晩秋、あるいは冬のはじめ
先週お伝えしたように、アメリカは先週末の日曜日 (11/5) の早朝でdaylight savingが終わりました。U-CやSt. Louisのあたりでは夕方5時ぐらいには暗くなります。街路樹も色づき、落ち葉になって、晩秋、あるいは冬のはじまりの訪れを感じます。
Daylight savingの終了にともない、今週から生放送のストリーム配信も、日本では土曜日朝9時の開始になりました。ご注意ください。来年の3月にdaylight savingが再開されるまではこの時間になります。
前回の訂正
前回の放送で、イリノイ大学のキャンパス放送はNPR局のWILLである、とお伝えしました (podcastの記事にもそう書きました) が、その後Tomさんから、イリノイ大学にはWPGUという学生ラジオがある、という指摘をもらいました。確かに、こちらのほうがいわゆる「キャンパス・ラジオ」ですね。現在はGreen Streetにスタジオがあり、キャンパス新聞のDaily Illiniなどを発行しているIllini Mediaという、学生主体ではありますが、大学からは独立した経営の非営利団体によって運営されています。
Podcastは3部構成
Mugikoさんは今日はお休み。Ryutaがホストを担当しました。生放送では、話している途中にスタジオとのビデオチャットのウインドウを閉じてしまう、という初歩的なミスをしましたが、ここにアップロードしたpodcastでは、しれっとその部分を抜いてあります。
Part 1: 「夏時間」の終わり、Alexさんの曲紹介
Part 2: Urbana-Champaignイベント情報
Part 3: Kana-san & Tateishi-san 音楽を聴きはじめたころ (この部分の録音は下のトークのセクションの中にあります。)
C-Uイベント情報
◎ AsiaLENS – This Island is Ours (Alexander Bukh and Nils Clauss. 2016): 11/14 (火) 3:00pm- @ Spurlock Museum (600 S. Gregory Street, Urbana) 日本と韓国の間で領有がとりざたされている獨島/竹島の問題について、それぞれの国で活発に行動している活動家にひとりずつ (日本からひとり、韓国からひとり) 密着して取材したドキュメンタリーです。上映後、製作者のAlexander Bukhさんとの (ビデオチャットを使った) Q&Aがあります。
「U2に魂を揺さぶられた中学生」Tateishi
& 保育園の頃「この空を飛べたら」Kana
Kanaさん(30歳代)とTateishiさん(40歳代)、少しだけ世代が違うお2人に、音楽を聴き始めた頃の想い出の風景についてお話を伺いました。保育園に通うKanaさんがなぜか「あの空を飛べたら」と口ずさみ、中学生のTateishi少年がU2の「魂のさけび」に心を揺さぶられる。当時、何を使って音楽を聴いていたのか、2人のトークからは、日本の70年代から90年代の情景が浮かんできます。トーク後半は次回お届けします。
70年代から80年代、レコードからカセットテープ、CDへ
人生の一番古い記憶のひとつが、3歳頃に自宅のレコード針を壊したことを父親にひどく怒られて泣いていた、というのがあります。つまり70年代から80年代初期は家のレコードプレーヤーがメインの音楽再生装置でした。今回のトークではカセットテープについて触れるのを忘れていました。小学生ごろからそのあとの長い期間はカセットテープを多用することになり、80年代後半にCDプレーヤーが手に入り、街中にレンタルCDショップが現れた頃も、CDを買う代わりに安く音楽を楽しむためにはカセットにダビングして聴くのが主流でした。Tateishi
「マイベスト」のカセットテープをあの人へ
「マイベスト」と銘打ったカセットテープを自分で編集して人にあげたりするというのは、その後とあるテレビCMで「その時代を表す、やや恥ずかしさと懐かしさを覚えるグッズの象徴」のようにも描かれることになりますが、それに加えて「インスタント・レタリング」のシートを文具屋で買ってきて、地道な作業を繰り返してカセットケースのラベルを綺麗な活字で表記させようと苦心した経験のある40代以上の方々は多いはずです(もちろん、ワープロが使えるようになる前の時代の話ですね。完全に文具屋ではインスタント・レタリングは消えました)。これらのことは今回のトークでは言い忘れていましたが、いずれにせよこうした事物も私の場合は二人の姉の影響で見よう見まねでやっていました。小学生の頃、TMネットワークやバンドブームで現れたアーティストを聴いて音楽にハマっていったのもすべて姉からの影響です。Tateishi
インスタ・レタリングはZINEっぽい!
加藤登紀子「この空を飛べたら」(作詞作曲:中島みゆき)小学校に入るか入らないかくらいのころ、車移動する時にとてもよくかかっていて、「人は鳥だったのかもしれないのか~」と歌詞そのままのことを思いながら歌っていた記憶があります…。あと、中島みゆきが歌うVer.も時々かかっていたのですが、中学校にあがるくらいまで「曲の提供」や「カバー」のことがわからず、「なんで二人の人が同じ曲を歌っているんだろう…本当は誰の歌なんだろう…」というのがずっと疑問でした。
「インスタント・レタリング」はとてもZINEっぽいです!曲交換というのはやっていましたが、レタリングはさすがになかったので、かっこいいなと憧れます。 Kana
中学でU2の「魂の叫び」にゆさぶられ、英国のプログレッシヴ・ロックへ
中学生ごろになると洋楽を聴こうと思い立ち、以前からレンタルCD・ビデオ店で背表紙をみて妙に気になっていた「U2」の「魂の叫び」を手に取って、そこから世界がさらに広がっていきました。高校になり古い時代の洋楽、とくに英国のプログレッシヴ・ロックというジャンルを知り深みにはいり、こっそりやっていたアルバイトでお金を得てはいろんなCDを集めていき、そのジャンルについて語りたい気持ちが高まりすぎた結果、高校3年生のときに(勉強もせず)フリーペーパーなるものを作って、それは今でも(たまに)作り続けられることとなり、そしてそうした音楽への憧憬が私を今年の夏のロンドンにおけるピンク・フロイド展覧会に向かわせたわけで、現在もその悪影響?を受けつづけて生きているわけです。By Tateishi
韓国からAlexさんの曲紹介
今週はちょっと変わった曲を選びました。アーティストはSteve Barakattで曲名は「The Whistler’s Song」です。韓国ではこの曲がラジオのオープニング曲のイメージが強いです。あとニュースで天気予報をするとき流れるBGMでも有名です。ひとつ面白いのは、結構、多くの人がこの曲を一度は聞いたことがありますが、この曲の名前は知らないそうです。by Alex
■Steve Barakatt「The Whistler’s Song」■加藤登紀子「この空を飛べたら」■TM NETWORK「Humansystem」■U2「Sunday Bloody Sunday」