭のホリデーは、とりあえず青信号 

CUPHDのChampaign Countyの陽性者数レポートでは警戒は青信号です。とりあえず、感染が拡大している状況ではないようですが、人が移動し、集まるホリデーシーズン、気をつけてお過ごしください。

■ Louis Armstrong「When The Saints Go Machin’ In (Live) 」■Quvenzhané Wallis「Tomorrow」■Official髭男dism「Subtitle

 

 

 

 

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