図書館学の大学院の授業でZine Workshop
11月には、Kathrynが担当する情報科学部の大学院の図書館学関連の授業のZine Workshopに参加しました。「Zineとは何か」という問題を考えることは、従来の図書館が扱ってきた出版物としての書籍の扱い方やリテラシーを再考することにもなります。デジタルな情報化時代に、図書館がどのような場所として生き残っていくのかを、特に地域の図書館はさまざまに模索しています。Blog:St. Louis からZineレポート(1) Oct.22, 2018
Zineについて私が語れること
これからの図書館やパブリックなスペース作りに関わっていく学生たちへの授業に参加できるなんて、ワクワクします。ゲストスピーカーとして話してくださいと依頼されていたので、今回はプレゼンテーションの準備もしました。最初に、Zine Cultureとの出会いについて私自身の話をしました。仕事や活動の中でZineに関わることがあれば、その人のZineをめぐる体験がプロジェクトを展開していく原点になると思ったからです。そのあと、私が日本の大学でZine-MakingとZine Festを取り入れたどのような授業を行なっているかを説明しました。
教室でZine-Making
授業の後半の1時間は、受講生は、さまざまなZineを手にとって眺めたあと、Kathrynが用意したマジックや色鉛筆やハサミやノリなどの文具と古雑誌や新聞を使い、”Literacy” をテーマに、Zine作りが始まりました。最初は戸惑っている学生もいましたが、そのうちに、それぞれ楽しそうに、手を動かしていきました。隣の人と話したり見せ合う人もいれば、黙々と作業をしている人もいます。
即興Zineの躍動感
授業の最後には、躍動感のある作品が提出されました。古雑誌のページの選び方、切り抜き方、組み合わせ方が、絶妙です。Literacyという共通のキーワードを設定することによって、そこから発想を広げることができる。しかし、出来上がった作品が主張する内容や表現はそれぞれ異なる。1枚1枚を(あるいは全部を組み合わせて大きなポスターにして)図書館に貼りたくなります。Mugi