Champaign市やSavoyまで?
WRFUの新しいTowerの調整のため、11月26日(月)から、番組がお届けできない状態が続きました。申し訳ありません。昨日、12月6日(木)、ようやく放送が始まりました。今日は、このHarukana Showが、Champaign市、ひょっとしてSavoyまで届いているでしょうか。車を運転中、104.5FMをつけたら、いきなり英語ではなくて、「何語?」とハンドルを握りしめた方もいらっしゃる、かもしれません。今日のStudioは龍太さんとTomさん、後半のトークは、Tateishiさん、Tsujinoさん、Mugikoです。どちらかというと、今日も、関西弁の日本語です。
Podcastは3部構成です。
①U-Cイベント情報:HS Podcast No.89-1, December7, 2012,
②Harukana Show 年末座談会(前半)Hyperlocal Mediaとプリン騒動:HS Podcast No.89-2, December7, 2012
③Harukana Shwo 年末座談会(後半)Hyperlocal Mediaと”商店街”な関係:HS Podcast No.89-3, December7, 2012
▼U-C イベント情報、クリスマス前に by Ryuta
◎ Annual Carol Concert@Krannert Center:12月9日(日)PM3~ クリスマス、ホリデーシーズンの音楽の演奏会
◎ Winter Festival 2012@Krannert Center:12月9日(日)PM4~冬用の服の寄付を募ったり、リサイクル素材を利用したデコレーション作り
◎Lincoln SquareのHoliday Marketは、12月15日までの開催です。(残り3回)
◎UrbanaにあるCandlestick Laneが今年もneighborhoodのライトアップをします。今年は12月15日から25日までがライトアップ期間で、初日となる15日には点灯式があるようです。
◎Japan House:お茶会($8)12月13日(木)PM2~、PM3〜。日本館ツアー12月15日(土)PM1−3。予約:℡217-244-9934。これで今年のお茶会は終わります。来年は1月17日木曜から開館です。
▼Harukana Show 年末座談会
Harukana Show恒例の年末座談会(といっても今年で2回めです)、日本在住のTateishiさん、Tsujinoさん、Mugikoの3人が11月29日に、神戸のとある場所に集合、3人でトーク。お題はHyperlocal、これは連邦通信委員会(Federal Communication Commission; 通称FCC)の2011年の報告書で使われているキーワードです。Hyperlocalや、トークで話題になっている「プリン事件」の詳細は、先週のPodcast No.88をご覧ください。
Hyperlocalな話題をめぐって
アメリカでは、従来のマスメディア(テレビ、ラジオ、新聞など)が扱うローカル・ニュースが衰退する一方で、地方よりもさらに小さなハイパーローカル(地域やマチや近所など)なレベルでの非営利メディアや個人のジャーナリズムが活性化、さて、日本では、、、といったお話です。TateishiさんはZine作り、Tsujinoさんは、Media RoccoからのUstream 配信、などについてふれています。そして、Ryutaさんが、最後に、この話を、アメリカの状況から、分かりやすくコメントしています。下記、Tateishiさんからの補足の説明と、Ryutaからのコメントです。Podcastをご覧になられた方も、下のコメント欄から感想、ご意見をお送りください。
クリス・アンダーソン『MAKERS』
クリス・アンダーソンの新著『MAKERS:21世紀の産業革命が始まる』(NHK出版、2012)について適当なURLを探していたら、わりとまとまった記事がここにありました。「プリン事件」のことを思い出したのも、「この話をクリス・アンダーソンが知ったらどう思うだろうか」と感じた からでした。コミュニケーションのありかたとして、ソーシャルメディアがもたらす予想もしなかった出来事がこれからも起こりそうな気がしていま す。ちなみに、この『MAKERS』がでる以前から、それこそDIYについての関心領域で気になっているのが『ファブラボ』、まだ実際に行った ことがないのでなんとも言えないのですが、参考までにURLをのせます。(『MAKERS』でもこのファブラボについて詳しく紹介されていたのでした)工作機械を一般市民がシェアしていく発想は、これからもすごく求められるかと思います。by Tateishi
*クリス・アンダーソン『ロングテール』(ハヤカワ新書、2009)
見つけやすく結びやすくなったハイパーローカル
さて、「ハイパーローカル」での話について、あらためて言いたかったことをテキストにすると、大きな枠組みが発信し、小さいローカルな枠組みが発信をしていくという図式というより、小さい発信が、多様な網の目(つまり現在ではウェブ= インターネットによって)で「見つけられやすくなった」「受信の感度が高すぎて、すぐに小さい発信が注目されやすくなっている」という感覚があっ て、それでいて従来かあった「大きな枠組みからの発信」のありかたは、実はそんなに昔から変化していない感じがする、というものです。そして小 さい枠組みの発信は、小さい部分(ローカル)同士で以前よりも結びつきやすくなっている、と。そう思うとたしかに「中間」というのが見えにくいの かもしれません。by Tateishi
「ローカル」の衰退と「ハイパーローカル」/Power of Organizing without Organizations (Ryuta)
FCCのレポートではインターネットのような「新しいメディア」の出現の影響に重点が置かれているようにも感じられますが、アメリカにおける「ローカルメディア」(大きめの町ひとつ、あるいは小さな町いくつかをマーケットとする新聞社、ラジオ局、テレビ局など)の衰退は、商業メディアのモノポリー化(大きな経営規模を持つメディア会社による市場の寡占)とも切っても切れない関係にあります。上述されているような「ハイパーローカルなメディア」は、アメリカでは、そのようなモノポリー的メディア企業の全国進出によって生まれた「ローカルメディアの空洞化」に対抗するようにして活性化してきた、ということもできるかもしれません。(もちろんインターネットやSNSの発達がもたらした影響というのは大きいと思いますが。)似たような状況は、全国チェーンのスーパーマーケットやショッピングモールの地方進出とローカルビジネスの衰退、それに対抗した「地元経済」を守ろうとする運動(シャンペーン・アーバナでいえば、Harukana Showでたびたび言及しているMarket at the SquareやHoliday Marketもその一例だと思います)の発展と重なる部分もあるように感じます。そして、メディア産業の構造や状況は日本とアメリカでは異なっていますが、大規模商業施設と地域の「商店街」の関係などは、両国に共通した部分もありそうです。そんな視点からみると、日本でも「商店街」活性化の試みに「ハイパーローカルなメディア」を取り込もうとする動きがあるのは興味深いことだと思います。
年末座談会(前半)へのコメントで言及したのは、Clay Shirkey “Here Comes Everybody: The Power of Organizing without Organizations”という本です。この本の中でShirkeyは、Tateishiさんがクリス・アンダーソンを引いて述べておられる「情報通信技術の発展・普及によって『会社』という(もろもろの雑務を処理する)組織が不要になり、個人個人のつながりで『ものづくり』ができるようになる」という展望を、「ものづくり」ではなく社会運動の側面から論じています。(本のサブタイトル『組織なき組織の力』も、その展望に言及したものです。)また、「プリン事件」によく似た事例がいくつも例として取り上げられています。(日本語訳は『みんな集まれ! ネットワークが世界を動かす』というタイトルで出ています。)
■ Cecil “Super ‘shomin’ car” ■ Love Psychedelico “Aha! (All We Want)” ■ Judy and Mary “ドキドキ” ■ Utada Hikaru “Can’t Wait Till Christmas”