No. 753-2, Aug. 29, 2025, 女子会2025(3)Naomiさんのフィンランドでの目標 with Sayaka & Kyoko

フランス社会の分断

KyokoさんとSayakaさんとの女子会2025の3回めです。Sayakaさんの息子のYutaさんは、フランスへ戻らず、日本の高校に編入し大学受験を目指すという一大決心をしました(No. 752-2)。その背景には、フランスで急速に進む社会の分断があるのではないかとSayakaさんは考えています。Syakaさんから次のようなメッセージをいただきました。

フランスに初めて足踏み入れてから30年程の時が経ち、外国人に対して歓待の国だったフランス社会のムードが変化していった様子を見てきました。移民に対する排斥の動きに心を痛めつつも、治安悪化をなんとかしなければという切迫した状況が目の前にあり、植民地の歴史やフランス社会における貧困化の経緯から現状について考えることは容易ではありません。」-Sayaka

「まだまだ入道雲」@三宮の街中, Aug. 28, 2025, photo by Sayaka

一方、Kyokoさんの娘のNaomiさんは、両親に励まされながら、英語を猛勉強中です。今回のPodcastではKyokoさんに、Naomiさんの英語への思いについて文章にもまとめていただきました。そして、Part3では、Ryutaさんが高校時代に海外に飛び出した体験についてお話を伺いました。-Mugi

Part2, Naomiさんのフィンランドでの目標

日本育ちの関西弁ネイティブ、Naomiさんが英語の勉強を頑張る理由

Naomiさんは、父親がフィンランド人ですが、ずっと日本で暮らしてきました。家での家族の会話は日本語です。最近は「(パパが)フィンランド語喋ってくれてたら、うちバイリンガルになったのに!」と話しています。そんなNaomiさんは、このところ英語の勉強に力を入れています。Kyokoさんによれば、「日本にイトコがいない」というのがその理由です。フィンランド語と日本語のバイリンガルではないNaomiさんにとって、フィンランドの親戚とコミュニケーションを取るツールは英語になります。そこで、「フィンランド語ができなければ、英語を頑張ろう」となりました。

最近の英検事情、「英検準2級プラス」って何?

ただ、目標がないままに英語の勉強を頑張るのは難しい話です。そこで、段階的にチャレンジができる英検の受検を頑張ろうということになりました。小学校の間に5級から始まり、4級、3級、準2級までは順調に来ましたが、2級は先日、4回目のチャレンジで合格しました。英検2級は、CEFR(セファール、ヨーロッパ言語共通参照枠)で中級の最初の段階のB1とされています。英語で色々なやり取りができて、リスニングも読み書きもできるというレベルです。2級は高校修了レベルで、高校生が体験する生活の場面場面がリーディングやリスニングにも反映されており、社会問題についてもある程度の知識が必要です。単に英語力の問題という点ではなく、準2級との差があるようです。「適切な学びのステップアップができるように」と、今年から、2級と準2級の間に「準2級プラス」が新しく導入されました。

「フィンランド帰省時に撮影した村の風景」by Naomi, August 2025

来年はフィンランドで「堅信礼(confirmation)」キャンプに参加?

Naomiさんが英語を頑張る大きな理由は、先ほど挙げたようにフィンランドのイトコとのコミュニケーションを取る必要があるからですが、実はもう一つ、来年に大きなイベントに参加できるかもしれないということがあります。それは、フィンランド人の通過儀礼の「堅信礼(confirmation)」です。Naomiさんは実はキリスト教徒として赤ちゃんの時に洗礼を受けています。フィンランドではキリスト教徒が多く、プロテスタントのルーテル派に所属する人々が大半を占めています。

堅信礼はフィンランド人の通過儀礼の一つですが*、「洗礼を受けた人の信仰を堅固にする」堅信は、キリスト教の7つの秘跡の一つであり、プロテスタントに限りません。その信仰を堅固にするトレーニングがフィンランドでは1週間から10日間のキャンプ形式で行われることが多く、Naomiさんのイトコたちも参加しました。参加者が2段ベッドがある施設に宿泊し、色々な活動をします。そしてキャンプが終わった後に、お祝いとして、親戚一同が集まるパーティーが催されます。

*Evangelical Lutheran Church of Finland(Suomen Evankelis-Lutherileinen Kirkko)を調べてみると、1970~80年代にフィンランドではconfirmation trainingの改革が行われ、今のような形になったようです(詳細はこちら)。

Naomiさんの父親のHannuさんが調べたところ、在外フィンランド人が参加できる堅信礼キャンプがあり、申し込みを済ませました。抽せんなので、本当に参加できるかわかりませんが、そのキャンプに来年参加できることになったら、参加者と英語でやり取りする必要があります。Naomiさんの英語力は、1年後、英検準1級レベルまで到達しているでしょうか?

日本生まれ、日本育ち、フィンランド語はまだ喋ることがほとんどできないNaomiさんですが、復活祭をお祝いするなど、日頃からキリスト教に触れる機会があります。キリスト教徒としての「心のコミュニティ」に所属している感覚が育ってきているのは面白いですね。-Kyoko

Part3, Ryutaさんも、突然(?)高3で海外留学

Yutaさんの日本滞在の決意ついてのトークを聞きながらRyutaさんは、「Yutaさんはいろいろよく考えているなあ」と感想を述べています。そんなRyutaさんも、実は、高校生の時に海外留学をしています。どんな経緯だったのでしょうか。

「何か変やな」と思って高3で留学、周囲はびっくり

Ryutaさんは、中高一貫校で、そのまま大学に進学することも可能でした。親から海外に留学してみるのもいいかもと勧められたことはありましたが、その時は心が動かず。でも、高校の授業にはあまり興味を持てず、「何か変やな」と思い始め、高校2年生になって留学を決心しました。この時期に留学する?と、親や担任の先生を慌てさせました。

いとこもAFSで留学

Ryutaさんの10歳ほど年上のいとこも、高校生の時に海外留学をしていました。そのいとこと同じようにRyutaさんも、American Field Service(AFS)の留学プログラムを利用して、オーストラリアの高校へ入りました。AFSは、現地でのホームスティの受け入れ先も、説明会などの活動もボランティアよって支えられています。オーストラリアの新年度は1月に始まります。Ryutaさんは、高校3年のクラスに入り、9ヶ月間、オーストラリアに滞在し、高3の終わりに日本に戻り、大学を受験しました。

紆余曲折を経て、今日に至る

高校での海外留学が、その後のRyutaさんの人生にどのように影響を及ぼしたのかはわかりませんが、大学院はUIUCへ留学。そしてHarukana Showとのご縁が生まれ、(話はかなり飛びますが)今日に至り、こうして番組でRyutaさんのお話を伺っていると思うと、Mugikoはなんだか感動し、海外に飛び出した高校生のRyutaさんに、未来の出会いを作ってくれて「ありがとう!」と思いました(全く論理的ではありませんが)。-Mugi

超スピードで変わる世界で、過去や未来や誰かとつながる

3回にわたってKyokoさんとSayakaさんとの今年の女子会トークをお届けしました。地域や社会や世界や政治がすごいスピードで変化するなかで、でも、だからこそ、今を誰かと話しながら、伝えながら、それが過去や未来や、そしてあなたとつながったらいいなと思います。-Mugi

 

 

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