No. 673, Feb. 16, 2024, 「場としてのライブラリー」フリースペースをどう使う?

WRFUの放送・配信復活!

WRFUのサーバーがなんとか回復し、今週は無事に放送・配信できました。先週収録したTsujinoさん、Ryutaさんとのライブラリートークは、今週のPart2&3でお届けしました。Part1 & Part4は、2月14日(水)にRyutaさんとMugikoが収録しました。

U-Cは雪と凍結、足元にご注意

UCIMCで、金・土に開催されるはずだったイベントや集会は、悪天候のため相次いでキャンセル。降雪とその後の凍結のため道路が滑りやすくなったためです。来週、2月の第3月曜はPresidents’ Day、バンクホリデーの連休中も気をつけてお過ごすください。

Part1, 日本各地、春の陽気。洋菓子屋さんの和風なチョコ

日本各地は今週は場所によっては20度超えも。梅の花の季節です。先週は、和菓子でバレンタイという話題をしましたが、逆に、洋菓子店で和テーストのチョコも見かけます。抹茶味はもちろん、ほうじ茶や桜餅味も。Mugikoは、この日、和菓子屋さんで豆餅を、洋菓子屋さんで桜チョコを購入、さっそくいただきました。

学科図書室をリノベ、多目的スペースに

TsujinoさんとMugikoが授業を担当しているKonan Universityの社会学科で、昨年の夏、図書室をリノベーションし、フリースペースを作りました。書架を半分に減らし、新しいカーペットを敷きました。そこに、展示用棚、折り畳むことができる可動式机、椅子を置き、窓際にはちょっとおしゃれなハイカウンターテーブルがあります。卒業論文や関連書籍、授業で作成したフィールドワークZINEなどを手に取りやすいように展示しています

この場所でPCやコピー機、スキャナー、裁断機などの機材も使うことができます。モニターを囲んで研究発表会や動画鑑賞、学外からオンラインでゲストを招いたり、VRヘッドセットを使って仮想現実を楽しむこともできます。

こうした自由空間をどのように活用できるのか。図書館情報学を専門とされているRyutaさんとKobeで地域メディアの活動をしているTsujinoさんと、Mugikoの3人で、楽しくおしゃべりしました。今回のトークのキーワードについて、Ryutaさんにまとめていただきました。

Part2, 場としてのライブラリー、滞在型、床使い-Tsujino, Ryuta, Mugi

Part3, ラーニングコモンズ、ひと箱本棚-Tsujino, Ryuta, Mugi

Part4, グラフィックレコーディング-with Ryuta & Mugi

滞在型図書館

本棚をたくさん入れて蔵書数を増やし、その本の整理と貸出が効率的にできるようにする、というのが昔ながらの図書館設計だとすると、滞在型図書館は、利用者が、(図書館の蔵書だけでなく)持ち込んだ資料やデバイスを使って学習や仕事、趣味の活動を行える図書館ということになるのではないかと思います。具体的には、ノートパソコンやスマートフォンの充電ができる電源つきの席を作ったり、書架の利用者とかぶらずに長時間利用できる座席を作ったり、というあたりでしょうか。この滞在型図書館と次のラーニングコモンズ的なものを取り入れた図書館作りが「場としての図書館」の元々の考えかたのような気がします。

ラーニングコモンズ

電子資料やオンラインのリソースを使えるPC席を充実させた「インフォメーションコモンズ」というものが当初のかたちだったかもしれないですが、現在は、グループでの話し合いや利用者の交流、大きな画面を使ったデジタル資料の利用やプレゼンテーション練習、イベント開催などが行えるスペースを「ラーニングコモンズ」と呼ぶことが多いと思います。可動式の机や椅子、持ち込んだデバイスを利用するためのブース席などを設けることがよくあります。また、放送内であったように、机と椅子を使うことだけを前提とせず、床に座ったり(寝転がったり)して利用できるようにすると、より多様な使いかたに対応できそうです。

ひと箱本棚

利用者が棚を借り、そこに自分が紹介したい本を並べる取り組みで、「みんなの図書館」と呼ばれる私設の小規模図書館を作る試みも全国的に広がっています。専門職が行う図書館での選書と異なり、本を選んだ人の顔が「見える」のが特徴のひとつかもしれません。

*「全国のみんとしょ」https://sancacu.org/library

グラフィックレコーディング

会議やパネルディスカッションの議事を黒板やホワイトボードに記録するときに、従来のように文字だけで書き起こしていくのでなく、イラストレーションや図を使って記録していくことです。公開イベントで行う場合はグラフィックレコーディングを担当する人がそれを専門におこない、その人のライブドローイング的なパフォーマンスであることもあると思います。-Ryuta

他者とふれあう、一人でも安心して過ごせる場所

ライブラリーは、他者との出会いもあれば、一人でも安心して過ごせる場所として大切です。フリースペースを活用するときも、時間や場面による使い分けがスムースにできることが大事なのかな、と思います。また、手触りのあるモノとデジタル、対面とオンラインを組み合わせることで、利用者にとってのセカイとの関わり方が広がりそう。-Mugi

今回のイラストは、Mugikoの空想ライブラリー。「ema」の布袋「真夜中の本屋さん」(20年ほど前にOsakaで見つけました)と手作り市で見つけた小物たちの出演。Mugi

■the guitar plus me「library」■のぐち「本棚

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