世界をつないで、どっぷりはローカルな話題で
11月、サマータイムも終わり、冬が始まりそうなUrbanaのWRFUのスタジオからTomさん、落葉の季節のSt. LouisからRyutaさん、そろそろ紅葉まるKyotoからMugiko、そして常夏のPohnpeiからTamakiさん、世界3カ国、4カ所をつないで、Harukana Shwoをお届けしました。今日のメイントークは、Tamakiさん、Pohnpeiのローカルマーケットとまぐろについて、です。
HS Podcast No.189-1, Nov.07, 2014:私のクラシックby Alex&U-Cイベント情報
HS Podcast No.189-2, Nov.07, 2014:Pohnpiの新鮮マグロは量り売り
Alexさんの今週のおすすめ曲〜実は、クラシック音楽が好き
最近、睡魔と闘うAlexです。今週月曜日テストを終わってちょっと余裕があると思ったらまた来週木曜日違う授業のテストがあって忙しくなりそうです。さて、今週の曲は、今まで紹介しなかったジャンルの音楽です。実は僕、クラシック音楽を聴いて育ちました。子供の時、実家にあったたくさんのCDの中にクラシック音楽もありました。今日は、そのなかで僕のTOP5中のひとつを選びました。「エドヴァルド・グリーグ」の「モーニング・ムード」です。この曲は「ペール・ギュント」という音楽の第4幕への前奏曲です。なんか曲の雰囲気がタイトルの通り朝の感じがします。これがアラーム時計の音楽でしたら「よし!今日も頑張ろう!」ってなりそうです(笑)Alex
それぞれのクラシック
Ryutaさんが通った小学校は、この音楽が毎朝、校内に放送されていました。学校のすぐ近所に住んでいたので、家を出ると、すでにMoining Mood(日本タイトルは「朝」)が聞こえたそうです。Tamakiさんは、子供の頃バレーを見るのが好きでした。家にも、バレー関係のCDのセットがあり、「クルミ割り人形」「白鳥に湖」を聞いてました。MugikoはMorning Moodを聞いているうちに、なぜかチャップリンの映画音楽を想い出しました。子供の頃、劇場で父が一人で声をあげて笑い続けるので、「なんで、そこまで笑えるねん」とあきれていました。私にとってのクラシック音楽は、チャップリンかな。
■Peer Gynt Suite No. 1, Op. 46. Incidental music to Peer Gynt by Ibsen: Morning Mood、■チャールズ・チャップリン「The Kid」「Smile」■ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン「Autumn Serenade」■スピッツ「夕焼け」
U-Cイベント情報
◎C-U Folk and Roots Festival:11月7日(金)〜8日 (土) @Downtown Urbana
◎AEMS AsianLens:11月11日(火)7pm-:Honor and Sacrifice: The Roy Matsumoto Story/He defied the Tide of Time, @ Spurlock Museum, Knight Auditorium, 600 S. Gregory Street, Urbana,
第1次世界大戦が公式に終了した(1918年)11月11日は、アメリカ合衆国では、Veterans Dayの祝日、しかし、イリノイ大学では普段と変わらず授業があるようです。日本の大学も、半期15週の授業時間を確保するため、最近は、国民の祝日でも開講している場合が多くなっています。ところで、Pohnpeiは、11月8日(土)がポンペイ州憲法記念日、そして11月11日(火)も、合衆国と同じくVeterans Dayの祝日、間の月曜日も、学校がお休みになるところも多いようです。
Pohnpeiのローカルマーケットとまぐろ
昨日、Tamakiさんからこんなメールをいただきました。
ポンペイの中心地コロニアタウンには数箇所のローカルマーケットがありまして、私は野菜果物魚の何かを購入にほぼ毎日通っています。地産の新鮮な食物を必要な分だけ消化する、という基本的な食生活ができる今だから、とでもいいましょうか。まぁいつも物があるとは限らず、あったらラッキーみたいな気持ちで。マグロもそうです、あったりなかったり、予測不可能。「今日はいいマグロがあるよ奥さん」というプロモーションは無くても、並んでるクーラーボックスを開けてそこにある魚を選びます。マグロだったら適当にブツ切りにしてもらいレジで重さを測って買います。勿論必要であれば丸ごと大人買いも可能。一昨日3ポンド買って(1ポンド当たり$2くらい)ハワイの刺身ポケと照焼を三人分作りまして、まだ骨とトロ部分があるんで今夜は塩焼きを肴に。こんなマグロネタでよければ。by Tamaki
そこで、番組のなかでTamakiさんにいろいろ聞いてみました。
「ローカルマーケットは、地産の野菜や果物、そしてその日に穫れた新鮮な魚が売られています。朝6、7時から夜は9時くらいまで開いています。10畳くらいの小さな店から、旅館の大広間ほどの大きさなのお店もあります。日本でいうなら、昔の八百屋や魚屋、といった感じでしょうか。日曜日以外の毎日、なかには休みなくあいてます。スーパーマーケットもありますが、そこには近くでとれた魚は売っていません。」
「たとえば、今でしたら、マグロ、カツオ、そしてウミガメの季節ですね。ええ、丸ごとだったり、ぶつ切りにしてあることも。食べることができる熱帯魚なども、アイスボックスに入ってます。ウミガメですか、残念ながら、まだ料理したことはありません。」
「マグロは大きいものなら300kgくらいあります。冷凍庫をもっているような大きなお店で扱っています。天井からぶら下げて。私がいくお店では、もう少し小さなマグロを扱ってますが、量り売りのぶつ切りです。そうカマの部分とトロの部分が入るように輪切りしてもらいます。地元の人たちには、トロよりも、背中の料理しやすい部分のほうが人気ですね。ええ、部位と関係なく量り売り。」
「ただ、ローカルマーケットにいつでも品があるわけではありません。海が荒れて漁ができないときは何日も魚が並ばないこともあります。その日に何があるかは、お店にいってからのお楽しみです。」
「Pohnpeiの主食は、米です。中国、日本、アメリカからの輸入です。地産のタロやイモ、パンの実なども、石焼きして食べます。野菜は、空芯菜は年中たくさんあります。あとは、小さなナスなど。果物は、豊かにあります。バナナだけでも10種類以上、なかなか区別がつかないのですが、生で食べるだけでなく、料理にも使います。」
放送前にも、Tamakiさんと食の話しで盛り上がっていたのですが、ローカルマーケットを利用し、お店からこうした魚を買うのは、地域でも経済的に豊かな層の人たち。日本人には、トロがそのお値段!と思いますが、地元に人たちにとっては、魚は自分で海から穫って食べるもの、「高級」マグロは、誕生日などのお祝いごとに限る、という場合もあります。また、放送中の話のなかでも出てきましたが、日本軍による占領によって、Pohnpeiの食も、さまざまな影響を受けました。例えば、刺身や醤油、米食なども。
Pohnpeiのローカルマーケットの写真、いつかまたTamakiさんに送ってもらいます。ひとまず、今日のPodcastのページの終わりは、京都の鴨川のユリカモメの写真を添えます。もう、冬支度。