U-Cは残暑厳しく、Kyotoが時々雨が強く
Urbana-Champaignは、30℃を超す蒸し暑さがぶり返してきました。Mugikoは、ChampaignからKyotoに戻りました。こちらは猛暑の時期はすぎ、このところ、突然に強い雨が降ります。
今日の番組は、UrbanaのWRFUのスタジオからはTamakiさん、Tomさん、U-CからAlexさん、St. LouisからRyutaさん、そしてKyotoからMugikoと、にぎやかでした。
近所の銭湯が閉店
4週間のKyoto不在のあいだ、日常の風景が少し変わっていました。古い大きなお屋敷が取り壊され更地になっていたり、子供の頃に通っていた(半世紀前!)銭湯が営業をやめていました。お風呂さんで飲んだフルーツジュースや瓶のミルクコーヒーが懐かしい。そこにあったものがもうないと気づくのは、寂しい気分です。ちなみに、京都市の銭湯の入浴料は大人430円だそうです。
Alexさんの話では、韓国にも日本とよく似た銭湯があるそうです。Ryutaさんは、銭湯通いはしたことがないけれど、自宅の内風呂が故障したときに近所の銭湯にゆきました。Tamakiさんも、自宅にお風呂があったけれど、時々おばあちゃんと一緒に銭湯へいったり、大人になってからも、月に1回くらいは、気分転換に温泉の湯の銭湯にいってくつろいでいたそうです。
Podcastは3部構成
いきなりKyotoローカルな話になりましたが、番組ではイベント情報やイリノイのPublic Media、Community Radioのことなど、U-Cローカルなおしゃべりもお届けしました。Alexさんの曲コーナーは、昨年事故でメンバーの2人が亡くなったLadies’ Codeについてです。
HS Podcast No.232-1, Sept.4, 2015:お風呂屋さんトーク、Alexさんのおすすめ曲
HS Podcast No.232-2, Sept.4, 2015:U-Cイベント情報
HS Podcast No.232-3, Sept.4, 2015:WILL/Illinois Public Media、WEFT-90.1FM
■U-C イベント情報
◎St. LouisのJapanese Festival@ Missouri Botanical Gardel: 9/5 (土) – 9/7 (月) *4344 Shaw Blvd., St. Louis, MO、Labor Day weekendです。
◎AsiaLENS: U of I Asian Educational Media Service (AEMS) 主催のアジア関連ドキュメンタリー映画の上映会。今学期の第1回は9/8 (火) 7pm- “Cotton Road” (以降は10月・11月の第二火曜日開催。会場は毎回ともSpurlock Museum, Knight Auditorium, 600 S. Gregory Street, Urbana, IL) 。今回の上映は、Cotton Road Directed by Laura Kissel. 2014. 72 minutes. In Chinese and English with English subtitles.
◎ELLENORA THE GUITAR FESTIVAL@Krannert center:9/10(木)-12日(土) 2年に一度のギターフェスティバル
WILL:Illinois Public Media
キャンパス内(300 N Goodwin Avenue)にある巨大な電波塔、大学がこんな立派な放送局(TV/ラジオ)を持っているなんて、不思議に思っていました。8月24日、念願かなって、Illinois Public Media内部を見学し、さらに驚きました。(このWRFUとは比べものにならない立派な)ラジオスタジオがいくつもあります。テレビスタジオには、ガーデニングのトーク番組の撮影用のお部屋が設置されていました。ここではメディア学部の教育でも使われていますが、地方ニュースを含め、さまざまなテレビ、ラジオ放送が配信されています。公共放送と大学の教育施設が合体?Ryutaさんに解説してもらいました。
メディア学部所属&地方公共放送の老舗
WILL/Illinois Public Mediaはイリノイ大学のメディア学部所属の放送局で、現在は他の地方public media局と同じようにNPR (National Public Radio)のラジオ番組やPBS (Public Broadcasting Service)のテレビ番組と独自制作のニュースやドキュメンタリーを放送・放映しています。ただ元をたどるとAM放送は全米初のAMラジオ局の誕生(1920)のわずか2年後に認可を受けており、FM局もイリノイ州内で2番目に認可を受けていて、当時は時代の最先端をいく「ニューメディア」だったはずです。このあたりは工学が得意なイリノイ大学ならでは、かもしれないですね。(イリノイ大学はインターネット時代の黎明期にも初期のウェブブラウザの開発など、先端的な研究開発が盛んでした。)
歴史が長いだけでなく、「公共放送」との関わりも深く、現在のNPRやPBSの母体となった組織はNational Educational Radio Network (NERN)という大学ラジオ局の全米組織なのですが、このNERNは1961年にワシントンD.C.に移転するまでWILLを本拠地にしていました。現在もイリノイ大学に講演に来る他校の研究者が出演するインタビュー番組があったりするあたりに”educational radio”の性格をみることができるのではないでしょうか。また、大学ラジオ局の組織から誕生した、という歴史から、public radio/TV放送局は現在も大学キャンパスを本拠としているところが多いようです。(大学には組織として所属していたり、学校からは独立していたり、と立場はさまざまです。by Ryuta-san WILLの歴史はこちら
IRR:Illinois Radio Reader
WILLには、視覚に障がいがある住民のためにニュースを読むラジオ放送局IRRがあります。東中央イリノイに560名を超す視聴者がいます。IRR受信専用のラジオだけでなく、現在はオンラインからも放送を聞くことができます(放送は午前7時から夜中の12時まで)。新聞や雑誌から地域、全国、世界のニュースや、経済、科学や小説など異なるジャンルの記事が読まれます。
IRRのCoordinatorのKathieさんにお話を伺いました。IRRの番組は、70名あまりのボランティアたちが担い、IRRのスタジオに来て、あるいは自宅で放送用の記事を読みます。なかには、30年以上、ボランティアを続けている人もいるそうです。こうしたボランティアや地域住民からの寄付を含む支援があって、地方のPublic Mediaがそれぞれの同時性を保ちながら存在しています。
フルパワーのコミュニティラジオ局WEFT-90.1FM
もう1つ、Mugikoが訪問したのが、WEFT-90.1FMです。こちらはコミュニティラジオ局ですが、フルパワーです。Champaignのダウンタウンにあるラジオ局の前を通るたびに、いつか中を見学してみたいなあ、と思っていました。今回は、WEFTで毎週日曜日8時から2時間番組をもつJasonにお願いして、番組の様子を見学させてもらいました。
WEFTは1981年から放送しているコミュニティラジオ局で、基本的にボランティアと寄付金によって運営されているそうです。WEFTが認可を受けたころは、まだ(WRFUのような)低出力ラジオ局の開設が認められていなかったはずなので、WRFUよりも規模が多く(出力も強い)、番組もしっかりしているのはその名残りかもしれません。by Ryuta-san
Jasonさんも、その前の番組も、一人で番組を担当していました。機材を操作しCDをかけ、軽快にトークし、時間管理もします。ラジオからだけでなくStream配信もされています。WRFUのラジオ番組と同じく、担当者(一般市民)が番組を楽しんでいる様子が伝わってきます。Jasonさんは、15年前にニューヨークからUrbana-Champaignに引っ越してきました。レストランなどに置いてあるWEFTのニュースレターを手にとり、このラジオ局に関わるようになりました。それから、番組名や名前や時間帯を変えながら、ラジオ番組を担当してきました。
Jasonさん曰く、「新しい町に移り住むとき、よい食材屋さんやレストランがあるかどうかと同じように、よいラジオ局があるかどうかは、大事なことです。」
Alexさんのおすすめ曲
今週のおすすめ曲は普段とちょっと違う雰囲気で始めたいです。Mugikoさんはちょうど1年前どんなことがあったか覚えてますか?2014年9月3日、韓国のアイドルグループレディース・コードがスケジュールが終わった後車で帰る途中、交通事故があってメンバー二人(ウンビー、リセ)が天国にいっちゃいました。今日は、その事故から1周忌になる日。やっぱり時間って早いですね。年がたった今でも僕はその時に受けったショックは忘れないです。おすすめの曲は、レディース・コードの「I’m Fine Thank You」です。2015年9月3日 by Alex
■ミドリカワ書房「銭湯の思い出」■ Ladies’ Code「I’ me Fine Thank You」■ Cocco「秋雨前線」■山崎まさよし「星空ギター」